計都星 | 大乗院♪ 火渡り修行ですよっほういちさん

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けいとせいあるいはけいとぼしと読むことが多いです

これは星祭りという密教でも奇門遁甲的な厄除けの方法

北斗七星妙見さま中心の供養法です

計都星は凶運の星回りで二黒土星の生まれの方が配当されます

いわゆる厄年。

凶運の配当の計都星での厄の回避法は光を求めて前を向くこと

大凶運の配当の羅喉星は五黄土星 厄の回避法は慎むこと

 

だけど この紙面で密教の布教やPRをしたいわけではさらさらなく

 

先日の法話で「右手の菩提が左手に顕現する」という話の元になる

種がヒンズー教のおしえの中にあるという物語りをしようと思ったけど

それだけでもどえらい長くなるのでほぼカットした部分です

マハーバーラタやラーマヤーナなんて紀元前1800年ほども昔の話

たとえば前回の記事でエイティシックスなんてアニメにでてくる

「ジャガーノート」なんて戦闘兵器もヒンズーが語源でしょう

 

※写真は胎内スキー場奥胎内飯豊山

こずえの新芽が気のせいか赤みが入って来ています

 

乳海撹拌なんていう有名なストーリーがあって

観音さんの陀羅尼にもこの話をモチーフとしたものが出てきます

 

ま 

 

あたしはヒンズーの専門じゃないので所々で誤解も恐れず

書いてますが仏教徒のあたしが書いてるので許してください

 

あるとき賢者ドルバサスって魔法使いがいました

失礼な相手に悉く呪いをかけちゃうあぶない賢者です。

ある日人間の王様たちが尋ね事のためにその賢者を地上に召喚。

花の首輪などでもてなしその場は上手くしのぎ祝福もいただいた

賢者ドルバサスはその花輪をインドラにさしあげようとすると

インドラの乗ってる象が花輪に興味を示すので 

象に花輪をさしだすと寄ってくる蜂が酩酊するほどの匂いに

象は酔っぱらって気絶、その花輪を投げ出してしまう 

それを見た短気な賢者ドルバサスは怒り沸騰

地上の人間と神々に呪いをかけてしまい三界の幸福をすべて

封じ込めます世界は混乱し神もまた力を失います 

(この時のヒンズーの三大柱はシバ、ブラフマー、ヴィシュヌ)

 

ここは 誰が悪いの?って考えちゃいけないとこです

だまって思考停止して物語に身をゆだねましょう

 

この時とばかりに神の座を狙っていたのが阿修羅。

神々もその能力を失ってしまっていたので

シバとブラフマーはどうにかならないかをヴィシュヌに尋ねると

(古説ではヴィシュヌではない)「乳海撹拌してアムリタという薬を

作って飲めばいい」と言われる。ヴィシュヌもアムリタ造りに

加わるがさらに悪神の阿修羅の力も必要なので

分け前をやることを約束に参加させる。

(アムリタは甘露の意味でのち阿弥陀の語源)

ヴィシュヌ(古説はヴィシュヌにあらず)は亀になり山をのせ

龍を巻きつけるその亀で龍の頭と尾を良い神と悪い神で

引っ張ることでコマのように回してかきまわすと

山に火が点きインドラが水をかけると成分が海に流れ込み

その苦しみで亀が毒を吐きその毒をシバが呑み込んで中和させ

あたまからピューッとヒマラヤに浄水を撒きます 

この時シバは毒を飲んだせいで青くなります

大黒さんが青いのもこれが元なんだけどそんな青い感ないですね

太陽や月 酒や他の神々が次々に生まれそして一番最後に

アムリタの壺を持った医神ダヌワンタリが登場

それこそ薬師如来をおもわせる登場です

医神ダヌワンタリが言うには

「これってね悪い神に絶対飲ませちゃいけないヤツですわ」 

「悪い神にも分けてやるって約束したけど じゃ まいっか」と

上手いこと阿修羅に分け前を渡さずに善い神で分け合った。

それをこっそり盗んで飲んだのが阿修羅族のラーフ。

太陽神と月神がそれを密告したのでヴィシュヌ(ここも古説はちがう)

はラーフの首をぶった切っちゃう。ヒドイワヨネー

すると飲み掛けだったためラーフは首から上だけが不死身となり

「予言の神」になった 手も足もないので予言しかできないって訳。

約束を反故にされ首まで切られちゃう「悪神はつらいよ」状態。

DS

その子のケートゥまでが凶神扱いですが、

それが羅睺星(ラーフ)と計都星(ケートゥ)。

仏教だと悪神ではあるけど供養することで味方になってもらう

つまり神のひいきを願うのです

 

