初稿:2017年3月
☆multi-prefixって?
まず、UTAUには多音階音源のためのprefix.mapという機能がある
→ prefix.mapってなあに?(マルチもあるよ)
これは1つの音源だけで使うことを想定しているので、
「通常、強、弱など複数の表情をいっぺんに使える音源(統合音源)、かつそれぞれの収録音階が違うもの」には対応していない。
例えば、通常音源はA3,D4,G4の音程で収録していて、A3(低いラ)の音符は通常のA3で再生する設定になっているのに、強音源はD4,G4しか録っていなかった場合、A3で強音源を使おうとするとないよ!?ってなって音が出ない。
(D4音源の音域より低い音程は強では出ない)
他には、音源フォルダに[あ星C4][あ月C4]があって、[あ]と打つと[あ星C4]に変換して再生する設定のとき、[あ月]って入れると[あ月星C4]なんてないよ!?ってなって音が出ない。
[あ月C4]まで入れると、完全一致のエイリアスがあるので音が出る。
そこで、presampやらプラグインやらの力を使って
「多音階で多表情」な音源を使えるようにした。
(音源側でも各表情のprefix.mapを用意してフォルダに入れるなどの対応が必要になる)
この仕組みが「multi-prefix」。
☆使い方!
multi-prefix用の設定をしてある音源なら、以下の4種類の方法で使える。
(音源統合・multi-prefix設定のしかたは後述)
・presampを使う
こんな感じで、C4とか入れなくても「強」などのアペンド名だけ入れればあとは勝手になんとかしてくれる。
presampの使い方はpresamp簡単講座、presampの仕様まとめ(トラブルシューティング)を書いたのでこちらもどうぞ。
・おま☆かせ2020を使う
【プラグイン配布】おま☆かせ2020
音符に音階名を書き込むことで、音が出るようになる。
「表情付きの音符にだけ音階名を書き込む」オプションもある。
・autoCVVCを使う
バージョンが最新であることを確認して使ってください!
【UTAUプラグイン】autoCVVC2.0配布所
「multi-prefixを適用する」にチェックを入れてノートを変換すると、音階名を書いてくれる。
連続音化・CVVC化機能の一部。
・最強プラグインを使う
文字系→文字置換(一番左上)
「Prefixmap」を押して実行。
こちらも表情音源に合わせて音階名を書き加えてくれるプラグイン。
☆統合音源の作り方
・本家(考案者)の解説
デルタ@きみがためのブロマガ - 【presamp】multi-prefix.map概要
・おすすめの記事
マグ・メルへ行く舟 - presampで多音階音源を併用しよう!~統合のしかた~
・当サイト内記事だと
presamp簡単講座の一番下でも雑に解説
・UTAU音源を統合するツール
つくったー
・prefix.map作成・編集するやつ
これもつくったー。multi-prefix対応。
・メールかTwitterでまいこに投げるとやってくれるよ