「あした天使になぁれ2022」
7月3日、俳優座劇場にて、
無事千秋楽の幕を下ろしました。
ご観劇くださいました皆様、ありがとうございました!!!
ライブ配信でご覧くださいました皆様も、本当にありがとうございました!!!
(アーカイブの保存期間は8/2までです)
🎫アーカイブチケット千秋楽を終えて、
ようやく落ち着いて頭の整理が出来てきたので、いつものように、自己満足な公演備忘録をつれづれなるままに〜
医療現場を題材にした
「あした天使になぁれ2022」
医療に携わる方々のお仕事の大切さ、ありがたみを一層痛感する今のご時世だからこそ、感じること、伝えられるメッセージもあると信じ、お稽古に励んできました。
これまで、医療に関係するお仕事をさせて頂く機会も多かったので、そのご縁で、現職の方に色々お話しを伺えたのは私にとって幸運でした。
観劇には、お仕事で知り合った病院関係者や、看護師の親戚、千秋楽には医師をしている幼馴染も関西から来てくれましたが、
「ありがとう!明日からも患者さんと向き合って頑張るよ!!」
という言葉を貰えたのは何より嬉しかったですし、観にきて下さったお客様からも、共感した、家族が入院していた時のことを思い出した、などのお言葉を頂き、自身のことに置き換えて考えてもらいやすいテーマではあったのかなと思いました。
『看護師』を「白衣の天使」
と比喩するのは聞いたことあるけれど
挿入歌では何度も
「白衣の天使と言うけど私は人間」
と歌います。
この作品を上演するにあたってお稽古期間中、知り合いの看護師さんとテレビ電話でお話をさせて貰ったりもしたのですが、
歌詞など何も伝えていないのに
「よく白衣の天使とか言われるけどね、
そんな綺麗なものじゃないよ、必死!」
と言われたのが印象的でした。
勝手に神聖化されている部分もあるけど、
看護師だって人間、迷いもするし恋もする。
時に感情の制御が効かなくなることもあるのだろうと思いました。
だから、綺麗に演るだけじゃなく、葛藤して苦しむ人間らしい部分も見せたいと思いながら作っていきました。
2年と3ヶ月。
これは、この作品が初日を迎えるまでに
要した月日。
2020年にお稽古を開始するも、
コロナの影響で3度中止(延期)に。
3度目の2022年2月の公演は、初日の1週間前に中止が決定したそうです。
私は、4度目となる今回からの初参加。
2年3ヶ月、この作品と向き合い、最終段階まで仕上げてきている座組の中に突然飛び込んできた私を、受け入れて貰えるのか、正直とても不安でした。
お稽古期間は1ヶ月。
出来る限りスタートラインを前に進めておくこと、それが他の出演者への礼儀だと思ったので、お稽古初日には台詞と歌詞を全て頭に叩き込みました。
が、持病の人見知り発動、、、
(ファンの方に対しては大丈夫なんだけど笑) 同業者に対してはとくに、初対面でものすごく頑丈な壁を作ってしまうタイプの人間なので、意気込んで行ったお稽古初日でも、言葉を交わせたのは結局 3人ほどでした。
そのうちの一人は、
向こうから声をかけてきてくれました。
「わからないことあったら、なんでも聞いてくださいね!」
その言葉がどれほど心強かったか。
ちなっちゃん(八田千夏ちゃん)ありがとう。
亜矢子という役は、自分から遠からずなところがあり、正義感から自分の考えを貫こうとしたり、良かれと思って行動した結果 余裕が無くなって空回りしたり… だから、私自身共感してあげられる部分はありました。
ただ、亜矢子役が私になったことによって、恐らくは役作りが変わり、最初は周りが動揺しているのも肌で感じていました。
親切心から、前はこういうお芝居されてましたよ、と言われるたび、私の方向性がずれているのではないかと不安にもなりました。
そんなお稽古中盤…
城山先生役の石原さんから声をかけられました。
「9割OK!だからあと一歩、感情が溢れだす、真衣ひなのという役者の本気を見てみたい」
そう言われました。
本音言うと、私はこのとき
すこし安心したんです。
よかった、大きくは間違って無いんだと。
迷いがあったから解除出来なかった心の引っ掛かりを、開けられそうな気がしました。
その後のお稽古で、城山先生の歌中、嗚咽が漏れるほど泣いてしまい、歌の邪魔をするばかりか自分の歌いだしすら声にならなかったこともありましたが、そんな時も、石原さんに謝罪に行くと「良いんです、とてもよかったですよ」と言って下さいました。
とはいえ舞台的によろしく無いので、感情のコントロールをすることも覚えていきましたが…
本当に、たくさん助けて頂きました。
偉大な先輩です。。。
コロナ対策のための少人数の抜き稽古は、ドラマの撮影なんかと同じでシーンの順番バラバラに進みました。
"最初の本読みでいきなり沙耶(後藤夕貴ちゃん)と衝突するシーンやったよね"
というのは、ゆきちゃんと話した思い出話。
部分稽古が終わったら、おうちで一人通し稽古をして、物語の進行を確認する日々。
だから、やっと全員集まって通し稽古出来た時は本当に嬉しかったです。
通してみたら、ここはこうじゃなかった!と、軌道修正が必要な箇所も見えてきましたし、
自分が出ていない場面を見たら、その次の場面に必要な要素も分かったり。
何より、やっぱり出演者全員とお稽古場で顔を合わせることができるのは、嬉しいものでした。
全員でのお稽古が始まってからは、公演初日まで最後の追い上げ。本当に、すごいスピードで仕上げていったと思います。
特に、私以外のナースの子たちは、ナンバーも多いなか、連日、本当によく頑張っていました。
お気付きかと思いますが、
舞台上にあるベッドなどの大道具の転換も、ほとんどナースたちが出番の一部としてやっていたんです。
私も、2箇所だけやっていましたが、少人数でのお芝居の時にも集中出来たのは、みんながものすごい頭をフル回転させて、スムーズに転換、そしてちゃんとそこでナースとして存在してくれていたおかげです。
それから、小道具の移動だったりもね。
気の抜く瞬間の無い現場だったと思います。
改めて、感謝…!!
