おはようございます。
発行者の月読です。
今回は『ずこうのすすめ』って御話しです。
『ずこう』とは小学生の授業の一つで図画工作の略語。
…ではなくて(笑)、今回御話しする『ずこう』は漢字で書くと『塗(ぬ)る』『お香』で『塗香』と書きます。
塗香には色々と歴史や用途は有るのでしょうけど、現代では主に仏教の僧侶の方が身を清めるために使うコトが多いです。
色々な香料を混ぜ合わせて粉状にしてある香水のようなモノだと思って下さい。
粉状なので香水のように液体では御座いませんで、かなり細かなパウダー状になっておりますモノを手のひら等にすり込んで使用します。
じつはこの塗香、清めと共に魔除けや仏様に対する供養にまで使える優れモノなのです。
先日、特別企画『八坂神社の青龍石』にて京都の東寺に参拝した際に、この塗香が売られておりまして購入してみたのです。
そして実際にその香りをかいでみました。
正直な感想を申し上げます。
まるでウンコの匂(にお)いでした…。
御食事中の方、申しワケありません。
言い直します。
まるでウ◯コのような匂いでした…。(笑)
東寺では塗香の香りを試してみるコトが出来るのですが、初めて塗香の香りを嗅(か)いだ方は、たいていそのウ◯コの匂いに嫌悪感を示して購入して行きません。
この香り苦手!となってしまうからです。
ところがどっこい、この匂いこそが重要でして、ウ○コの匂いは魔除けになるのです。
これ実に意外なコトなのですが『魔』と呼ばれるモノたちはたいていの場合、潔癖症とも言えるレベルで繊細でキレイ好きなのです。
なので昔は世界中のあちこちの国で自分の子供に、わざと汚い名前を付けて魔除けにしていたのです。
屁(へ)太郎とか、溝(どぶ)の介とか、ウ◯コ姫とか…
ヒドい名前ですよねー!(笑)
昔は子供の死亡率が高かったので、子供の命を護るためにワザとこのような汚い名前を付けたのです。
そうすればキレイ好きの『魔』は近づきませんからね。
もちろん、ある程度成長したら、ちゃんと普通の名前に改名したそうですよ。
話しを塗香に戻しますが塗香はウ◯コの匂いで魔除けの効果を発揮するのです。
じつは塗香の香りは時が経つにつれて変化をしていきます。
最初は臭い魔除けの香りだったのがとてもふくよかな花の香りに変化するのです。
まるでたくさんの種類の花畑の中にいるような香りです。
この花の香りには霊的な浄化の作用が御座います。
そして最後に食欲をさそう、美味しそうな香りに変わります。
この香りは仏様に捧(ささ)げる食事の代わりになるそうです。
仏様は香りを食するといわれておりまして、仏壇に御線香を供えるのには仏様に食事を供えるという意味があるんだそうです。
でも御線香のケムリって食欲がわく香りでは無いですよね。
ところが塗香の香りはまるで、焼きたてのホットケーキのような甘い香りがするのです。
月読が東寺で購入した塗香が特殊な塗香で、そのような香りがするってワケでは無いと思いますよ。
つまり塗香は…
臭い匂い(魔除け)→花の香り(浄化)→美味しそうな匂い(御供物)…と三段階に変化するのです。
そして、その香りはやがて消えて行くのですが、その残り香は甘く上品なフローラルな香りでして、とてもいい感じなのであります。
魔除けと浄化と仏様への御供物と上品な残り香の働きをする塗香はおすすめですので興味のある方は試してみて下さい。
仏様に対する時にはもちろん、神社に参拝する際に自分自身の浄化に使ったり、これは未確認の情報なのですが除霊や開運や安眠の効果も有るそうです。
ちなみに月読が東寺で購入した塗香は松栄堂の『特選塗香』でした。
塗香にはたくさんの種類が有りますので、自分のお気に入りの塗香を探してみるのも良いと思いますよ。
ちなみに月読は塗香を持ち歩くために『ずこうまじっく』というペン型の塗香入れを使っています。
塗香の香りはストレス解消の効果も有るので癒されますよ。(^^)