薬害C型肝炎 | まいけるのおうち

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なんとか続けてます。

今日の新聞の一面トップはこれでしたね。大阪地裁の「国の責任を認める」という判決が昨日出た事を受けての記事です。



簡単におさらいしますと、1988年までに止血剤として使ったフィブリノゲンという製剤の製造方法に問題(加熱しなかったために肝炎ウイルスが残存していた)があり、その期間にこの製剤を使った患者さんが結果としてC型肝炎に感染してしまった、というものです。



フィブリノゲン製剤はいわゆる「血液分画製剤」なわけですが、JWとしては使っても良い製剤でしたので、出産時の大量失血などでこの製剤を使った人も多いことと思います。使っても良い製剤と言うより無輸血治療のために「推奨する製剤」の一つだったみたいです。無輸血治療の必要性が高まる という記事には無輸血治療の様々な方法の一つとして「生体止血剤: コラーゲンやセルロースで編んだパッドを患部に直接当て,止血する。フィブリン糊やフィブリン・シーラントを使えば,刺し傷をふさいだり,広範囲に出血している組織を覆ったりすることができる。」と書かれていますから。



だいたい、「生体止血剤」ってさらっと書いてるけども、血液由来の製剤です、ってどうして親切に書いてあげないのかなぁ? 信者の方々が気付くと困るからでしょうか?



出産だけでなく、88年以前に入院し手術を受けたことのある人は厚生労働省のこのページ にフィブリノゲン納入先の病院のリストがありますから確認なさった方が良いかと思います。「三菱ウェルファーマの調査によると、フィブリノゲンでHCVに感染した人は、80年以降に限っても1万人以上と推定されている」とのことですので・・・。





こんな事件が起きており、血液分画製剤の危険性がはっきり認識できるにも関わらず、いまだに「私たちは輸血を受けないから感染症の危険から守られている」などとおっしゃるのでしょうか? 全血の輸血の感染症を心配するのならば、どうして血液から作り出される「血液分画製剤」のことは心配しないのでしょうか? 僕にはまったく理解できません。新聞を読んでも「怖いねー。終わりの日のしるしだねー」と能天気に考えているとしたら、お寒い限りだと言わざるをえません。