陽光 光芒 輝き
咲き誇り
この時刻
足を止めるの
ボタンを押すの
誰の為
一枝 一花 切り取って
わかっているのに
知らない顔
心に落し
閉じ込めろ
最後の時まで
追っかけろ
今の気持ちを 持ち続け
ボタン押すよ
感情を閉じ込め
君の為
一面染めあげ
埋め尽くす
強風に 煽られ
運んで行けよ
違う場所
アスファルト転がり
畑の土の上
岩の上 転がり
幹に枝
葉っぱの防波堤
風
吹くまま
水の上
光の帯が
枝 がわり
四角い石が
鉢 がわり
それでも
寂しさ募る
先に来ていた
枝が
手を広げ
浅瀬で
呼ぶよ
思い出してよ
咲いていた時を
山の君
飛ばされ 上昇気流
風と光
流れを味方
模様付け
ここへ
どうぞと
みんなが
待っているのも
知らずに
優越気分
思い出し
陽光の頃
岸沿い 咲き
それぞれの位置へ
はこんだ風の君
カモは
添え物 脇役へ
波紋で
静けさ破る
その先へ
またひとり
まあるい 石が
こんな所まで
呼びかける
向き変え
風に
呼びかけ
待っている
君は何処から
最初から
今の形
違うよ
同じだよ
君と僕
はがされ 鋭角
ギザギザ
触るなと尖りくる
山肌流れ落ち
川の中
激流に 流され
喧嘩する
疲れたはて
穏やか
まあるくなる
暖かな日差しに
心優し
心に
入り込み
手の中に
君の旅は
まだまだ先へ