毎年クリスマスにプレゼントを届けにやってきてくれるサンタさん。
サンタさんは、小さい頃から私の喜ぶものをお見通し。
たとえば一輪車をもらった時なんかはすごく嬉しかった。
クリスマスの朝、寝返りを打ったら頭にゴンと何かが当たって、痛みと共にそれがプレゼントだと勘づいた私は、目を閉じたまま考えた。
箱の中身を当てるクイズのように、先ほどの頭の感触を必死で思い出して。
そして予想もしなかった一輪車だった時のあの驚きは、今も記憶に残っている。
ところが中学1年生か2年生の時。
サンタさんはリカちゃん人形をくれた。
電池で動くリカちゃん人形。
この年のプレゼントだけは、
本当によく分からなかった。
母親も、
なんでそんなんくれたんやろうね?
他の人と間違えたんちゃう?
と言うので、サンタさんの存在に信憑性が大いに高まった。
あれから、十数年。
変わらず毎年届く、サンタさんからのプレゼント。
私が東京に出てきてからは、宅配便で届くようになった。
差出人が「サンタ&チャー」になっていて、昭和の男女デュオみたいでちょっと可笑しい。
チャーによる代筆のお手紙の最後に
「信じる心を大切にしてね」
と書かれていた。
信じる、か
信じることは難しい
などと思っていたけど、信じるってもっと自由なものなのかもしれない。
信じるって、
信じたいっていう願いみたいなもので
信じられるか信じられないかよりも
サンタさんからプレゼントがほしいかほしくないか、ぐらいにシンプルに考えても実は良いのかもしれないな、と思った。
おそらく私は物事を複雑に考えることが好きな性分なので、人が人を信じるということは相手との関係性における信頼度がどうだからこうでと、まぁ考えがちなのだが、
最近うっすらと気付き始めた。
意外とみんな、私が思うよりそんなに複雑に考えていなくて、「信じる」のモチベーションは自らの中にあるように見える。
信じることが、信じたいという願いや希望なら、もっと自分本位で良いのかもしれない。
サンタさんは今年も来てくれた
そして来年も、来てくれることを信じてる
ありがとう、サンタさん。
と、チャー。
そんなわけで、
友人から「サンタさんっていつまで来てた?」と聞かれた時、
「今年」と即答したのだが
「そっかぁ、、えーと、良いねそれは…」
と、おそらく想定外の返事だったので、その後に続く本題にどう入ろうかやめようか考えている様子に見えた。
私は私で、それを感じ取ったのでどう切り返したら本題に入ってもらいやすいか考えたりして、
その時間が、互いを慮る時間に思えてなんだかあたたかかった。
良い友を持てて、ありがたいなぁ、と思った。
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