マンガを読んだ⑳イノサン | 日々のひとりごとブログ

日々のひとりごとブログ

誰かに言ってもしょーもないことを書いてみたいだけのブログ

画がすごい。まあ、言うまでもないと思うけど。

それはもう、アートの域で。

こういう題材のアート。

そういう一ジャンルだと思えばもう、何をかいわんや。

 

この独特の世界観の画風の作者さんが

フランス(パリ)の

この熟れて腐りきって意識朦朧とした王族・貴族の時代で

狂気と生気の鬩ぎ合い、

貪欲な本能と嘘くさい金魚すくいのあみみたいな「理性(?)知性(?)」(法や宗教的などの)一切の理由付け

ヒトが「文化」という名のもとに作り上げた混沌たる

自然と不自然、不条理のるつぼ、

それが一切明らかにならず、濁り切ったゼラチンの海のような社会で溺れたりバタついたりもがいたり。

 

というとんでもなくマッチする世界を作り上げて

やりたいことやり切ってる感がすごい。

 

ここまでやり切ってると

もうそういうものでしょ

コマ割りなどもお見事よ

流れるように目で追える

なんだろう、人類最大のタブーとされている

人をー痛めつけるーシンボル的な意味も込めて、もう残虐この上ない方法でー殺す

と言う行為には

やはり 

肉体・生の肉・生身の人間としての享楽・性交・血や内臓

そのシンボル的な意味から感じる

強烈な、恐怖・おぞましさ・興奮・残虐性・タブーであるはずのものを目にするトリップ感?それから、動物である、生きていることを感じるような感覚?

タブー、もしくは「きちんとしつけられた人間ならしないようなこと」をすることへの恥辱となんというか・・・それに対する解放感というか、生をもっと温度や質感で感じるような・・・

たとえば、

「おしっこを漏らす」ということをイメージするだけでも

なにかがあるような。

 

それに

わけのわからない難しい名前を付けて

さもそれが人間の理性のもとに統御されているかのように

取り扱うけど

結局は

やっていることは動物、いや家畜の一生ともそう違わない

 

かといって、私が好きか?と聞かれれば

 

まあ、すごいけど、

もう十分・・・かな?的なw

 

 

正気に戻ってみると

ちょっとマリーアントワネットの方面の話とか

サクサク行きすぎちゃって

妹のマリー出てきてからも

2人の交流も皇太子妃のフランス宮廷でのお話も

サクサク行きすぎちゃって

どっちのマリーの書き方も案外サクサクなのねw

 

はじめの方のサンソン兄が苦悩して、

何となく自分なりのの答えを見つけ出しかけたぐらいが

読んでてまあ、よかったな。

かといってまあこれ以上車で八つ裂きの話とか

ディテールそんないらんけどなw

あんなに女性とはしない、と心に固く誓ったのに

あっさり手練の婦人に骨抜きにされてるのウケたw

時には処刑場で怖くなっちゃったときにも

勇気づけられたりwww

 

 

アントワネットが処刑された後の

シャルル(息子)の扱いを読んだことあるけど

ホントぞっとするし

おパリのおヨーロッパ、文化の頂点なんて

この漫画で見る通り、糞を内臓いっぱいに詰めた生白い家畜たちが騒いだり性交したり殺したり貪ったり興奮したり殺されたり、それ見てまた興奮したり・・・

レースやドレスや宝石やお帽子やかつらやストッキングやリボン、おしろいやつけぼくろ・・・

しまいにはギロチンですとさ。

 

永遠にやっててください

さいなら~~~

 

ってなっちゃうw