菰野ピアノ歴史館は、ピアノ好きにはたまらない楽園だった! | 大府市|オカリナ・ピアノ・フルート|MAiCO 音楽教室|名古屋市・東海市・刈谷市・東浦町

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オカリナ奏者で、MAiCO音楽教室代表の西村麻衣子です。オカリナ演奏家として活動の他、名古屋市、大府市、東海市、刈谷市、東浦町周辺で、オカリナのレッスン(ピアノ・フルートも)をしております。

さて、続きですが

 

行く予定に全くなかった

 

というか知らなかった

菰野ピアノ歴史館。

 

 

 

ふーん、アンティークピアノが25台もあるの?触れる?
さすがに調律とかしてない壊れたやつなのかな?

 

それに菰野じゃきっと、人もめったに来ないんじゃないかな

 

と思ったら

 

甘かった!!!

 

 

 

平日なのに、数組見学者がいて、

 

スタッフの方がつきっきりで詳しい説明をしてくれるアンティークピアノパラダイスがそこにはあったのでした!!!

 

何がすごいって、

全部触って音を出してもいい。

 

どういうことなんだ

 

普通は

 

「触れないでください」

 

じゃないのか!!

 

なんでも、触ったり音を出すのはOKOK

指弾する場合は、申し出て許可が要る。3分以内。

 

いやいや、音を出せるだけでも信じられません!

まず案内された受付目の前のピアノ

 

プレイエルという、1865年もののピアノ!

このプレイエルは、ショパンがとっても愛していたピアノなのです!

弾いてみるととっても優しい響き。
そして、なんていうのかな、音に遊びというか、揺らぎというか、
なんていうのか
 
「ショパ~~~ン」って音なのです。
 
ショパンの曲が、この時代のこういったピアノから生まれた理由がすごくわかる!そんなピアノです!
 
この時点で疑問に思います。
 
そもそも、調律どうしてんの?
 
実は!(興奮がいまだ収まらない)
 
こちらの理事長さん、
名古屋の調律師学校を開いた方で(中部何とかってとこだろうか。。。)
今はそちらは退いて、海外に行くたびに買い集めたコレクションのアンティークピアノを、
この菰野の地で、みなさんに見てもらおう、弾いてもらおう、聴いてもらおう、と、この歴史館を創られたのです!

 

1867年のスタインウエイの、スクエア型ピアノ。

どれもこれも、ちゃんと調律されているのですが、

 

昔のピアノの響きは本当に「遊び」があって素敵です。

 

これは1921年のニューヨークのスタインウエイ。足の彫刻が当時の流行を表しています。

これも素敵な響き。

 

こちらは1944年ハンブルグのスタインウエイ。フルコンです。

艶消しでマットな感じ。

 

こちらもスタインウエイ、だったと思います。確か???

 

これこれ、これは、ハイツマン。ウイーン式というアクションで、

何とも言えない弾き心地。

決して早い曲は弾けない、そんな鍵盤の返しです。

指に振動が強く返って来て気持ちいい!

 

弦が平行な弦です!和音が綺麗に響きます。

 

こちらイギリス1820年もののスクエア型。

ハンマーが小粒で

音がとっても小さくて優しい。

貴婦人に好まれたそうです。

 

こちらも最初のと同じプレイエル

 

プレイエルをちょっと弾いてみて思うのは、鍵盤の返しが遅く、決して子犬のワルツはあの速度では弾けないなってこと。

 

案の定

当時の曲は今演奏されるみたいに早くはないそうです。

というか、当時のピアノではあんなに速く弾けなくて、

演奏家が競って早くしていってしまったに過ぎないらしい。

 

なるほど~~~~

 

そしてその音の響きのゆるみ、遊び、まさにショパンの曲に最高に合う音色です!

 

これはまた変わった1816年リラ型。

チラシにも載っていましたが、ふたが壊れちゃって修理中だそうです。

 

 

こちらは、クラヴィコードです。

優しいしずかな音色。

 

貴婦人のたしなみ用?って感じの音色です。
でもこれは複製。

 

1903年スクエア型。途中から上はダンパーがないので弾くだけで響きます。

 

 

これはなんと、ベートーベンが愛用したものとおなじ、ジョン・ブロード・ウッドピアノ(イギリス製)
 

 
 
弾いてみると、
ベートーベン!!!って音色です、笑
 

 

ペダルは木製。

ベートーベンの曲が生まれた理由がわかる音色です。

 

 

グランドピアノの鍵盤模型

アップライトの鍵盤模型

 

 
アップライトでも1つの音を鳴らすためにこれだけの部品が使われているのです。そりゃ電子ピアノはどう背伸びしても近づけない音色、そして指先への振動なのです!(電子ピアノよりアコースティックピアノをおすすめしたいのが本音、という理由はこれです)

 

これは20世紀のチェンバロ。いいな~チェンバロ欲しいな~、笑

 

こちらも20世紀のものです。チェンバロは強弱がつけられないので、上の段が弱いと、下の段が強い音、と使い分けるそうです。

 

これは1905年ベヒシュタイン。なんでも日本でビートルズが弾いたのがこのピアノと1番違いのものだそうです!!!!!

 

レット・イット・ビーをちょっと弾いてみた、笑

 



この辺りも、1800年代後半のアップライトのみなさま

全て弾きましたよ!

 

 

向こう三大はヤマハのみなさま。
1900年代比較的新しいです。

 

おおおおおお

足踏みオルガンだあああああ

 

私にとって最初の鍵盤楽器は足踏みオルガン。

これだって、大正村だのなんだので見かけるけど、「触れないでください」だもんね

 

50年ぶりぐらいに弾いた(号泣)

童心に戻って、童謡弾いたわ。。。。

 

 

さて、ここが修理工房。

 

 

アンティークピアノがたくさん、多分20台ぐらい、ここで、修理されて新しく生まれ変わるのを待っているのです!

 

とっても楽しそうにメンテナンスされていました!

にしてもアンティークピアノの修理って部品がなかったりするから相当大変!

 

すごいな~すごいな~~

わくわくするな~~

 

 

これはぜひ、

ピアノ弾きさん

ピアノ弾きを目指している学生さん

ピアノ好きな皆さん

 

そうじゃなくても音楽好きの皆さんに行っていただきたい!!!

 

 

 

 

 

造詣が深まります。絶対に。

きっと、

演奏に役立ちます!

 

興奮しすぎているうちにあっという間に閉館時間になってしまった。

 

夫も、「こりゃ楽しかった!」と喜んでいました。

なのでピアノ弾きじゃなくても音楽好きさんとか、

モノづくりが好きな人とかも楽しいかもしれません。

 

 

菰野インターから5分。

アクアイグニスやグリーンホテルがすぐ近くです。

 

10時に行ってゆっくりピアノ見て、温泉行くも良し!

温泉ゆっくり浸かってから帰りに寄るも良し!

私の推し温泉はグリーンホテル^^

アクアイグニスはいいけど混んでるから。

 

あとはもちろん大人の人だったら希望荘のラドン泉ツアーおすすめ。

 

ラドン泉の入り方は、以前のブログ見てね。

 

 

ただし、今は値段は2000円に改定、スタッフなし自己管理、ドリンクは水だけ、菰野亭は日替わりランチ、になってます。