【特集 『萬葉集』に近づく 巻八・夏の歌】
[鑑賞]夏の雑歌・夏の相聞(1465~1510)
中根誠
大下一真
加藤孝男
【作品20首】
「地球」 今井恵子
【書評・新刊紹介】
猿田彦太郎歌集『氷花』評 「生活と風土の詩」 中根誠
【特集 『萬葉集』に近づく 巻八・夏の歌】
[鑑賞]夏の雑歌・夏の相聞(1465~1510)
中根誠
大下一真
加藤孝男
【作品20首】
「地球」 今井恵子
【書評・新刊紹介】
猿田彦太郎歌集『氷花』評 「生活と風土の詩」 中根誠
【連載】
戦争と歌人たち20 篠弘
古歌そぞろ歩き39 島田修三
【作品評】
後藤由紀恵
【歌集・歌書の森】
谷岡亜紀歌集『風のファド』評「眼差しについて」 染野太朗
岡井隆歌集『銀色の馬の鬣』評 〈「生活」という喩〉 田口綾子
【巻頭グラビア】
花歌 第14回 大下一真×窪田幸裕 (大下一真)
【巻頭作品31首】
「悲しむ日」 橋本喜典
【特集 連作を極める】
一首一首の関係/一首独立 「変化に富む臨場感」 今井恵子
【特集 現代の103人】
七首・エッセイ「男子厨房に入るとき」
橋本喜典「お勝手男子」
篠弘「砂あらし」
大下一真「それだけが」
島田修三「夕べの路」
七首
柳宣宏「居士林」
【特集 昭和20年】
〈歌人の昭和20年〉
吉野秀雄 ・・・ 大下一真
窪田章一郎 ・・・ 橋本喜典
〈私の昭和20年〉
「焼野原」 関とも
「終戦前夜」 横山三樹
〈昭和20年生まれの歌人〉
「戦場へ教え子送るな」 三宅昭久
【書評】
落合けい子歌集『赫き花』評 「際やかな個性」 柳宣宏
歌会の案内です。
ご入会を考えられている方で、会の雰囲気を知りたい方もぜひお越しください。
自作の短歌一首をお持ちくだされば、なお歌会が楽しめると思います。
事前にご一報くださいませ。mahirunokai2010@gmail.com
名古屋歌会
次回 7月19日(日) 愛知県芸術文化センターアートスペースにて13時~
次々回 9月13日(日) 同上
東京歌会
基本的に毎月第三日曜日に、新宿の家庭クラブ会館にて13時より行っています。
今年度は変則的に第三日曜以外の日程で行われることがあります。
以下、今年の歌会の日程を記載しますので、ご確認ください。
会場はいずれも家庭クラブ会館です。
6月21日(日)
7月26日(日)
(8月は全国大会開催のため東京歌会はお休みです。)
9月20日(日)
10月18日(日)
11月15日(日)
12月6日(日)
まひる野5月号
作品Ⅰ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
まひる野集・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
マチエール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
作品特集 すずきいさむ・大野恵子・麻生由美・岡部克彦・
柴田仁美・久我久美子・鈴木美佐子・西 一村
矢澤保・鈴木理恵子・菊池理恵子・秋元夏子・・・・・・・・・・・ 36
【特集 時代を映す歌】
中根誠「違和感がとらえる〈時代〉」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42
米倉歩「時代が透けて見える歌」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45
一七人集・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48
青木春枝歌集『草紅葉』批評
御供平佶「ものを簡潔に描く歌」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52
小野昌子「歳月の草紅葉」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54
作品Ⅱ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56
素描
勝部八重子「菅笠考」・簑島良二「方言考」・大本育子「愛唱歌」
詠み人しらず「嬉しさは」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 70
五月集・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 72
作品Ⅲ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 76
作品批評
Ⅰ評(富田睦子)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 94
Ⅱ評(清水篤)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 96
Ⅲ評(柴田典昭)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 98
合評(北山あさひ/島田修三)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 100
時評(小島一記)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 104
会報・支部便り
後記
マチエール
負けてきて子が伏している玄関は冬の静かな入り江のごとし /佐藤華保理
ふゆめふゆめ木蓮さくらふっくらと胎児(ハラコ)のように時を待ちおり /富田睦子
黙祷を待つわたしたち消音のテレビ画面が海であるなら /後藤由紀恵
生きたいとぼくは思うか銃口やナイフが首にはりついたとき /染野太朗
ひさかたのひかりのなかを並び立つ台所用洗剤「ソープン」 /米倉歩
誰からも怒られたくはなくて行く文房具屋のはさみコーナー /山川藍
もう一度小さくなったら着たいなと園児服をたたんでおりぬ /木部海帆
明日ゴミに出すため口を塞ぐごとく思い出箱を封じて眠る /宮田知子
ためらわず烏賊の肝をはぐ私がほんとのわたしのようで 花置く /小瀬川喜井
永遠に生の側に立つ者としてアンソロジストは死者を語れり /加藤陽平
ラナンキュラス一輪二百七十円買わずに帰る 心は高価(たか)い /北山あさひ
先生のあの言葉から変わったと興奮してるね ごめん忘れた /倉田政美
とても手が冷たいですねとハイウェイの闇の男に見送られたり /荒川梢
財布盗られ大阪の地で朽ち果てるシミュレーションしてよし大丈夫 /小原和
真鰯のトルネードのなか立ちすくむ快楽に骨が砕けるほどに /立花開
赤ちゃんのようにちゃぷちゃぷ湯浴みさす抗う力すでにない子を /伊藤いずみ
作品Ⅱ(人集)
わが服に老母飼ふ猫の毛をつけて枚方香里の自宅に戻る /坂田千枝
しろたへの雪を掬えば菜の花のはつか咲(ひら)きてにほふ黄のいろ /庄野史子
立春のはこべの鉢に水そそぐ近づくはるの土の匂いす /哘恵子
皮を削ぎ刻み絞りて柚子の実のひととき過ごす北風(かぜ)を聞きつつ /前田紀子
春の雪除きてゆけば外套にきらきら氷の粒が付きたり /平林加代子
作品Ⅲ(月集)
老猫を残し独りぐらしの媼逝くそんな噂の似合うわが町 /上野昭男
右の手に酒左手に本あればこの世のことは大方足れり /川口六朗
張りつむる硝子を鳴らし風すさぶ睦月のすゑは寒くこもりぬ /森暁香
今朝もきて蝋梅の花啄ばめるヒヨのからだはよき香りせん /菊池和子
出張の夫の後より従順なふりしてついてくサムソナイト /浅井美也子