って言われてきた。
五体満足、知力、体力、コミュニケーション力、記憶力、理解力、なんでも大抵のことはできて、始めたことはトコトンやるから、だいたいは成果が出て。
特に親よりも少し器用で、
親から言われてきた
「あなたはいいよね」
ひがみや、嫉妬や、卑屈な思いが混じった言葉を
いつも複雑な気持ちで受け止めてきた。
悲しい気持ちでいっぱいだった。
自分より上がいることを、私はよく知ってる。比較して自分の方ができないことだっていっぱいあることも、知ってる。
それなのに、私の悲しい思いなんて受け止めてもらえない。
「いつもできる子って思われるのは、重荷だよね」
って、もし親が気づいてくれたら
私は病まずに済んだかもしれない。
悲しい思いを、ためこみすぎたんだ。
そして、「弱い部分も聞いてあげるよ」って優しい言葉をかけられると、相手かまわず誰にでもぶちまけてしまった。
自分のウィークポイント、弱い部分をさらけ出してた。
そんなことしたら、いつだって利用されちゃうのにね。誰にでも弱味を握られてるようなものだもの。
なんでも話せば分かってもらえると、純粋に思ってた。
私の心の奥底にある、深い深い悩みを、分かってもらいたかったんだ。
でも、悪用されることが続いた。相手の期待に添えなくなると「そんなだからあなたはダメなんだ」と言われた。
それから私は心を閉ざした、、、はずなのに
悲しい思いを隠しきれない。
表面上の甘い言葉と
深い心の絆からくる理解と
違いがわからない。
怖い。だって人は簡単に裏切るんだもの。
怖い。だって内心は何を思ってるのかわからない。
怖い。また悪用されるんじゃないかって。
こんなふうになったのは、
やっぱり親。
だって悲しい時、「おまえが悪いんだ」と言われたんだもの。
だってつらいとき、「そんなんじゃどこへ行ってもやっていけない」って突き放されたんだもの。
だって勝手に部屋に入られ、机の中を見られ、友達との交換ノートを勝手にコピーされてたんだもの。
こんな嫌なことをされてきたのに
どうしてまた私が許さなきゃいけないの?
もう嫌なの。自分を安売りするのが。
過去のことを思い出すと、殺してやりたいって思うことだってある。
そう面と向かって、言ってやればいいかもね。
だって親は、全然きづいてなくて
私が病気になったのだって、自分が原因だなんて1ミリも考えてなくて、
どこまでも私に甘えてて、「自分がいい子に育てた」と思ってて。
バカみたい。
子供の心をズタズタにしてても、ちっとも気づいてないなんて。
会うのを辞め、メールを辞め、電話を辞めて、それでもまだ嫌われてるって気付かないなんて。どんだけバカなの。
目の前で、「おまえなんか嫌い」って言ってやる。伝わるまで言ってやる。
そしたらやっと、自分の過ちに気づくだろう。
私はつらさから解放されて、
親を殺さずに済む。
もっと早く言えばよかった。
反抗期をすればよかった。
なんでいい子でいたんだろう。
今でも
「何を言ってもいいヤツ」と思われるのは
嫌なことがあってもニコニコしてるから?
傷ついていても顔に出さないから?
もうこんな自分を殺す人生は嫌だ。
言うことを聞き続ける人生は嫌だ。
無理だ。耐えられない。
自分を操る人たちに歯向かう勇気がない自分を
自分が受け入れることができない。
どうして言えないんだろう、
嫌だって言ったって、
「いいでしょ」で押し切られる。
無理だ。無理だ。言えない自分が嫌だ。
嫌なことは嫌だと言いたい。
なのになんで言えないの?
何度も何度も、シュミレーションしてるのに。
言葉で言えなきゃ、
相手に伝わらなきゃ、
自分の鬱憤がいつか
爆発して本当に殺してしまう。
そんなことしたくないんだ。
本当は「わかってほしい」だけなの。
それだけなのに。
きっと親を殺す人の多くはこういう経緯があるんだろう。だけど親が鈍感すぎる。気づくのが遅すぎる。
子供を守るどころか、子供を傷つけてる親がたくさんいる。
あぁ、もう愛想よくするのは疲れた。
愛想いい自分、さようなら。