東京歌会

日時  2月15日 13時~16時半

会場  全国高等学校家庭クラブ会館

会費  1000円


まひる野2月号をご持参ください。

お持ちでない方は歌を一首ご持参ください。



名古屋歌会は3月29日の予定です。

10月の歌会

東京歌会 10月19日(日)13:00~16:30全国高等学校家庭クラブ会館(新宿南口徒歩10分)会費1000円 会員は『まひる野10月号』を持参してください。


歌会とは・・・

短歌作品を参加者間で相互批評する会です。まひる野会では東京をはじめ、各地の支部で定期的に歌会を行っています。見学は希望があれば対応可能です。お歌を一首お持ち下さい。

9月の歌会予定です。


①名古屋歌会   9月14日(日)午後1時~午後5時

            名古屋YWCA 302号室 (※いつもと会場が違います。ご注意下さい。)

            会費 1000円

            まひる野8月号、9月号をお持ち下さい。掲出歌のない方は一首お持ち下さい。


②東京歌会     9月21日(日)午後1時~午後4時半

            全国高等学校家庭クラブ会館

            会費1000円

            まひる野9月号をお持ち下さい。

富田睦子歌集『さやの響き』批評会のご案内



【日時】927日(土)

    1340分~17時(開場1310分)


【会場】LEN貸会議室・水道橋

     文京区後楽1-2-8 後楽一丁目ビル4

http://goo.gl/maps/zibqG

  JR総武線 水道橋駅西口 徒歩2

  都営地下鉄三田線・大江戸線 水道橋駅A2出口 徒歩4


【パネリスト】(敬称略・順不同)

大井学(かりん)

高木佳子(潮音・壜)

田村元(りとむ・太郎と花子)

田口綾子(まひる野)

広坂早苗(まひる野、司会)


【会費】一般1500円、学生1000

*会費は当日会場にて申し受けます。

1730分より水道橋駅近辺にて、

 懇親会を予定しております。

(会費:一般4000円、学生2000円)

懇親会の会場は批評会にてお知らせします。

懇親会にのみ出席を希望なさる方には、

当日までに場所を別途ご連絡します。


☆参加を希望なさる方は、

 9月19日(金)までに、お名前を明記の上、

 ①批評会・懇親会に出席
 ②批評会にのみ出席
 ③懇親会にのみ出席
 

 のいずれかを、メールにて下記アドレスまでお知らせください。



【申込み用メールアドレス】

 sayanohibiki@yahoo.co.jp





よろしくお願いいたします。









7月の歌会②

東京歌会7月27日(日)13:00~16:30全国高等学校家庭クラブ会館(新宿南口徒歩10分)会費1000円


歌会とは・・・

短歌作品を参加者間で相互批評する会です。まひる野会では東京をはじめ、各地の支部で定期的に歌会を行っています。見学は希望があれば対応可能です。お歌を一首お持ち下さい。
名古屋歌会7月6日(日)13:00~17:00 愛知県芸術文化センター・アートスペースC(地下鉄東山線栄駅下車4番出口より東へ徒歩2分)会費1000円

歌会とは・・・

短歌作品を参加者間で相互批評する会です。まひる野会では東京をはじめ、各地の支部で定期的に歌会を行っています。見学は希望があれば対応可能です。お歌を一首お持ち下さい。
3月の歌会

東京歌会3月16日(日)13:00~16:30全国高等学校家庭クラブ会館(新宿南口徒歩10分)会費1000円

名古屋歌会3月30日(日)13:00~17:00 愛知県芸術文化センター・アートスペースC(地下鉄東山線栄駅下車4番出口より東へ徒歩2分)会費1000円

歌会とは・・・

短歌作品を参加者間で相互批評する会です。まひる野会では東京をはじめ、各地の支部で定期的に歌会を行っています。見学は希望があれば対応可能です。お歌を一首お持ち下さい。
2014年2月号

