【6.6話】
ヒロナ「ヒロトくんがいつも
『父上/母上/姉上/弟』
って呼んでる人達の名前」
ヒロト「全然いいよ。
カガ-シン/カガ-ミイミ/カガ-アリサ/カガ-レマゴエディヴ」
アヤナ「え…あの
"伝説の男ダイゴ"
の後継者 カガ-シンの家族…!?」
ヒロナ「たしかに
『未来から来た女性と愛し合った』
と記録されていたけど…その子どもがヒロトくんとは驚き…」
アヤナ「ってか、伝承と
『ヒロトくんから聴いた話し』
で矛盾がいくつかあるぞ?
まず、父上と母上と姉上が宇宙警備隊で働いてない理由は?」
読者のUのために言うが、地球防衛軍は宇宙警備隊に吸収されたから存在しない
ヒロト「世間に隠してるとはいえ
『100%純血のホモ=保護対象』
を働かせるわけにいかない、ってさ」
アヤナ「あれ?父上は工事現場で働いてたんじゃ…」
ヒロト「私を脱走させる日に備え、先に脱走して就いてたんだって。
元々は父上も施設で保護されてたよ」
ヒロナ「ずっと気になってた…父上だけ保護されてないのが。
ムリなくヒロトくんを逃すべく、手引きを準備してたのね」
アヤナ「ってか、記録されてるカガ一家の性格や会話体とちがくね?
ヒロトくんが話してた、家族の性格や会話体」
ヒロト「私を逃がすための、切羽詰まった状況だからね。
普段は伝承通り上品だよ」
-効いてます?
Ms.ディセール。
"宇宙最高の宝"
のヒントを握る、メンズエステのセラピスト。
カケハ・ネプレム唯一の男子=私が施術を受け、諜報活動してるトコだ
ヒロト「ええ、痛気持ちいいですね」
惑星w/$Kiss
(読:ウィズドルキス)
水でなく、オイルが循環する星。
その空中にある建物内で、星のオイルを利用して施術してる
ディセール「首メッチャ凝ってますね…念入りにホグしますね」
Ms.ディセールは現代宇宙で珍しく、日本語が話せる。
日本語は複雑な代わりに
"細かい表現"
が可能だから、より的確な施術をすべく客とのトークで日本語を採用してるらしい。
早い話が、作者がこの小説で日本語を採用してるのと同じ狙い
ヒロト「そうだ、Ms.ディセール…
"宇宙最高の宝"
の伝説、諸説あるじゃないですか?
Ms.ディセールが知ってるのはどんな前提、展開のです?」
かつて地球のCIAが採用してたS.A.D.R.によると
"諜報目的の会話では、いきなり本題に入るべし"
もちろん、雑談にみえるようアレンジしながら
ディセール「フフ、さすがは宇宙海賊の長ヒロトくん。
いきなり本題に入るなんて…畏れ入ったわ」
ヒロト「あはははは!
そうです、海賊ヒロトです!
Ms.ディセールの心を盗みに来ました…なんちゃって!」
ディセール「そういうのいいから」
ヒロト「Ms.ディセール、私はケネラーです。
メシエ-C-ケネラーです」
ディセール「安心して、ヒロトくんをSSSPに渡すつもりなんて皆無。
メンエスで稼げてるから、賞金も眼中にない」
ヒロト「ってか顔全然似てないでしょ?」
ディセール「ヒロトくん考えたわね。
変身デバイスを軽量化&コンパクト化、歯に仕込むなんて。
施術のため紙パンツのみ、そんな今でもコレなら変身できる」
ん?
歯じゃない、耳だ。
どうやら変身デバイスを発見されたわけじゃなく
"浮かび上がった仮説を提唱し、私の反応を伺う"
ってメソッドか
ヒロト「変身デバイス?
あぁ、SSSPの隊員さんが使うアレですか。
そんなの私が持ってるはずないでしょう?」
ディセール「チョットは信じてよヒロトくん、こうして互いの指と指を絡めたり、密着したりな仲じゃない」
信じてるさ。
かつてFBIが実戦で採用してた
"ウソを見破るXP"
の1つが
"相手を信じること"
ホモ-サピエンス-サピエンスの脳は、相手を疑うとウソを見破る能力が下がってしまうのだ
ヒロト「Ms.ディセール、そのブラックジョーク他のお客さんにもよく話すんですか?」
ディセール「わかったわ…ココからは
『私の独り言』
として、無言で聴いてちょうだい」
なんだ?
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つづく!