信号が青になるのを待ってる間、
世界は二つに分かれてる気がした
目の前の横断歩道は普通に動き出すけど、
別の次元では赤のまま、世界が終わってる
空気も音も止まって、誰も何もできずに沈んでいく
ボクはただ立ち止まって、それを見てる
息はしてるのに、体が少しずつ萎んでいく感じがする
ここで一歩踏み出せば青の世界に戻れるのに、
頭のどこかでその一歩を拒んでるボクがそこにいる
絶望の底で、野望がじわじわくすぶってるのも分かる。
何もできないのに、世界を動かせそうな気までしてくる。
赤信号の次元と青信号の次元、
どっちにいるか決められないまま、
ボクは立ち尽くす
周りは予定通り動いてるのに、
ボクだけ時間の裂け目に取り残される
ここに立ったまま、終わった世界も動く世界も抱えてるのが、
妙に心地よくて、同時に体中が焼けるように苦しい
青になるまで、あるいは赤のまま世界が崩れるまで、
ボクはどちらにも属せず、
ただ息をして、どちらにも属さない