MTFトレードについて書こうと思った要因は、『流暢性効果』という言葉を知ったからです。
イェール大学心理学教授、アン・ウーキョン曰く、
「頭の中で容易に処理できるものは、人に過信をもたらす。そうして生まれる過信のことを『流暢性効果』と呼ぶ」
とのこと。
ざっくり言うと、
「人が簡単そうにやってるのを見てると、自分もできると錯覚してしまう」
みたいな……。
私も、YouTube とかで、上級者が、MTF分析とプライスアクションを利用してトレードしてるのを、何度も見てるうちに、
「オレにもできそうじゃん!」
と思いました。
で、実際、やったら、失敗ばっかり……。
「こりゃいかん、なんとかしないと……」
と、インプットしては、アウトプットして、トレードし、インプットしては、アウトプットして、トレードし……何度も何度も、繰り返しているうちに、徐々にできる様になって来ました。
つまり、分かると、出来るは、違うってことよね。
なので、このブログも、全ては、自分のためにやっております。
知識とは、人に説明できるようになって初めて、身につくモノらしいので……。
ただ、読んで頂いている皆さんの中には、
「うん? 違うんじゃね?」
と思われる方がいるかもしれませんが、それは、何卒、ご容赦下さい。
……と、言い訳はこの辺にして、今回は、『トレード足の選び方』について書こうと思ってます。
トレード足の選び方は、人によって違います。
その人のライフスタイルによって、変わります。
専業なら、チャートに張り付けますが、兼業なら、長期足でのトレードを余儀なくされます。
また、兼業の場合、夜の2時間しかトレードできないとか、逆に、午前中しかできないとか、いろんなケースがあるかと思います。
いずれの場合も、
「パッとチャートを開いて、20pips 程度抜いて、終了〜!」
みたいなことが出来ればいいんですけど、なかなか、そうはいかない。
ただ、スキャル気味のデイトレードをマスターすれば、長期足でのスイングトレードは、比較的、楽です。
楽な分、損切りが深くなるので、種銭は、短期のトレードよりも余計に必要ですが……。
あと、短期足になればなるほど、ノイズが多いので、トレード足は、せめて、15分足。
15分なら、1分の波形、もしくは、5分のロウソク足のパターンでエントリーできます。
しかし、5分足でトレードしようとしたら、1分のロウソクの並び方を見ないといけないので、しんどいです。
【ドル円、ユロドル、ポンドル、15分、1時間、4時間足】
トレード足を選ぶには、ライフスタイルの他に、現在のチャートの状況も、大きな要因です。
むしろ、そっちの方が『大』かも……。
私は、どちらかというと、チャートにライフスタイルを合わせています。
「それじゃ、本末転倒だろっw 楽な暮らししたくて、トレーダーになるんじゃねーのかよ」
って言われそうですが、何事も、最初は、そんなもんですよ。
良い波が上がってる時に波乗りするには、フツーに仕事してたら無理ですw
波にライフスタイルを合わせないと……。
なわけで、1時間足でトレードしたくても、今、1時間足でエントリーできる条件が整ってなかったら、1時間足じゃトレードできない……ってことですね。
では、順を追って見て行きましょう。
チャートをパッと開いて、
「さて、どうしよう?」
先ず、4時間足を見ます。
ドル円の4時間足は、今、『値』が高値圏にいます。
ここからは買いたくないですねぇ。
むしろ、売りたいです。
「どうなったら売れるか?」
せめて、高値切り下げを確認しないと売れません。
だって、高値切り下げを見ないと、みんなが売ってこないです。
「え? 売ったのオレだけ? 誰も付いて来てねーじゃん!」
みたいなことになります。
マーケット・メーカーは、逆張りのショートで仕掛けて来るかもしれませんよ。
けど、その他大勢は、下げを見てから売って来ます。
なので、4時間足でショートしようとしたら、まだまだ、待たなくてはいけません。
