納扇 | 大乗院♪ 火渡り修行ですよっほういちさん

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さくらがまだだっていうのに~

ヒメコブシがほどけはじめました

 

厄のようにしてぶっこわれたメガネをなおす

かたっぽ茶でかたっぽ黒ですが

パテで壊れてないメガネ枠同志をくっつけて

 

いわゆる ニコイチです

レンズがあるのだものもったいないですもんね

厄に向かって進め です

(厄のせいにするのも恐縮至極)

 

 

タイヤの交換もしたいのだけど

タイヤのとこまで行けないの で

雪山を削る。

 

 

 

今回は本番三日前のオファーで

琵琶弾いたけど

人数が多くない集まりなら琵琶用の小さなモニター

(エコー付き)でタイピン(ラベリア)マイクをブリッジんとこに

くっつければ ぜんぜんいけます

ま 

それ以外というのであればスタッドマイクでもあれば

充分で

クリアブースターもパッシブトーンも不要。

単純なセットが一番のようです

 

 

 

今回は納扇(なっせん)の話題です

これの一番左のが納扇(なっせん)(朱扇ともいう)

その次が中啓(ちゅうけい)

その次は無職(役に当っていなくても使う)中啓

その次は竹骨(たけぼね)中啓の二種

一番右が如意

 

 

手前が忽(こつ) 

奥が柄香炉(えごうろ)あるいは柄炉(へいろ)

あと

払子(ほっす)という払いに使う道具と

桧の薄板を重ねた桧扇というのもあります

 

行動とシチュエーションにあわせて使います

 

柄香炉が一番必要な道具なのですが

それは「法会の導師」だけ

法会は何人か坊さんが集まって法要をすることですが

その中の「導師」だけが使います

ただし 行道(経行キンヒンともいう歩きながら読経)する場合

ほかに香持ちの伴僧さんを立てるなら

こぼさないように気を付けながらわざわざ持たなくて可。

そのかわりが忽(こつ)とか如意(にょい)だったりします

あとは常に持ってるはず(呈)の払子や桧扇を持つ方が

大事だったりします

 

中啓(ちゅうけい)は扇でありながら扇ではなく

この持ち手の柄を使って華籠の房を払ったり

鉢の房を治したりする道具で、

密教系では歩く時、行道の時は常に右手に持つこと

が決められた約束です

だから

お礼(おらい)あるいは倒地礼(とうちらい額を地に付ける)

の場合一度蹲踞(そんこ)踞跪(こき)でひざまづいて

「中啓」を自分の座坪(ざつぼ:座るばしょ)の前か

(中啓以外の道具がある時)右横に置いてから

立ち上がり合掌をして三度礼拝します

朱塗りと竹骨のモノだけを中啓と言います(黒は違う)

 

さて

 

そこで問題なのは納扇(なっせん)。

 

これは道具ではなく、扇ぐもの。

だからダジャレで「夏扇」ともいいます

これも独行で例えばじぶんとこの朝の勤行や

夏の棚経、3シーズンの月参りで坊さんがひとりで

おまいりする時はこれを柄香炉のようにもとうが

中啓のように使おうが自由。(たぶん)

しかし

法会で何人もがこれを柄香炉のように持つとしたら

全員して「導師のなりすましのカタリ」の罪に落ちます

そんなことをするならば

僧綱職(そうごしょく:宗内警察)が容赦しない。

全員島送りになります(故実すごくたくさんあり)

絵は僧綱。こわいんだぞ

 

なので

納扇(朱扇)を法会に持ち込むのは大変危険で

宗派によっては座坪にポトーンって落としてから

三礼することもあります

あるいわ着物のたもとに入れるか襟に刺しておく 

あるいは昔は背中に刺し立てたこともありました

だから

納扇の「納」は「しまっておけ」の意味だとも言われます

 

つまり

法会で納扇(朱扇)を柄香炉のように持っての礼拝は

「絶対にありえない」のです(独行は除く)

なかなかこの柔軟な仏教でこれだけ厳しいアヴォイドは

他に例を見ない程、極稀なヤツです

 

こんなかんじ

法会では「折りたたみの孫の手」と「納扇」はほぼ等しい。

 

ま 

どっちにしろもし何人もの僧がこれ手に持って礼拝したら

全員島流し決定です

 by 僧綱

 

ってなことで 「もしも」

坊さんが何人もで納扇を持ったまま礼拝していたら

僧綱に云いつけてやってください いればだけど…

 

それでは お耳なおしに

コロナと関係ないのにうっかり視聴が伸びてしまっている

気まぐれチェンバースの「オミクロン」

なんどもいいますがコロナとは無関係です