あの時の気持ちを言葉にできたら -5ページ目
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日曜日の姉御たち①

私には、10ほど歳の離れた姉と、20ほど歳の離れた姉がいます


そんな姉たちが我が家に来た時のはなし。


お茶を飲みながら話をしていても、


人生の先輩だけに色々と勉強になります。


長姉「だいたい、男が女に手をあげるなんて、最低よ!」


長姉「まぁ、私は、手をあげられたことなんか、ないけど。」


次姉「そうやね。うちも無いけど、そんなん考えられんわい。」


当然ながら、私にそんな経験はありません。


正当防衛は、別として・・・・


私「でも、逆もあるよね。」


長姉「女が男に手を上げるなんて?(・_・;)」


次姉「そんなん・・・・」


次姉「最高やん!(  ゚ ▽ ゚ ;)キラキラ


長姉「そうやね。喧嘩するのは、仲良い証拠!」


長姉「それでも男は、黙って辛抱よ!(°∀°)b 」


私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(。・ε・。)」



ぼ・・・・、ぼうりょくはんたーい!ヽ( )`ε´( )ノ










彼女のシナプス

私「ようこそ!」


妻「こんにちは、はじめまして^^」



以前、海外からのお客さまが、我が家を訪れた時の話。


その方のお名前は、アイバーさん(仮名)


(でも、実名とかなり音が、ちかい)


まぁ、金髪で青い瞳で色白で・・・・となると、


やっぱり珍しいらしく、妻は興味津々。


彼女の目からは、好奇心ビームが でまくりです。


アイバーさんも、そんな彼女の熱視線がなんだか辛そうな?


雰囲気。



で、



私「じゃぁ、悪いんだけど コーヒーでもいれてくれる?」



と、妻にお願いしてみる私。



妻「あっ、はい。(*v.v)。」



なんだか、いつになく しおらしい彼女。


お客さんの前だから、あたりまえか。



私「しかし、背が高いですねぇ。」


私「まるで、私が小人の国の住人になったみたいですよ。」



などと、話をしながら時を過ごす私と彼。


しかし、これがまずかった。






妻「お砂糖は、いくつにします?・・・・」













































「・・・・・ガリバーさん!(*^▽^*)」






たぶん・・・・


昔、子供の頃 読んだ絵本でも


頭に浮かべてしまったのだと思います。






私「おいおい、違うよ!アイバーさんだよ!( ̄□ ̄;)」







妻「あっ!あぁあぁ~!ごめんなさい。・・・・・(><;)」



















































「・・・・・ガリバーさん!

 ((>д<))」








私・アイバーさん「・・・・・・・・・・・。」




もう、いいか。


・・・・・・


・・・・


・・・


ガリバーさんで。。。(*´Д`)=з

 

 

 

 

 




天然策士

結婚してまもなく、妻は運転免許を取った。

彼女は、パーキング以外やたらと運転したがっていたが、経験不足のため、けっして上手くはなかった。

そんな頃のある週末に、隣県への小旅行が決まった。もちろん車で・・・。

妻にとっては、初の長距離ドライブ。


私「運転してみる?


と聞いた私に、意外にも


妻「いや、いい。慣れてない道は怖いから、経験者に任す。


新婚だったせいか?そんな言葉もなんだか可愛らしく思える。

下道から高速へ乗り、長いトンネルを幾つか越えて、運転は、3時間くらい。

目的地で楽しく過ごし、いよいよ帰りの運転・・・。彼女が


妻「疲れてるんやったら、運転代わるよ。少し寝たら?


と言ってくれた。やさしく気遣う気持ちと運転したいそれが半々くらいか・・、

しかし相手は運転初心者・・・

少し不安も感じる。

が、

高速道路の運転なら、普通に信号も飛び出しもないし、かえって安全か・・

それに何事も練習だ。

そう思った私は、


私「じゃぁ、よろしく。


と運転を交代。

しかし、交代後まもなく、いやな予感は的中した。

助手席でウトウトしてきた私に叫ぶ彼女。


妻「やばいっ!取り憑かれたかも!!


私「はぁ?