「じゃあ、ロング!」
無謀ですw
青天井でグングン伸びる……期待だけでロングするのは、博打だと思いますよ。
結果、今、4時間足をトレード足にすることはできません……っつーか、私は、しません。
次、1時間足。
『値』が、4時間足で高値圏に居るってことは、当然、1時間でも高値圏にいます。
だから、上げ止まったら、売りたいです。
売って、希望は、ネック割ってラス押しまで狙いたいです。
けど、それは、私の都合であって、相場の都合じゃないから、ネックで止まったら、直ぐに逃げないと担がれる恐れがあります。
逆に、ネックまで下がったら、『値』が、高値圏に居たとしても、4時間足の頭……ヒゲ先までは、ロングで抜けるかもしれません。
結果、1時間足でトレードするには、『値』が、せめて、ブレイクラインまで落ちて来るのを待たないといけないです。
【ドル円、1時間足】
ブレイクラインってのは、私の造語です。
更新された高値に引くラインです。
更新された高値は、レジサポ転換しやすいので……。
『値』が、ブレイクラインを割って、押し安値で止められて、もう一度、ブレイクラインを超えて来るなら、直近高値までロング。
で、Wトップや、三尊で上げ止まるようなら、ロングは逃げて、返す刀でショート。
但し! 直ぐショートじゃないですよ。
ブレイクラインを割ったのを確認して、戻して、もう一度、ブレイクラインを割る時にショートです。
狙いは、1時間のネックラインと行きたいところですが、151円の壁は厚そうですねぇ……。
結果、1時間足でも、まだ、プライスアクションを待たないと、ロングもショートも入れないです……っつーか、私は、ビビりなので、入れませんw
最後、15分足。
15分足でも、ロング、ショート、それぞれの根拠、エントリーした理由が説明できないようなら、トレードは、あきらめます。
1時間のプライスアクションを待ちます。
では、あきらめなくちゃいけないかどうか、15分足を見ましょう。
【ドル円、15分足】
書いてる間に、152円にチャレンジしそうですw
「青天井狙いで、押し目買いするかぁ?」
飛び乗りたくなるよねぇw
けど、飛び乗らないです。
ロングするなら、ブレイクラインとラス押しで値固めするの待ちます。
1時間の20MAも巻いて来てますから、支えてくれそうです。
結局、今は、15分足でもトレードは出来ません。
「結局、どうやって、トレード足を選ぶんだよ?!」
だから、それは、ライフスタイルで……。
ぱっ! とチャートを開いて、運良く条件が整ってたら、4時間でも、1時間でも、15分でもエントリーできますけど、条件が整ってなかったら、待つしかないです。
「どこまで待つのよ?」
1時間足でトレードできるライフスタイルの人なら、1時間足の押し目、戻り目ゾーンまで……。
もしも、
「明日は有給、今日は朝まで、15分足に貼り付けるぜ!」
としたら、15分足をトレード足にして、15分足の押し目、戻り目ゾーンまで『値』が来るのを待ちます。
待って、待って、いよいよ近づいて来たら、足を二つ落として、1分足でエントリー。
15分が上げトレンドなら、1分足が、15分の押し目ゾーンで、上げダウ作る時にロング。
ゴールは、直近高値。
損切りは、直近安値。
15分が下げトレンドなら、1分足が、15分の戻りめゾーンで、下げダウ作る時にショート。
ゴールは、直近安値。
損切りは、直近高値。
但し! 短期足は、ノイズが多い。
でもって、狙える値幅が狭い。
その上、疲れる……ということをお忘れなく。
けど、エントリータイミングを練習するには、短期足は最適です。
波乗りでも、小さな波に繰り返しテイクオフすることで、身体がテイクオフのタイミングを覚えます。
『流暢性効果』ではなく、技術として身につきます……身につくはずですw
だって、私、波乗りできるようになりましたから……。
自転車だって乗れるようになったし、車だって運転できるようになりましたから……。
そう信じて、共に頑張りましょう。