今日はfacebookグループに以前投下したお話なんですが、今は引退しましたが経営者だった父に私が12歳の時に言われた言葉についてお話しますね。
当時の私には心酔していたゲーム会社があり「無償でいいからあの会社に雇ってほしい。イラストレーターとして入社したい。あそこで働けるなら給料なんていらない」と、子どもすぎる発言をしました。
子どもの戯言でしたが、父は真顔で言いました。
「自分を安売りしちゃいけない。
それに、会社は社員がいてこその会社。
社員にきちんとしたお給料を支払うことで、その対価として良い仕事をしてもらえるんだよ。
無料で雇ったら何をされても文句が言えないし、お互い言いたい事が言えない間柄になってしまう。
会社と社員はいつでも対等でないといけない、だから無料で会社で働くなんて冗談でも言ってはいけないよ。」
当時の私は子どもすぎてイマイチ分からず「でも、無料で働きたい奉仕したいって思うほど好きなんだよ。それはいけないこと?」って聞きました。
「それほど好きな事があるのは素晴らしいことだと思うしいいことだ。
でも、無償で仕事をするのはよくないことだ。
もし会社が可愛い我が子をただ働きさせるならお父さんは黙ってないよ。
無償で働くのは仕事ではなくボランティアっていうんだよ。
それに、その人の労働力に対して安すぎるお給料の会社もいけない。
お互いに不満が募る。
今はまだ子供でお父さんが働いていて生活してるから分からないかもしれない。
人の技術も時間も全て、その人だけのものであり財産なんだ。
その財産をお金という対価とトレードしてるんだよ。
人の貴重な時間や技術をただで奪おうとするような会社は最低なんだよ。
お父さんはいつも、会社のために頑張ってくれている社員のことを尊敬してるし大好きだし、その人自身もその人の家族も守りたいと思ってる。
だからその人の技術や時間を、見合わない給料で奪おうなんて考えたことがない。」
そういわれたのを今でもずっと記憶に残っていて、覚えています。
結局イラストレーターとは違う別の道を歩みましたが、クリエイターというジャンルとしてはお菓子も絵も一緒。
若い時は求められるのが嬉しくて、また人にサービスをすることによって喜んでもらえるのが嬉しくて友達に「お菓子教室して~!」って言われたら材料費すら自分持ちで我が家でお菓子教室もどきをしていたこともありました。
友達は喜んでくれましたが、無料で教えてもらって無料でお菓子が手に入るから喜んでくれるのは当たり前…ですよね。
まだお菓子教室をしようと考えていない20代前半の頃まではよくそんなことをしていました。
今はやっぱり「アレはボランティアだった」と思っています。
そして心のどこかで「材料費くらいは欲しかったかも…」と思っていました
父の言葉を時々思い出します。本人はそんなこと言ったっけ?って思ってるかもしれないけど(笑)
まぁ、でも多分父は若い時から考えがずっとぶれてない人なので今でも恐らく同じことを言うでしょう。
なので私は「友達価格」というものを作っていません。
「なぁなぁ」になるのが嫌なので、「仕事は仕事」として全ての方に同じお値段で同じ熱意でご提供させていただいています。
無償や特別価格で教えることがあるとしたら、その先の未来に私にメリットがあるからです。
いわゆる投資、もしくは過去に受けた恩返しです。
メリットがないのに「アイシングクッキーが好きだから」「求められているから」「友達だから」で教えていたら、緊張感もなく結果クオリティも下がり自分のためにも生徒様のためにもよくないからです。
「メリットデメリットで考えるなんて!」と思われる方は、「教室業は趣味」な方です。
赤字続きを仕事とは呼べません。
私はアイシングクッキーやお菓子作りが大好きですが、趣味ではなく「仕事」だと考えているのでメリットデメリット赤字黒字まで必ず考えます。
過去の話ですが12歳から18歳まで、ひどい赤字で趣味で大好きな同人誌(自費出版)を出し続けました。(お小遣いの範囲ですが…)
それは趣味だったからです。
毎日が楽しくて「赤字でもいい、私は絵を描くことが好きだから!最高の趣味だ!」って毎日絵を描いていました。
今は「仕事」なので、そんなことは微塵も思いません。
赤字だとただただ苦しいし白目になります(笑)
趣味なら赤字でも気にならない♪
というか、趣味ってそもそもお金かかるものですからね
仕事として確立したい方は
☑「趣味としてのアイシングクッキー」
☑「仕事としてのアイシングクッキー」
上記を切り離して考えるようにすれば楽だと思います。
最初に書いた父の言葉は会社経営者から社員に向けての言葉でしたが、個人事業主である教室業も同じだと思います。
技術も時間も経験も人脈も全て財産です。
教室の講師として、レッスン時間内は出し惜しみせず知る限りの全てのことを全力で生徒様にお伝えしたいと思っています。
それは相応の対価をいただいているから。
「この値段じゃ割に合わないし時給100円。
仕事としての売り上げは期待できないけど、でもこの値段じゃないと誰もきてくれないから仕方なくボランティア価格でしている」
そうやって妥協してつけた値段では、まずボランティアから抜け出すことは難しいです。
それにモチベーションも下がります。
私の場合は値段をつけるときは
「私ならこのレッスンにこの値段払う!!!
だってこのレッスンにはその価値がある!!
そしてこの値段じゃないと仕事ではない!」
そう思えるレッスン代金にしています。
「私が10万円ほしいからこのレッスンは10万!」
なんて値段の付け方はしていません笑
欲しい値段ではなく、そのレッスンに対して価値ある値段を。
原価計算と時給計算をしたうえで意識して設定しています。
「ねぇねぇ、このレッスンいくらなら受けたい?」なんてママ友に聞かないでください。
ママ友はあなたの生徒さんでも値段設定のプロでもないです。
もしプロだったらお金払って聞いてください笑
「このレッスン代金どうしたらいいかな?」と家族に聞かないでください。
家族も生徒ではありません。
お金と内容が釣り合っている料金を自分で計算して自分でつけるのが一番だと思うし、それが一番自分自身が納得いくと思います。
私も父の考えを受け継ぎ
「講師と生徒は対等」だという考えです。
講師だからといってえらい訳でもないし、また生徒様だからといって無茶ぶりに答える必要はないと思っています。
「仕事として頑張っていきたいのに赤字続き。
苦しい。どうしていいか分からない。」
そう思っている方の想いの手助けができたらと思い、今日はこの文章を書かせていただきました。
これが正解ではないので、決して押し付けている訳ではありません。
正解は無数にあります。
私の価値観や考え方が、「こういう考え方の人もいるんだなぁ」と、どなたかの参考になれば幸いです。
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