研修生の浅野です。
まごころ自然整体研究所では身体に負担をかけない「痛みに強い整体」を標榜しているわけですが、実際にどのようなことが行われているのか?興味おありの方もおられると思います。
今回から3回に分けて実際にどのような整体が行われているのか初級コースの概要を紹介していきます。
身体の面でお困りの方にも、スクールの内容を確認していただくことで、どのような症状に対応できるのか参考にしていただけると思います。
本物志向の整体スクールをお探しの方へ
今回はスクールで具体的にどのようなことを学ぶか具体的に紹介したいと思います。
スクールのプログラムは初心者コースと中級~上級(プロ向け)コースに分かれており、どちらも1回90分で25回終了コースに設定されてます。
初級コース終了時で身体全体を一通り診ることが出来るように設計されています。
対応可能な症状や症例、受講料金等詳細についてはホームページをご覧ください。
さて、今日は初級者向けのコースの立位での施術について紹介します。
実際には座れない患者さんや、横(仰向け、うつ伏せ)になれない患者さんもおられるので様々な姿勢での施術が要求されます。
この為、そういった対応に慣れるために、はじめから色々な姿勢での施術方法がプログラムに組み込まれています。
身体の状態確認
1.検査
身体のよじれについて、患者さんの特徴をつかむため、大まかにその流れを見ます。
・肩甲骨の位置
・肋骨の状態
・脊椎の捻じれ、曲がり(腰椎、胸椎・・そして胸骨の位置)
・大腿骨の捻じれ
施術時には、この他、症状に合わせて、体の状態を把握するため、いくつかの動作を取っていただくこともあります。
長年にわたる施術の実践経験から次のことが解ってきました。
実は私たちは皆、右利き主体の生活空間で生きてますので基本的な捻じれの方向はほぼ一律です。
手足等の左右のよじれは逆と紐解いている所もありますが、本当は違うと確信しています。
実は捩れがさらにひどくなると平衡感覚を保つために、補正の為のよじれが入り、見た目の逆転性はありますので騙されてしまうのです。
本当はどのような方向に歪みが生じるか、受講者にはその説明がなされます。
まごころ自然整体の特徴としてはその方の持つ身体のよじれ、歪みを見極め、取り除いて本来の身体に備わった機能を取り戻すことを重視した施術が行われています。
2.立位での施術(立った状態)
初級コースでは大まかに体幹を整える目的で行います。
ざっと書いてしまうと
・腰椎のずれの修正法
・腕の捻じれの修正法
・胸椎のずれの修正
に要約されます。
立位
大まかに分けていくつかポイントはありますが
初級では
①最初に背骨の曲がりと、捻じれを読み取り、体幹を大まかにそろえるために、
腰椎、 肋骨(胸骨も)、 胸椎
の捻じれの方向性を正す向きに修正を優しくかけます。
脊椎だけでなく肋骨部位も体幹を整えるためには重要な要素となるので総合的に診て、身体の状態に合わせて、すべてに修正をかけるのです。
身体には防御作用がありますので理想としては、何をやられているのか分からないくらいのソフトさで、操作に対する(身体の無意識の)防御をすり抜ける力具合が一番効きます。
②腕の捻じれ取り
実際に腕のよじれは体幹と深くかかわってますので、これを見逃すことは出来ません。
今回は自分で出来る身体の見方をひとつお伝えします。
掌を軽く開いて自然に立った状態で肘を普通に曲げると肩甲骨の位置・・状態が解ります。
・右、左どちらの掌が上下となりますか?
・掌は右、左どちらの手が前にありますか?
・掌は左右どちらに傾いてますか?
・掌は前傾してますか?後傾してますか?
実は掌と肩甲骨の位置は相関しています。掌の位置の左右の違いは肩甲骨の位置の違いに相当します。
肩甲骨の位置がずれているということは体幹にひずみが出ていることを意味します。
また、身体は上手く出来ていて、指先、手の部分で腕のよじれの調整を行う働きがあります。
この為、逆に指先の硬さや、捩れが残った状態では手足の緩みが悪いわけです。
この為、立位、もしくは後日あげる側臥位で指先にまでこだわった操作を行います
ざっくりと書くと
・前腕、指先の筋肉を緩めて関節面を合わせる。
・肘の周囲を緩めて、捻じれを取る。
・上腕の捻じれを取りつつ、肩甲骨の位置の修正を行う
・腕の捻じれ取りと同時に体幹をとる。
操作が基本として行われます。
(捻じれの診方についてちょっとしたヒントを今回は書きます。前述しましたが、実は腕の捻じれは同じ方向性を持ちます。体幹との関連性で逆転して見えるのですが・・・。詳しく知りたい方は私と一緒に学んでください。)
腕の調整の後に、再度、前述①とは手法を変えて肋骨、胸骨、脊椎等を操作して、上体の形状を整える操作を来ないます。
個人的な話ですが私は立位での施術が姿勢を正すために非常に重要な要素を含んでいると思います。
座位、側臥位、仰臥位は体が床に設置しますので、接地面で実際的な歪みが止められたり、体幹の捻じれが押さえつけられて逆に見えたりする危険性を含んでいます。
検査においても、見た目のごまかしが生じてしまうからです。
正確に身体の歪み、捻じれの状態を把握するには立位は欠かせないのです。また、立位で施術することで、その場で施術による効果が確認できるのです。
なお、初級コースでは基本を重視しますが、実践となると立位の応用範囲は広く、上級コースではさらに深くまで追求されていて、立位で頭部の手法まで組み込まれています。
まごころ自然整体研究所では「痛みに強い整体」、「芯から身体を楽にする整体」を口先だけでなく実際に標榜していますので、研修する側としてはつらいところもありますが、何らかの技が週単位で見直され、より短時間でより効果が高い方法が模索されているのです。
対応できる症状、症例、スクールの紹介など詳しくはホームページをご覧ください。
http://magokoroshizen.com/