妻「なんかおかしいよ!?このトンネル!!


私「なにが?


妻「今まで、こんなに暗い事なかったのに・・・・。ライト点けても真っ暗なんよ!

  点いてる?ライト?点いてるよね?

  やっぱり霊?霊が呼んでるんやなかろか?!

  ど、ど、どうしよう~!?


私「えぇ~!?


ウトウトしてた目をしっかり開き、運転席の計器類や外のライトが消えてないか確認する。

ライトの故障か?いや違う。

計器類やライトに異常は見当たらない。

なにより、私にはちゃんと前が見える。

霊感はないと思うが、それを信じるタイプの私。

ほんとに妻が取り憑かれてしまったのか?

しかし、彼女にそんな霊感があるなんて、初耳。

取り憑かれる時ってそんな事関係ないのか?

トンネルの事故って実は霊がこんなふうに・・・

そうこう考えている内にも、時速90キロくらいで車は進む。

私も妻もパニック・・・。


いや、落ち着け、オレ!・・


そう心のなかで言い聞かせながら


とりあえず、ハザード点けて、減速して!!


スピード・メーターから妻に目線を移しながら言う。


妻「うん!


彼女を見ながら、・・・・・・呆然とする私。


妻「なに?どしたん


私「・・・グラス


妻「えぇ?なに?


私「サングラス!!


彼女は、うつむき、サングラス越しではなく、上目づかいに前を見る。


妻「あっ・・・・。見えるやん!^^)」


私「・・・・ぷふぅ~。(-。-;)」


照りつける日差しの強い外からトンネルに入ると一瞬視界が悪くなった。

その時妻は慌てて車のライトを点けたが、トンネルを進めば進むほど、暗さは増すばかり。

彼女は、忘れていた。

サングラスをかけているということを。

(ちなみに、私も・・・・^^;)


私「とりあえず、それ(サングラス)とったら?


妻「そ、そうやね。あぁ~、見える、見える。よー見える~。サ~ンキュ~。


妻「もう、ええよ。


私「なにが?


妻「疲れてるんやろ?寝てていいから。


私「・・・・・・・・・


まだ、さっきの余韻で心臓は、バクバク・・。とても眠れそうにないが・・・


私「じゃ・・じゃあ、ごめん。


目を閉じる私。数分後だろうか?



妻「ああ!やっぱり!!



私「今度は、なにぃ!?



妻「やっぱり、起きといて!黙って運転しててもつまらんし。



  こ、こいつぅ( ̄∩ ̄#・・・・・



悪気はないんだと思う。

たぶん。

しかし、妻の運転中は、10年たった今でも油断できない。

運転の上手い下手ではなく、

彼女の・・・

サイコな攻撃に、翻弄されるからだ。

 

 

 

 


嫁と洗濯物と私

結婚生活11年・・・・。

妻が家事をしている時は、どんなに疲れていても居眠りをしない。

というか、できない体質になっている。

新婚だった頃、仕事で徹夜をした私は、家に帰るやいなや、

すぐに布団へ潜り込むという生活をよく送っていた。

そんなある日、洗濯物をたたんでいた妻を横目に


「寝る。」


と一言声をかけ、布団に潜り込む。

前日徹夜で、とにかく眠い。すぐに眠れそうな予感・・・。


「寝る。」の言い方が悪かったのだろうか・・・・?

その時の私は、彼女の内に秘めた特異?な性格に、まだ気づいていなかった。


ちょうど布団の中で意識が遠のき、

眠りに入ろうとするその瞬間、頬に微妙なかゆみを感じた。


(あぁ~、蚊だよ~。むかっ


と思った私は、自分の顔を左右にぶんぶん振る。かゆみはなくなった。


(よし、寝よ・・・。)


zoo・・・


zoo・・


zo・・


ビックリマーク


(また、来たよ!むかっ


いくら温厚?な私でも、二度も眠りの邪魔をされると、許せない。


(今度は殺す。パンチ!


