意外とルールが厳しいcharacter. txtと、readme. txt | チラシの裏 ~UTAU調声メモ~

チラシの裏 ~UTAU調声メモ~

UTAUの調声の話を中心に、初心者向けの使い方からうまく歌わせるコツ・ニッチなネタまで、独断と偏見で書いています。

初稿:2020年9月

 

 

character.txtやreadme.txtの文字化けを直す話を書こうと思って調べていたら、

character.txtには文字コード以外にも色々厳しいルールがあることがわかったので、

そのへんも併せて色々書こうと思います。

 

あ、タイトルは

「意外とルールが厳しいcharacter. txtと、そうでもないreadme. txt」

です。字数の都合です。

 

 

 

☆character.txt、readme.txtって何?

 

character.txt:

音源名やアイコン画像などの情報をUTAU本体に伝えるためのデータ

 

readme.txt:

利用規約や使い方を書いたデータ

UTAU本体が読み込んで画面に表示する

 

これらのデータはUTAUが解読できる形で用意する必要があります。

とくにcharacter.txtはルール通りに書かないと読み込んでもらえません。

 

 

 

☆ファイル名、まちがえんなよ!

 

○character.txt

△charactar.txt

△charactor.txt

↑UTAUはやさしいので綴り間違ってても読みこんでくれるけど、

正しいに越したことはない

 

○readme.txt
△read me.txt

↑どちらも読み込んでくれるが、一応UTAU的に正しいのは「readme.txt」。

両方あったら「readme.txt」の内容が表示される

 

大文字・小文字はどちらでもokです。

(Windowsの仕様で、大文字と小文字は区別されない)

 

 

 

☆文字化けするとき

 

PCには文字コードという、「文字を扱うための暗号みたいなやつ」がある。

(PCは人間の文字を直接扱うことができないので、PC語みたいなのに変換される)

 

そして暗号なので、解読のしかたが何種類かある。

UTAUを扱ううえでよく話題にあがるのは

・Shift-JIS(PC版日本語) ≒ANSI

・utf-8(PC版国際語)

の2つ。

※日本語版WindowsではShift-JISのことをANSIと呼ぶらしい

※utf-8はPC版国際語である「Unicode」の一種

 

UTAUは古い日本のソフトなので、古き良き半角英数か、日本用であるShift-JISのテキストしか読んでくれない。

utf-8などのテキストをもぐもぐさせると文字化けする。

 

 

このへんの記事とかを参考にして、文字コードをANSI(Shift-JIS)に変換すると文字化けが直る。

 

 

 

☆character.txtの書き方

 

もともとcharacter.txtは、UTAUの画面に表示する音源名やアイコン画像などの情報を書くものだったらしい。

だから

 name=音源名
 image=アイコン.bmp
 sample=サンプル音声.wavや.mp3
 author=中の人
 web=サイト

の5つしか書けなかった。

 

 

しかし、みんながキャラ設定などを好き勝手に書き始めたので、

それも表示しないといけなくなった。らしい。

UTAUという機械のためのデータだったはずのcharacter.txtが、

人間の都合で書かれだしたのだ。

 

当時の飴屋さんのブログを見ると、それらに半ばキレ気味に対応する様子が伺い知れる。

 

 

というわけで、

 

・「名前:~」でも音源名を書けるようになったけど、

すでに「name=」がある場合は「名前:」の項目は無視されるよ

(キャラ設定のつもりで「名前:」を書いても表示してくれないよ)

 

・「身長:○○cm」みたいなことも書けるようになったけど、

「:」が含まれてないと表示されないよ

 

 

このあたりに気をつけて書いてください。

キャラ設定などはreadme.txtに書いたほうが無難かもしれない。

 

 

 

☆中の人初心者には

 

作った音源を配布したいときはGAKUYAか、

 

 

NAKAHOSA

 

 

を使うのがおすすめ。

 

テキストデータの用意以外にも、足りないデータのチェックやいらないデータの削除など色々してくれる。