初日の幕が開き、安堵していると
千秋楽までは一瞬でした。
4度目の出演が叶わなかったキャストも含めて、みんなで迎えた千秋楽。
2年3ヶ月かけて迎えた念願の日。
そう思うと、込み上げてくるものがありましたし、まだまだ油断できないこのご時世で、次々にまた演劇が中止に追い込まれている中、こうして全公演を走り抜けられたことは、感謝しかありません。
心から素晴らしいと思う役者の方々との出会いもまた、本当に貴重です。
ここからは、そんな、素敵な共演者の皆さまとの写真を、一挙に載せていきます!
(※順不同)
(※お写真一緒に撮れなかった方や、掲載許可を頂けなかった、手立てが無かった方もいます…他意はありませんのであしからず😭)
沙耶役 (後藤夕貴さん)
ひろみ役 (田代明さん)
ゆきちゃんは、劇中ではライバル関係だけど、お稽古場で打ち解けてからはすぐに仲良しになりました。というか、初めて会った時に、「なにこの綺麗な人!仲良くなってもらお!」と心に決めていました笑
一番一緒にいる時間も長かったと思う。
あかりちゃんは、歌踊り芝居、なんでもこなす女優さん。実力派でありながらユーモアセンスもばっちりで、オフでも楽しませてくれました。
山本育子役 (黒瀬千鶴子さん)
黒瀬さんの歌声、表現力、
いつもいつも、凄いなぁ凄いなぁと拝見していました。劇中でのデュエットは、いつもうるうるしてしまいました。
節子役 (八田千夏さん)
しっかり者のちなっちゃん。
お稽古場初日に言ってもらったとおり、わからないことがあったら、自然と彼女の姿を探していました。しなやかなダンスも素敵です。
りえ役 (神志那真夕さん)
そのまんまりえちゃん、という感じの、まっすぐでひたむきな可愛い人。だから、舞台以外でも、愛称のジーナちゃんではなく、思わず「りえちゃん!」と呼んでしまっていました。
美奈子役 (水野夢菜さん)
りえちゃんと同じ、新人ナースちゃん役。
あんまりお芝居での絡みは無かったけれど、ほわほわした雰囲気が可愛いなぁと思っていました。
典子役 (伊波楓華さん)
亜矢子と同期なんです実は。
個人的には、一緒に出ている所じゃないけど、居酒屋シーンの典子ちゃんが好きでした。
薫役 (富岡明弥香さん)
目元がセクシーなんですよね。
そしてスタイルの良さ!きっとご観劇下さった方の目にも留まったはず⭐︎
相川直樹役 (黒岩大樹さん)
みんなは岩ちゃんと呼んでも、私は黒ちゃんと呼び続ける!!笑
色んな場面に出演していて、どの場面でもイキイキした表情をしているのが印象的でした。
見えないところでお稽古場の洗面台を洗ってくれていたり…舞台上だけでなく、常にカンパニーを支えてくれた縁の下の力持ちさんです!
春菜役 (定本りささん)
以前ライブでご一緒した時には分からなかったけれど、りさちゃんは、お芝居が好きなんだなぁ!と、最初に台詞を交わした時に思いました。
ミュージカルギルドqの劇団員さんなので、ご覧になる機会があればぜひご注目ください。
板倉先生役 (上西郷太さん)
絶妙なテンポ感でお芝居を繋ぐ人。
そのセンスの良さに、少し嫉妬。
笑いを取るところは取り、真剣なところでは胸を打つお芝居をされるので、今後の出演舞台も気になるところです。
🔻ということで勝手に貼っておきます。
三井さん役 (島田静ニさん)
島田さん演じる三井さんがいらっしゃらなければ、この舞台は成り立ちませんでした。
三井さんがいたから、私も亜矢子としてその場に存在できたように思います。
ベットの上で、本当に素晴らしいお芝居をされていて、リクライニングを直角まで上げて、見て頂きたいぐらいでした。ご一緒できて良かったです!
渡部役 (森隆二さん)
森さんのお芝居は、なんというか本当にお洒落なんですよね。余裕があるというか。
場面の流れを汲んで、前に出る時は出て、それ以外のところでは、お洒落に遊んでいる感じがあって。こういう演技が出来たら良いなぁと思いながら、いつも拝見していました。
城山先生役 (石原慎一さん)
私がこの公演で一番好きなナンバーが、「痔エンド」でして、本当にカッコ良くて大好きでした!!
劇中では厳しい言葉もかけられていましたが、オフではこんな感じで…
嬉しかったので3枚載せちゃいました。
「♪ライバル」4人組
武田役 (加藤潤一さん)
ゴリさんにはたっくさん助けて頂きました!!
お芝居のこともそうですが、それ以外のことでも、私が案外こまかいことで悩む人なので、逐一ご相談させて貰っていました!ご一緒で心強かったです!
テンションと勢いでやりきっているように見える役柄ですが、お稽古場でも本番でも、出番前誰よりも集中してシュミレーションしているのを見ていました。間違いなく努力の方。
よしおくん役 (岩崎孝次さん)
またご一緒できるように、
精進致します。
(田島亜矢子) /真衣ひなの
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