とっておきの冰室
Open Riceで旺角×冰室で検索したら上から4つ目に出て来て、店内の写真を見て一目惚れしました。行くっきゃないと思いました。行きました。
旺角の廣東道の市場。
この市場の裏にあるんです。
中國冰室
名前に意図があるのかわからないけれど…。
ここだけ21世紀がきてない。
ここの冰室はいつオープンしたのか分かりませんが、レトロ感があるというのではなくて、レトロです。
店内の光の感じも。
少し薄暗くて、でもイヤな暗さではない。
昭和の記憶が掘り起こされるような。
幼い頃、半分雨戸を締めた部屋で夏休みに昼寝した時の薄暗さ。これじゃあヒトには伝わらないか(笑)
お客さんたちも、きっと常連の人が近所から来ているんだろうなという感じ。みんな、良い具合に20世紀中年してる。
凍鴛鴦茶を飲みました
鴛鴦茶というのは香港名物のドリンクです。
珈琲と紅茶を混ぜ合わせた飲み物で、どういう味がするかというと、珈琲と紅茶を混ぜ合わせた味がします。
茶餐廳によって、甘くないのが出てくる時もあるし、甘いの(ガムシロップor練乳入りみたい)が出てくる時もあります。ここのは甘くてとても美味しかったです。
鴛鴦茶Wikipedia←作り方も出てます
この日はクローズしていましたが二階席もあります。吹き抜けみたくなってて最高です。(二階から下を撮った写真を見ました)
茶餐廳/冰室にはほぼ必ずレジ係がいます。日本のファミレスではレジに人は常駐していませんが、茶餐廳は後払いであるにも関わらずレジ係がいます。(いないところもある)
お客さんが減った時にまた撮りました。椅子の色も可愛いし、このなんとも言えない空気感が写真から伝わりますでしょうか。
さて、すっかりこの冰室の虜になった私ですが、お会計をしようとして、さぁ参った。伝票が来てない。え!レジ係に自分の食べたモノを申請し、支払うシステムなんだ!?どう考えても英語が出来ないレジ係のおばちゃんに。
(てか今Open Riceを見たら伝票の写真をアップしている人がいましたので…。
たまたま私のテーブルに伝票を置き忘れただけみたい。「唔該埋単 チェックプリーズ」と言えば良かったのかも。
しかしこの時、私は凍鴛鴦茶を正しく発音しなければ支払うことが出来ない。帰れないと思っていました。
(注文する時はメニューを指差すから広東語が出来なくても頼めるわけです)
わたくしはとにかくやってみようと思いました。
ひとりで行ったので
頼れるものは自分しかいない。
アウェイです、アウェイ。
ただ、私、この日ラッキーだったのは釣り銭のいらないピッタリな金額17HKDを持っていたんですね。しかも注文もドリンクだけ。
レジに行き「凍鴛鴦」と言って、ピッタリな金額17HKDをおばちゃんに渡しました。
案の定、おばちゃん何か言ってる。
でもですね、だいたい何かは言われるんです、デフォルトなんです、注文の時でも、香港人同士でも、だいたいなんかやり取りしてるんです、確認なんです、きっと。
だからもう一度
「凍鴛鴦」と言ってみたら、おばちゃんがうなづいたように見えたのでお金を置いて逃げるように帰りました。というか逃げました。
全然逃げなくて良い場面だったと思うんですけど。へたれやなぁ。
でもそんなへたれ冒険を差し引いても、この冰室にはトキメキます。
どうか、ずっと、なくならないで。冷たくて美味しい鴛鴦茶と、懐かしい光に満ちた昭和的冰室。
帰りに猫を見かけました。
おしまい
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中國冰室
China Cafe
中國冰室 Open Rice
住所: 旺角 廣東道1077A號地舖
電話: 2392 7825
当ブログに掲載している情報は変更になることがありますので、ショップのアドレス・営業時間・閉業の有無・アクセスなどは行かれる前にご確認ください。値段も変更になる可能性があります。よろしくお願いします(’-’*)