職場でもこのボヤナ＆トレイシー・コックス伝授のフラーティングスキルを利用しながら楽しく仕事をしていたある日、あと１５分で閉店という時間に、男性が入ってきました。その男性は特に何を買う予定でもなく、ただふらっと空いていたので入ってきた、という感じでした。実はその夜、友人と映画の約束をしていて、上映が私の働く店が閉店してから３０分後。予定では定時に閉店し、走って映画館につき、急いで軽食を買って席に着く＝ギリギリセーフという段取りでした。そのお客さんとなんとなく会話をしながら、買わないけれど出て行く気配もないので、”実は閉店後に遅れられない約束があるんです。” と話してみた。（はい、ここはニュージーランド（ニュージー）、お客様はお客様で、決して神様ではありません。スタッフがきちんと法でも守られている国です。）
なかなかハンサムで私好みだったので、また明日帰ってきて欲しいなと思い、笑顔で丁寧に対応しました。
そして、また明日来るね、と言いながらそのお客さんが出て行ってからきちんと閉店時間に店を閉めることができ、シナリオ通りに映画館へ。急いで予約してあるチケットを受け取る為にカウンターに並ぶと、なんと！さっきのお客さんが
。『君の"遅くなれない約束"はこれだったんだね。』とニヤリ。まいったー。（オークランドは狭いです。。。）この映画館は日本でいう、ミニシアター。映画が終わってからもそのお客さんと顔を合わせ、また明日！と別れました。
そして次の日、予想通りそのお客さんはやって来ました
。とは言っても、やはり別に何を買うわけではなく私と話すだけ。話すうちに、日本語を勉強したいんだけれど教えてくれないか、と頼まれ、その当時実は日本とニュージーランドの交流団体で日本語を少し教えていたので、彼からは英語を教えてもらうという条件で、快く引き受けることに。
彼はアイルランド人とマオリ*とのハーフで（国籍はニュージーとイギリス）日本とニュージーを行き来する生活をしており、今はしばらく滞在する予定で帰国したばかり。求職中とのこと。
実は、私の外見（ビジュアル）の好みははっきりしていて、体型はイギリス系。でもコーカサス人（Caucasian＝白人）ではなく肌は薄い褐色、髪も黒、瞳はHazel（薄茶）かそれより濃い色（色素が濃い人に惹かれるらしい）。これには全く理由がなく、昔からそう。何でだろう？？？逆に私が理由を知りたい！そしてこれにイギリス英語が加わると、それだけで目が❤️になる。(今大好きなDanny Bhoyもこれにピッタリ当てはまります。）
この彼（D）の英語はイギリスには何年か滞在していただけなので、癖は強くなかったけれど、それ以外はドンピシャリでした。
ただ、外見が好みだからその人を選ぶかというと必ずしもそんなことはないです。私にとって一番大切なのは”人柄・性格”です。なので、私の過去の恋人リストを振り返って見てみると外見はバラバラ。（人種でさえもバラバラだし）
話は戻って、Dとはその週末に日本語を教える為にカフェで待ち合わせ。が、日本語を教えることもなく話し込み意気投合。実は彼の本当の目的はデートに誘うことだったそう。映画館で再会した時に、これは何か意味があると思ったらしい。店に来店していきなりデートに誘っても断られる可能性が高いと思い日本語をダシにしたのだそう。さすが。確かにそれは断っていたかも。結局、その後も日本語を教えることはなく、デートを続け恋人３号に。
Dはニュージーで離婚歴があり、その時も事実上別れたけれど子供の為に日本で籍を入れている戸籍上の奥さん（ニュージー人）が日本におり、ここにはとても書ききれないものすごく複雑な状況を抱えていました。彼は今まで出会った人の中で一番複雑な人生を歩んでいましたね。
またまた色々人生勉強をさせてもらい、体型は一番の好みだったけれど
結局そんな複雑な人生を背負っている人と一緒になる気にはならず、さようなら。今も友人として繋がっています。
*マオリ：ニュージーでは原住民と紹介されていますが、実は最初の移民です。原住民はマリオリという民族で、マオリの移民後に絶滅しています。この事実はマオリの前ではタブーとされているようで、私が知ったのもわかり易く書かれたこの国の歴史書を読んだから。私自身は歴史には良いも悪いも全くなく、事実があるのみ。という考えなので、ここにもはっきりと事実を記載させて頂きます。
今日の写真：
オークランドの景色といえば、、、と誰もが思い浮かぶモノのうちの一つ、ランギトト島です。火山岩でできた島で、売店などは全くなく（トイレは２箇所あります）飲食物を持参で行く1日ハイキングが人気です。頂上からの３６０℃の景色は最高です。
