特別企画『八坂神社の青龍石』の道中記その3 | ☆魔法力学☆

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おはようございます。

 発行者の月読です。

今回は特別企画『八坂神社の青龍石』の道中記その3です。

さて、からすカー!で夜が明けて(落語的表現!笑)、二日目は早朝の5時から貴船神社の奥宮に向かいました。

じつはこの貴船神社の奥宮は『丑(うし)の刻参り』の発祥の地なのであります。

丑の刻参りとは、真夜中の2時頃にワラ人形に5寸釘を打ち付けながら憎いあんちくしょうを呪いに呪いまくる昔から存在する呪術なのです。

じつはこの貴船神社の神様は、むかしむかしの大むかし、丑の年・丑の月・丑の日・丑の刻に貴船神社の奥宮の在る土地に降りたった神様でして、それ以来、丑の刻に奥宮に参拝して願い事をすると、それが叶うといわれているのです。

大むかしのある時、京都の宇治という所に男に浮気された上でフラれた女性がおりました。

その女性、嫉妬(しっと)に狂いまして、その男に復讐をするために自分自身を鬼に変えようとしたんだそうな。

まさに嫉妬(しっと)の鬼というワケですね。

英語でいうと『ジェラシーオーガ』ですね。
(うそです!笑)

そして丑の刻、つまり午前2時頃の貴船神社の奥宮に21日間通いつめて祈願をしたところ、その願いが叶えられて鬼になるコトが出来たんだそうです。

調べてみたところ、片道約30キロ、徒歩ですと7時間はかかる距離です。

しかも貴船神社の奥宮はけっこうな山奥に御座います。

ものすごい執念ですね!

鬼になったその女性は浮気相手の女を喰い殺し、さらに浮気をした男も喰い殺し、さらにその男と女の家族も全員食い殺し、とうとう関係の無い人たちも大ぜい喰い殺すようになったんだそうです。

…で、結局その鬼は安倍晴明とタッグを組んだ武将に退治されまして、その鬼が祟(たた)らないように神様として祀ったのが道中記その1にチラリと出て来た『橋姫神社』です。

嫉妬の鬼と化した橋姫様は今ではすっかり神様としての御役目を果たしております。

その御役目とは『参拝者や祈願者の嫉妬の炎を鎮める』という御役目です。

嫉妬の炎は身も心も焼きつくし、やがて人を鬼に変えてしまうほど、怖ろしくやっかいなモノなのです。

嫉妬の本当の恐ろしさも、嫉妬の炎を鎮める方法も橋姫様は全て経験済みですので、これほどの適任者はいないのであります。

嫉妬の炎が燃え上がったら手遅れになる前に京都の宇治の橋姫様を念じて、そのエネルギーを善用出来るように御祈願して下さいね。

この橋姫様が鬼に化した御話しが有名になり、貴船神社の奥宮はいつの間にか人を鬼に変える神社=呪いが成就する神社といわれるようになってしまいました。

現代でも丑の刻参りをする人がおりまして、奥宮の御神木にワラ人形が打ちつけられているのが見つかるコトが有るそうです。

でも、この貴船神社の奥宮は呪いを成就させるための専門の神社では御座いませんで、ありとあらゆる願い事を叶えてくれる有難い神社なのです。

もしあなたにどうしても叶えたい願い事があるならば貴船神社の近くに宿をとって、丑の刻の貴船神社の奥宮に21日間連続で参拝してみてはいかがでしょうか。

もちろん、たった一人でやるのが条件なんですけどね。

月読は…

やりません! いや、出来ません!

だって暗いですもん!怖いですもん! (涙目)

お化けが出たらどうするんですか!(号泣)

ちなみに美人が死ぬと幽霊になって、ブスが死ぬとお化けになる…なんて言った人がいるそうですけど、失礼ですよねー!(笑)

…話しが脱線してしまいましたね。

貴船神社の奥宮に参拝した御話しは道中記その4につづく!