作品Ⅱ

看護師は血管細い夫の腕に点滴の針さっと刺したり  藤原つや子


病室を訪れ呉るる看護師らの名札の文字に季節を想う  星千代子


耳もとにブーンとひびく冬の蚊に大人二人が振りまわされる  有馬美子


茜雲に紅葉の綾の広がれり今朝の失態遠ざかりゆく  田中和子


お互いに相手の一言待ちわびて動作ひとつに張りつめる糸  田村郁子


蓮の葉は思ひを遂げて一様に首を折りたり立冬の田に  横川操


主婦として続かむ日日を疑はず温みつたはる石焼【やき】いもを買ふ  鹿野美代子


そのヤギの名前はウシミ白い毛に黒の紋様あるゆえにあらん  河上則子


日常はかなり離れて生きて来た逝きてより後はよく傍にゐる  貴志光代


石段をかけ上りゆく少年の足の力はいのちのちから  田浦チサ子


物置に漬物桶を運ぶ時さすがに夫の力を借りぬ  松本ミエ


輪郭はすでに蝶なり三姉妹のやうな青虫パセリの先に  鈴木美佐子


枳【からたち】の百舌【もず】の速贄忘れられ木乃伊【みいら】となりて秋風の吹く  小林正一


形なきまでに蝮を煮くづして子へのスープをつくりしは夢  大内徳子


布団カバーの隅に光子と書いており二人つきりの家族であるに  東島光子


いまいまし手袋の指にかめ虫の潜むを知らずはめたる惨事  吉松梢江


休日に息子がもいでくれる柿余りに多く思案する妻  奥田江和夫


祭壇の花に埋もれ眠りいる花粉症の夫くさめは出ぬか  飯田世津子


夫の身に赤きマーカー引かれしか不安にわれの乳首尖れり  岡本弘子


<二月集>

午の鐘川越え鳴れば「メシ・メシ」と壁塗る若きら足場を下る  松山久恵


女優の名思い出せぬを妻は言う種なし葡萄など食むからと  上野昭男


<作品Ⅲ>

居酒屋の串に刺されてミニトマト火に焼かれてもまだトマトなり  松原照政


病室に無きコーヒーを飲んでくれとモルヒネうたるる友は言うなり  小野喜美子


足ふんばり両手をのばしガラス拭く冬の青空広がりてゆく  馬場有子


橅の木に腕を回して頬寄せて呼吸を合わせ充電をする  服部智


わが家を造りしときに掘りあてし土器の破片を花入れに使ふ  井汲美也子


くたくたになりて眠りに落ちてゆく今こそ幸せなのかと思う  高野香子


老けすぎて分からなかったと我をいふあんたもそうよと言ひたきものを  斎藤美枝



2014年2月号

<マチエール>

陸に上がれば耳と鼻開く河馬となり雑踏のなか耳ひらきゆく 後藤由紀恵


特別に冷えると聞きし夜である海月のような吾子の指さき  富田睦子


おれ性欲強すぎるんだと呟いて生徒が真顔 二学期終わる  染野太朗



止めていたビデオを再生するように矢作川を渡り帰りぬ  佐藤華保理



ペテン師と言われようとも新しい漢字を五つ覚えてもらう  米倉歩



名ではなく一人称で語るとき子の階段は一段とばし  木部海帆



手ざわりとカラーで選びとる手帳中身があることは忘れたい  山川藍 



足の爪明日こそ切らんと思いつつ足をのばして今宵は眠る  加藤陽平 


大根を抱えることは違法かもシャネルのドアを押しつつ思う  小瀬川喜井



白く襞を畳みて我に寄せて来て砂を浚ってほどけゆく海  宮田知子



何一つ不自由も無く年末は生者に向けて年賀を送る  倉田政美



一向にこちらを見てはくれぬ犬わたしは幽霊なのかホントだ  小林樹沙



冬に入りて本の文字みな深く眠り春までは雪原の一冊  立花開



引き継ぎにダイブとあれば空色とねずみ色の鮮やかな(真っ暗)  荒川梢



おじさんとわたししかいないスーパーで割引された唐揚げを買う  小原和



さみしさがいっぱいあって花咲かすように手で割る冬のお豆腐  北山あさひ



<十四人集>

賜りしひとりの時間は風通し良くして影を休ませてやる  大野景子



そよ風と思っているらし寄り添いて母を歩かす霜月の朝  伊東恵美子



一つことが終われば次の仕事あり回り切れない暮らしが続く  すずきいさむ



どうしても元気になれないモヤモヤに少し余計な買物をする  関本喜代子



卓袱台をかこんでワイワイ騒いでいた何もないけどすごく良かった  西一村



風吹けばかぜ方向に傾きてわが家を包む野焼きの煙  大山祐子



夫に告ぐ真夜のトイレに起きたなら風呂場の窓を閉めて下さい  鴨志田稚寿子




