突然の再会
つづきです
10個上のJさん1話目
その日、私は落ち込んでいた
なぜかというとA先輩と約束していたのに
すっぽかされたのだ
こういうことはたまにあって
同じ出来事を繰り返す度に
自分は二番目
価値がない
と、引きずることになる
駅前のマックで時間を潰していたので
そろそろ帰って一人でやけ酒でも
しようかなと考えているときに
ちょうどJさんからメールが来た
むしゃくしゃした気持ちになっていたので
大胆なことをした
今から会えませんか？
メールをした
まぁいきなりは無理だよね
と思っていると、すぐに返事が来て
トントンと話が進み、電車で20分程の場所で
飲もうということになった
もうその時点で21時くらい
今日は朝までコースかな
深く考えないようにしながら
約束の場所まで向かった
3週間ぶりくらいのJさん
前に会ったときの印象通り
柔和な笑顔で大人の雰囲気
Jさんが知っている飲み屋さんに行く
静かで落ち着いた雰囲気の
オシャレなお店だった
そういえば
今日はいきなりどうしたの？
最初のビールを飲み終わった後、
Jさんが優しく聞いてくる
何でも受け入れてくれるような
そんな雰囲気に、もうどうにでもなれと思って
私はA先輩とのことを全部話してしまった
そうなんだ…
こんなに可愛い子をそんな扱いするなんて
僕だったらしないけどな
そう言われて
テーブルの上の手を握られる
僕だったら
じっくり優しくするよ
真剣な顔でじっと見られて
うまく返事ができなかった
誘われてると思ったが
それも良いのかもと思い始めていた
その後お酒をもう一杯飲んで
お店を出た
Jさんに手を繋がれた
そして、暗黙の了解のように
ホテルがたくさん並ぶ方へと
二人で歩いて行く…
つづく