そう心中で硬く誓った私は、瞼を閉じたまま頬のかゆみがピークに達するのを待つ。

血をいっぱい吸った蚊の動きは、総じて鈍い。

敵を確実に仕留めるには、我慢も必要だ。


(おのれぃ、今に目に物見せてくれるわ!ふっふっふっ・・・メラメラ


そう思い叫び、かゆみに耐えつつ、胸のうちで、ほくそえむ。

しかし、顔は完全無表情。顔の筋肉の動きで蚊が逃げてしまわないように。

頬に感じるかゆみの範囲が狭まる。

頭の中で、想像する。

蚊が頬に着地し、針を突き刺すあたりか?・・・


ツツ、ツツツーツツ、ツ・・ツ(かゆみを擬音化したつもり)


(よし!今だ!!)


えいっ


と完全無表情な自分の顔めがけて、肘とスナップをきかせた平手打ちをくらわす。

素早く打てるように、腕を布団から出していたのだ。


ビシッ!(痛い!でも・・・ね・・・む・・い・)


かなり大きな音がした。仕留めたか?

瞼を開けるのも億劫な私は、わざわざ目を開けて確かめる気など毛頭ない。

頬のかゆみが無くなり、痛みの余韻が薄れていく。

そのうちに・・・睡魔が押し寄せてきた。


(寝よう・・・今度こそ・・・・)


zoo・・・


zoo・・


zo・・


ビックリマークビックリマーク


(なっ、なにぃ~!!!まだ生きてんのか?プンプン


きっと、完全無表情のつもりでも、平手をする時に、頬がピクッと動いたに違いない。

きっとそうだ。あと、平手の速度をもっとアップさせよう。

怒りと眠気の入り交ざった頭の中で叫ぶ。


(みてろよ~メラメラ


再度ビッシッ!!(いって~!なんか・・・眠気が引いていくような・・・)


やったか?


しばらくすると、またかゆみが・・


(はぁ~(深い吐息)、今度こそ)


(今度こ・・・)


(今・・度・)


何度繰り返しただろうか?


しまいには、自分の顔を思いっきり連打する始末。


(うおおおおおおおお!!!柔道


ばちばちばちばちばちばちばち!!!キラキラ


そんな蚊や睡魔とのバトル中、なぜか急に近くで妻の大きな笑い声が・・。


私「???」


いや、この間彼女がずっと声を押し殺すように笑っていたのは、なんとなく気づいていた。

きっと眠い私を気遣いながら、TVでも見てるのだろうと思っていた。

が、本当は違った。

重い瞼を開き、目の前で見たものは、妻と彼女の手にぶら下がったブラジャー。

洗濯が終わって、さっきたたんでたあのブラ・・・だ。

あのツツ、ツツツーツツ、ツ・・ツというかゆみは、

彼女がブラのひも(肩にかける部分)を微妙なタッチで私の頬に這わせたものだった。


妻「クックックックッ・・・・ψ(`∇´)ψ」


彼女は笑いを堪えながら、その動作を続ける。

私が平手打ちをしようとすると、ブラをピッと引っ張り、頬から引き離す。

しばらく間を置いてから、また微妙なタッチでそれを頬に這わす。

そしてまた、私が平手打ちをしようとすると、またピッと・・・(まるで、パブロフの犬のように・・・)

そんな行為を繰り返すうちに、我慢できなくなり、爆笑したそうだ。

私が無表情で固まったように寝ているのに、

突然狂ったかの如く自分の顔を平手打ちするその行動は、かなりおもしろかったらしい。

眠い目をこすりながら(概ね眠気もなくなっていた)、


「なんで、そんなことすんの?」


と聞くと、


「気持ちよさそうに寝ている顔が、なんか・・むかついたから。音譜


まだ、彼女は笑っている・・・。


・・・・・・・・・・・・・・おいおい(^^;)


あれから、11年・・・。

帰宅時にはベランダへ直行し、洗濯物を取り込むことがすっかり日課になった私。
この間お互いに牽制し合ったが、

どうやら、軍配は彼女にあがったようだ。

あの時、

ブラ一本で自分の手を直接汚すことなく、私を震え上がらせた彼女には、

人を操る天才的なセンスを感じずにはいられない。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 


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