2014年2月号


作品Ⅰ

国民は蔑【なみ】されてをり暴言も失言も故意に忘れむとして  橋本喜典



屋上のヘリポート発つ機の見えて霞おぼろの空霽【は】れむとす  篠弘



李白の詩読みゆくうちに「筒井筒」浮かびきたりて楽しくなりぬ  関とも



このところ風邪引かないとうっかりと口すべらせしが大丈夫か な  小林峯夫



写真にて顔知るのみの祖父生れし地を訪ね来てわれは何者  大下一真



白じろと八手の小花咲くあたり過ぎて訃報のメールを開く  島田修三



バス停の別れに泪ぐみし父戦争で役に立つたと思へず  柳宣宏



癌でなき人には用なき錠剤を飲めば異端になりたるごとし  三浦槙子



歌は一首俳句は一句米はひと粒ひとは一日のいのち尊し  斎藤諒一



したきこと食べたきものを問いながらわれは忠実なわが僕なり  八木八重子



グラッと揺れふうつと抜けてしまひたる奥歯愛しも掌の上  井野佐登



暴力団の入店お断りするといふ貼紙したるまま店閉ぢぬ  中根誠



立ねぶた馳せ来るやうに五所川原駅前の驟雨たちまち過ぎぬ  柴田典昭



冬に入り鬱が兆すとわが言えば女房シャキッと背すじを伸ばす  蓑島良二



表面張力習ひし時はいつなりきひとり茶碗に湯を注ぎつつ  伊東福子



目覚めても夢の続きの中に居て一言言わねばなどと思い居き  堤恵子



わが死後に焼かれし頭蓋くだかずにあれとし思ふ没落の裔  篠原律子



玄関の取っ手の上にかまきりが留守をまもると斧ふりあげる  伴文子



その母と共に為したる配色かひざ掛けは黄系の光りあたたか  圭木令子



海老・蕎麦のアレルギーもち袋菓子の表示を孫は読むを常とす  川原文子



明石より持て来し石の白き石は水盤に沈めば遠き海騒  八代巴



少年の描きし「人魚」なる絵にて一尾の鮭に手と足たくまし  中里茉莉子



驚きはそのまま詩なりほらごらん(調整池にヨシノリがいた)  高橋禮子


これの世に詫びたきことの多かれど言はずに生きむ風車よ回れ  大上喜多子


踏みつける肉食恐竜ほねと化し一生終えゆくわれの足下に  松坂かね子



うぶ毛もつキウイに今朝は霜降りぬ収穫急がむ三十余り  中嶋千恵子



病院の「魔の時刻」なりや消灯に冴えくる想念【おもひ】の千々にみだるる  伊東ふみ子


連休を「いのちの電話」にうち過ぐすアンパンマンのようなわが友  曽我玲子



メタセコイアの和名は美【は】しき曙杉まこと明けゆく空の色調  川口二三子



帰省せる娘【こ】はゆったりと同じ話くりかえし聴く母の笑む顔  村田夫紀子



視力おちて霞む視界をパステルに描き慰む朝もやの景  須永貞子



いずこともなく匂いくる金木犀回覧板持ちて立ち尽くしたる  山田あるひ



あきもせずくり返し書く定型の歌は念仏きのうと同じ  大平勇次



注目は自動車にあらずショーガール写す人らはみな若からぬ  川住素子



迷惑をかけぬと言ひて老母は宝くじ二枚を取り出だすかな  岩佐恒子



新聞紙にワイパーのごと動いてる猫のしっぽをそっと握りぬ  今川篤子



素適なる虹に送られ逝つたといふみんなで空を見上げしと言ふ  豊田麗子



<まひる野集>

しろがねの硬貨に女神刻まれて盛り上がりたる胸もとなぞる  加藤孝男



蹲るわたしのようなゴミ袋さあと声かけ一輪車に乗す  市川正子



ちつぽけな存在なれどスプレー缶穴あくきはにひと声あぐる  竹谷ひろこ



書きなづむ催促状のその上に音立てて落つ蚊がよろぼひて  寺田陽子



活用形分からないままみぞれする薄暮の中を一人返しぬ  麻生由美



けいけいと眼ひかりて飛びたてり鴉は鴨のパン屑さらひ  小野昌子



夫ありてシャツにアイロンかけてをり夢と知りつつ力が入る  植木節子



海面よりふとぶととたつ朝の虹間なくうすれて青のみ残る  松浦美智子



この店を照らすがごとし特売のレッテルつけて置ける品品は  中道善幸



巡礼のはてに着きたるホスピスにひとらは浸るや生の余韻に  升田隆雄



行先の合はざるバスにバス停の老女思はず後退りせり  久我久美子



わが父は隠れ巨人ファンなれ黙【もだ】して見をり野球のニュース  柴田仁美



腰かがめ白菜の葉を指さきに幾重もひろげ虫さがしおり  岡部克彦