私は元々HSP値が高く、繊細に受け取りすぎる部分があると言えばそうかも知れないのですが、癌の告知を受けてから、人の言葉に過敏になった気がします。
相手は何の悪気もないはず。
けれども、癌についての話となると、色々と複雑な気持ちを抱えることがあります。
例えば「初期で良かったね」と言われた場合。
確かにそうかも知れない。
でも初期だからといって、ラクなわけではない。
これから抱えていかなければならない重さもある。
それと、癌治療をずっと続けている仲間の気持ちを考えると、そうなの！なんて、喜ぶことができない。
「子宮を取ってる人は沢山いるから大丈夫よ」などの励ましも然り。
気丈に振る舞えば、元気そうで良かったとなるし、
落ち込んでいれば、弱くなってはダメと言われる。
何が正解なのか分からないけれど、
ただ、気持ちに寄り添って欲しいと思うのです。
上手い言葉を伝えようとせず、
前を向いている時は意気込みを見守ってくれて
落ち込んでいる時は包み込む様に温めてくれて。
痛い時は「痛いね」
悲しい時は「悲しいね」
頑張っている時は「頑張ってるね」
それで、十分です。
もしも、こんな風に励まして！と言われたら
その言葉を心の薬にしたいのだと思うので、
それに応えてあげるのが正解だと思います。
自分でも天邪鬼で我儘だと感じます。
ですが、癌患者さんと話していると
心の突っ掛かりが無いのです。
きっと、心身共に抱える辛さを分かっているから。
それと、乗り越えるための力も分かっているから。
私は癌において新参者ではありますが、側に癌患者さんがいる方々の参考になりましたら幸いです。