ピアノ科のちびっこさんたちのレッスンでは、レッスンに付き添われるお母様と、付き添われないお母様がいらっしゃいます。
どっちがいいか、ということはそれぞれで、
たとえばそばにいると甘えたりふざけて出来ない子もいれば、そばにいた方が安心して出来る子もいますし、
それより仕事から帰って夕飯などの家事があるから付き添えないお母様もいらっしゃいます。
それぞれです。
お子さんが甘えてしまうために、レッスンに付き添われないお母様から、
レッスンでは大丈夫でしょうか・・・、と不安な気持ちを打ち明けられました。
なんでも、家では辞めるだなんだと大変で、練習させるにもワークの宿題も苦労している、とのこと。
夕方以降は眠い、ということもあるようですが、
教室では積極的にレッスンに参加し、集中力も非常にあるし、
お友達やおうちのお話もよくしてくれるので、とても想像がつきません。
でも、そういった子はその子だけにあらず、ほとんどの生徒さんが、家で練習をさせようとすると、キーキーカーカー大変なのだそうです。
私の教室のコンセプトとしては、音楽を楽しむこと、大人になって音楽を楽しむことから逆算した今あるべきレッスンとは、ということを考えてレッスンしていますから、決して無理はさせないで、とはお伝えしています。
本人が音楽嫌いになっては本末転倒、
いや、何より、おうちの方が、疲れてしまって続けられなくなる、のでは本末転倒。
もちろんおうちの方が見てくだされば当然上達は早いし、
見ないで自主的にレッスンする子どもなど、日本中さがして、何人いるか?ぐらいなものだと思うので、
見れるとき、見る気になるときは見てあげてほしいし、
おうちの方が音楽の知識がなくてわからなければ、時間に余裕のある時に耳を傾けて聴いてあげてほしいと思います。
でもって、親御さんの方が、キーキーカーカーになる日も、あってもいいとも思います。
というか、わかります、その気持ち。
でも、親御さんの無理も禁物です。
辞めてしまったらゼロですけれど、
毎週通っている生徒さんは、練習出来ないときも、ゼロにはなりません。
たとえば大人の生徒さんで、毎週通って家でほとんど練習されない生徒さんもいらっしゃるけれど、ゆっくりペースで上達しています。
まあ、これを読んであり得ない!というスタイルの先生もいらっしゃって、それはそれで、高いところを目指す才能がある子には必要な教室ですし、
いろんな教室の中の一つの形として存在しています。
大人の生徒さんがとても多い、MAiCO音楽教室の中の、ピアノ科の可愛い子どもたち。
大人の生徒さんを教えながら、
子どもたちに今、何が必要か、どんなレッスンがいいのか、いつも考えながらレッスンしています。
ちなみにわが娘は、家でも外でも態度が変わらず、大変マイペースな、外面も内面もない子ですので、家でキーキーカーカーされたことがありません。
でも、いつも、何も考えていないというか、
人に良く思われようと言う気持ちがないというか、
気を使わないというか、
しつけの面で本当に口うるさく言ってきましたし、
勉強その他に至っては、いつも頭の中が白紙状態の子でしたので、教えても馬耳東風でございました。。。。。。汗(23歳の息子なんかは、特別教えたわけでもないのに、愛想もいいし、礼儀も正しいです。
外面ですけど。。。)
テストも0点なんてザラで、逆に取るのが難しいと感心したりもして(感心するしかなかった)
いったいこの子はどうなるかしら?と心配したけれど、
それでも19歳。さすがに外では、きちんとご挨拶も、それなりにできるようになって来て、ほっとしています(汗)
小学校時代、漢字100問テストで、0~数点以内(!!!)だった娘が、
一応ちゃんと高校普通科を卒業し、歯科衛生士の学校に入学して、医療用語の難しい漢字も読み書きできるようになりました、汗
今は歯科医院に実習に出ています。
バイト先の居酒屋では、テキパキとリーダーシップを発揮し、
みんなに指示を出し、取りまとめ、
上司から、「あまり気をまわして仕事をしなくていいよ、正社員が調子に乗ってサボルから」と言われているらしく、
夫婦そろって、「ウソダロ・・・・」と呆然としているところです。
そんな娘を見ていると、
小さいころから外と家で顔を使い分けている子どもたちは、ある意味すごいなと思うのです。
親御さんは大変でしょうけど・・・
この子達がどんな大人になって行くのか、ピアノのレッスンは、中学とか高校とか大学とか、そういうタイミングで辞めてしまうことが多いのですが、
出来るだけ長く見守っていきたいなあ・・・と思います。
トリプルオカリナ(トリプレットオカリナ奏者)
MAiCO音楽教室主宰
西村麻衣子