ここでろりじゅう(ロリータ18号)の

”神さまアタシだけをひいきしてください”を貼りたかったけど

ないのよねTOYDOLLの6曲目をユーチューで探したけどないのよね

ラモーンズより好きなのにさ 仕方ないから自分で歌うか。

 

今回はろりじゅうのスパーラーを貼ります

 

 

悪い神の子は悪いと決めつけるのがその後のカースト気質の素

古神道だといろんな神が出てくるところまでは似ていますが

更生して善の最強神になったりする可能性を認めています

日本人に生まれてよかった

「決めつけの差別」による思考停止つまりアンコンシャスバイアス

(無意識のうちの区別の常套句)ってことばがあるけど

日本国民からするとdisgusted prejudice「ウンザリな偏見」寄りです

はじめっから偏見がないのがないのが純和風です

(と思いたいという希望デス)

 

 

※写真は現在雪囲いの羽目板を外した本堂

 

 

ラーフ(ラゴラ)って言うのはお釈迦さまの子の名前でもあり

「邪魔とか罣礙」と訳されていましたがどうも最近の研究では

直訳で「龍の頭」という意味もあり「高貴なので扱いが面倒」

というニュアンスがついたんじゃないかという発表がありました

 

はなしはDSの部分まで戻りますが

アムリタ盗み呑み事件の時、ラーフの首をはねたのが

108の刃のついた丸鋸。 

ヒンズーの神々の手には丸鋸が書かれていて 

それを厄除けの法輪「スダルシャナ」と呼びます

右手に法輪或いは蓮の花、左手に壺をもつヒンズ―の神は

このお話を表現している説話絵画というわけです

 

右手で蓮の花を持つと左手に巻物(経)シャンク(貝)が顕現

⇒ヴィシュヌを表す(民族統一的他意がありますがここでは割愛) 

 

ここで言いたかったのが金剛界曼荼羅で云う成身会に描かれている

香・華・燈・塗菩薩の90度ずれに鈎・索・鎖・鈴菩薩がおって

みぎての鈎杖でひっかけて鈎杖の紐で寄せ左手の金剛鈴についてる

索(鎖)でしばりつけ結果が「チン」と鈴が鳴り供養が成立する

つまり御詠歌の詠謳スタイルは供養の成立を顕しているという話。

なぜ左手で鐘を鳴らすの?っていう疑問の答えを出したかったの

 

一方サハスラブジャ(十一面観音)が日輪月輪のスダルシャナを

持っていることで、ヒンズーの出身であることがわかります

十一面観音も千手観音も仏教よりもその出自は古いということです

だからこそ胎蔵生曼荼羅で観音院という観音さんの居場所から

離れたちょっと大きい部分を占めて古参であることがわかります

 

でもそれはそれでこれはこれ

ひんずーとは関係あるっちゃすっごくあるけど

ないっちゃないので仏教徒でよかったと

思えるところももちろんたくさんあります

 

たとえば実は仏教では

邪鬼を踏んだり首っ玉持ってぶら下げたり懲らしめたり

はするけど、実際法輪や金剛杵で悪鬼を切ったり殺したりはしません

(切られた首を何個も持っていることはあるけど

 それは別の意味なので別の機会に説明します)

ただ 見せつけたり打擲(ちょうちゃく)したり音を出したりするだけ。

元スダルシャナの法輪に関しては回転するだけでOK。

実戦では米の核みたいなもの(善悪の彼岸がわからんけど)

善い神様と悪い神様がいるのは地上の全てのおしえに存在しますが

それは人間に対応しているミラーでもあるのも原因のひとつです

それを信じる人々にかなったカタチになっていくというわけで

大日経なんてはお大師さんが驚嘆して喜んだ経典だけど

よく読むと金剛薩捶方と普賢菩薩方とに分かれて

ロジックを広げていってから梵字の説明になります

 

しかし広がるロジックよりも うちとしては目下の処、

一番広がってほしいのは雪のない部分

※まず除雪機で風を通す部分を削る

 

それをぐしゃぐしゃと転がす

こんなんすると早く溶けるのだが

ここまでやったのは25年ココにいて初めてです

雪多かったのかなあ

 

光兎山の雪が溶け始めてるので

そんな大雪年というわけではなさそうです