- 染野太朗のNHK短歌次回の出演は
- ゲスト:平尾剛 (元ラグビー日本代表)
「つかむ」
- 放 送:8月9日(日)6:00~
- 再放送:8月11日(火)15:00~
です。
8月のお題は「薬」、締め切りは8月25日です。
NHK短歌のホームページからも投稿できます。
です。
8月のお題は「薬」、締め切りは8月25日です。
NHK短歌のホームページからも投稿できます。
【巻頭作品31首】
春の会合あまた 篠 弘
【大特集 没後五年 河野裕子の魅力】
総論2 河野裕子の初期覚書 今井恵子
【特別企画 戦争の肉声】
〈川口常孝・半田良平はどう戦争に処したか〉
兵士の憂鬱 中根誠
新連載 【60代以上の歌詠みのために】
歌のある生活(1) 悲しまず見よ 島田修三
【歌集・歌書を読む】
今井恵子
※島田修三の新連載が始まりました。
※歌壇時評で大辻隆弘さんが染野太朗のことを、永井祐さんが北山あさひのことを取り上げています。
【特集 秘蔵の写真】
〈秘蔵の写真とエピソード〉
関とも
〈題詠・写真 7首〉
「卒業写真」 柴田典昭
「砂丘と母」 後藤由紀恵
【書評・新刊紹介】
高嶋健一歌集『草の快楽』評
「日常への沈着」 柴田典昭
染野太朗NHK短歌出演予定は
総合テレビ
7月12日(日)午前6:00~6:25 (再放送 7月14日14:00~14:25)です。ご覧ください。
次回の締め切りは7月25日題は「選ぶ」です。
NHKのホームページからも投稿できます。
尚、篠弘出演のNHKラジオ「文芸選評」の7月の放送日は 7月18日
投稿 締切は 7月 8日です。
まひる野7月号目次から
【作品】
作品Ⅰ
まひる野集
マチエール
十八人集
作品Ⅱ
七月集
作品Ⅲ
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【特集 時代を映す歌】
絶望の国の絶望の短歌 高橋啓介
模索すること選び取ること 富田睦子
【歌集評】
大久保知代子歌集『忘れ水』批評
味わいある歌集 横山三樹
水のごとくに 岡田貴美子
ひたむきな生 上野幸子
平坂郁子歌集『平積みの嵩』批評
校正者の鋭い目 西尾芙美子
ひとすじの道 佐藤智子
久我久美子歌集『時の点描』批評
実り確かな第一歌集 中里茉莉子
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最近の諸誌から探る 篠 弘
同時代見聞録(4) 二十一世紀の行方 岡本勝
紹介・松原照政著『祖父の歌を尋ねて』 (お)
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【まひる野5月号作品特集批評】
作者の持ち味 市川正子
作品特集(後半)を読む 清水篤
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【素描】
黒田投手の男気 中道善幸
花見山観光の勧め 大槻弘
平和思想の平泉からの発信 佐々木絹江
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【作品批評】
Ⅰ評 矢澤保
Ⅱ評 寺田陽子
Ⅲ評 広阪早苗
合評 智月テレサ/橋本喜典
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時評 後藤由紀恵
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会報・支部便り
後記
作品Ⅲ(月集)
木々芽吹く兆し悲しもこの土地に春待つ人ら誰も居らねば 鈴木智子
若きらはカッターナイフに開封す涙ぐましき時の節約 小島喜久代
窓の外に思い至れば忽ちに坐相に表はれ雲水打たる 伊藤宗弘
音たてて渦巻きのぼる火柱を目に追へば空に淡き月あり 秋元夏子
蟻の巣のごとき三LDKにただ子を育てる木陰さがしつつ 浅井美也子
見つからぬは切符ばかりか友の本借りたことすら忘れておりぬ 武石博子
つづまりは弟の泣く結末にからくも姉の面目保つ 西野妙子
トルソーに千の手が生え川岸の柳水面(みなも)にみどりを揺らす 岡野哉子
着ない物着られない物捨ててをりこの世去るにも体力が要る 香川芙紗子
排泄は金糸雀(カナリア)ほどもしませんよアイドルという不思議な存在 上野昭男
倒木の打ち重なるに守られてこの谷のタラ伸び伸び芽吹く 山尾運歩
シーガルの白き彫塑の佇つばかり春はさびしき街角である 大久保知代子
きれいだと言つてはならず戦時下に歩行鍛錬といふ花見ありき 斎藤美枝
食べるだけ作れば良いは表向き先祖伝来の田を荒らすまじ 大場實子
「わが軍」に耳を疑ふ春の日の攀縁茎(はんえんけい)にむなぐら覆はる 奈良英子
あした着るあの服この服どれにする中古服屋のような部屋なり 柴田恵子
挿し木より育てし椿の三十年ことしの除虫叶わぬを見る 牧野和枝
しなやかな白き指もて触診の医師の言葉は軽く鋭し 菊池和子
腹一杯風を孕みて泳ぐ鯉幟(こい)元気なりし子と重ね恋しも 近藤恭子
いづこよりいづこに抜くるや物流の轟音絶えず越中島通り 生田目達子
作品Ⅱ(人集)
伝説を三橋節子は絵となすや現世(げんぜ)は赤に死後を白とす 庄野史子
不器用に昭和平成を生きつぎし父は遺影にカラカラ笑う 宇佐美玲子
読書する人らの尠きジャワ島に子どもらも裸足(はだし)元気で明るし 木本あきら
垂が髪を払ふ娘のしぐさにて枝垂れざうらを風がそよがす 横川操
春の陽に椅子にもたれて本を読むシフォンケーキのやうなひととき 前田紀子
月かげの露店の湯にて花仰ぐ「さくら、さくら」と唱うひとあり 加藤悦子
掌に受けし桜の花びらのあるかなきかの命の重さよ 武井則子
口を開け目薬を注す店員の口蓋みており在庫を聞くため 矢澤保
山吹は一重が佳しと言ひたるを思ひ出しつつ墓前に供ふ 辻玲子
一平とかの子の墓は並びあり太郎は離れ彫刻は笑む 青木春枝
いつのまにかなくなったものの一つにて甘くて固きインドリンゴよ 岩本史子
名札立つ黄や白の花に近づけば日本たんぽぽ、白花たんぽぽ 西川直子
有楽町交番横のさくらの樹まよい桜と名札が下がる 齊藤愛子
春風の音なく湿る朝の庭物干し竿に雨がえる鳴く 馬場ミヨ子
くぐもりて山鳩の鳴き鳴きやんでしとしと降りだす四月の雨が 西一村
干されたる布団の保つ温もりが背に透けりくる寝ねがたき夜半 稲村光子
春キャベツの嘆きをそっとほぐしゆく優しき言葉求むる吾は 田村郁子
「おしゃべりの青いインコを見かけしや」幸せさがしのような貼紙 金子芙美子