幼少期に親からの愛情不足や関わり方の偏りの中で育った子ども。
その影響で大人になってから様々な問題を発症する「病」。
そもそも、理想的な家庭で理想的な子育てをされてきた大人なんていない。
そういう意味では誰もが何らかの病をかかえている。
僕自身も病にかかっていた。
父親が家に「いない」状態で、母親ひとりの影響を強く受けて育った。
問題なのは自分が病にかかっている、その自覚がないこと。
自分の病を自覚せずに結婚して、妻と母との関係性に悩んだ。
自分がかかっている病を知らないと病を治すことはできない。
でも自分の病を知ることは自分だけでは難しい。
結婚と子育てはそれを自覚する助けになる。
でも自分の病は家族を不幸せにする可能性がある。
すごいジレンマ。
結婚当初、僕は母の味方をして妻につらい思いをさせた。
妻のリアクションが僕の病を自覚させてくれた。
身近で大切な人という薬。
結婚したら夫は母から離れて100パーセント妻の味方になるべし。
親子の絆は切っても切れないけど、夫婦の絆はそれよりはるかに切れやすい。
※父という病/母という病 岡田尊司 ポプラ社
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