WBC本戦もA組、B組と1次リーグが終わり、いよいよ明日からは舞台を東京ドームに移して2次リーグの戦いが始まる。

一方で、プエルトリコとアメリカで行われるC組、D組も1次リーグの戦い日本時間で明日開幕することになる。

ここでは2次リーグ進出の4チームを総括するとともに、2次リーグの展望をつらつらと書いていくことにする。

日本
5-3 ブラジル
5-2 中国
3-6 キューバ
 
 わが国日本の1次リーグの戦いは各試合について総評したので長くは
書かないが、3試合で13得点を奪っているとはいえ打線は低調といわざるをえない。ここぞの決定機の場面をなかなかものにできない歯がゆさを感じるばかりだ。選手個々の調子も影響しているのだろうが、毎試合打線を組み替えを行うなど試行錯誤が続いている。投手力の面では四球で崩れるような投手が少ないのは大きな魅力ではあるが、ここまでは痛打によって毎試合失点を許しているのが不安材料。

【キューバ】
2-5 ブラジル
12 中国
6-3 日本

 キューバの特筆すべきはやはり打線。下位打線まで気の抜けない破壊力満点のパワーは日本戦でも十二分に感じるところだった。さらに勝利にこだわるメサ監督の感情表現豊かな采配も大きな魅力。投手陣はやや制球に不安を残しているため、早いうちにリードを広げて逃げ切るパターンが得意と思われる。

【台湾】
4-1 オーストラリア
8-3 オランダ
2-3 韓国

 今大会のダークホース的な存在になっている台湾。予選からの登場ながら投打のかみ合った見事な試合運びで優勝候補の韓国を押しのけての2次リーグ進出となった。1次リーグが地元開催だったという追い風もあったが、投手ではメジャー実績の豊富な王健民、打者では日本ハム所属でチームの不動の1番
岱鋼を軸に実力は本物。勢いで2次ラウンドでも旋風を巻き起こすつもりだ。

【オランダ】
5-0 韓国
3-8 台湾
4-1 オーストラリア

 ヨーロッパ最強として名高いオランダ。その武器はやはり実績のある選手がそろう中軸。ヤクルトに在籍して2年連続ホームラン王を獲得したバレンティンと今季より楽天に移籍したメジャー通算434本塁打を誇る大砲ジョーンズが組むクリーンナップは破壊力がある。投手力に関しては台湾に7安打で8失点を喫したようにかなり制球力不足ありそう

▽2次ラウンドの戦い方

 2次ラウンドはダブルエリミネーション方式といって2回負けるまではトーナメントに残れるという方法で行われる。よって同じ組み合わせが発生するようなケース考えられる。

 日程としては
つぎのとおり。

・3月8日
ゲーム① オランダキューバ
ゲーム② 日本-台湾
・3月9日
ゲーム③ ①敗者-②敗者
・3月10日
ゲーム④ ①勝者-②勝者(勝利チームは準決勝進出決定)
月11日
ゲーム⑤ ③勝者-④敗者(勝利チームは準決勝進出決定)
・3月12日
ゲーム⑥ ④勝者-⑤勝者(1位2位決定戦)

 ここでもゲーム⑥は敗戦が進出を左右しないので消化試合のようにもなるが、準決勝の相手が決まるという意味で重要である。

 進出の条件が2敗する前に2勝できればいいということなのだから、総当りの得失点などB組の1次リーグであったようなややこしいことを考えなくてもいい2勝すればよいのだ。

▽日本の戦い方は?

 2勝すればよい。と書いたが、日本にとってはやはりそう甘いものではないことは確かだ。再戦の可能性のあるキューバをはじめ、他の3チームはいずれも打線が好調であるなおかつ場所を東京ドームに移すため、福岡でホームランを放ってきたキューバにとっては狭く思えるくらいではないかろうか。

 しかし初戦の相手の台湾はどちらかといえば日本にスタイルが似ているチームだ。強打というよりも走塁や小技を生かしてチャンスを確実にものにし、ミスにつけこんで得点したりとそつのない攻撃を得意としている。日本としてはまずイニング先頭打者をなにがなんでも抑えたい。無死のランナーを減らせば、おのずと相手の得点パターンは減ってくる。

 打線はとにかく好調な打者をつなげて得点を重ねたい。似ているチームだけに嫌らしい得点パターンがプレッシャーを生んでくるはずだ。点差を広げて細かい野球を封じてしまえば勝機が見える。

 明日は今大会絶好調の能見が先発ぜひとも気持ちのよい快投を期待したいところだ。

 スコアは日本3-1台湾と予想する。王健民に対する打線への期待はもとより、アジアで1番という誇りを投打に見せてもらいたい。
 お互い2次ラウンドへの進出が決定している日本とキューバの対戦。事実上消化試合となる1次ラウンドの順位決定戦となった。しかしこの先勝ち進むにつれて再度対戦する可能性もあるだけに、日本にとってはこの一戦をキューバの投手、打撃を研究する意味でも重要なものになる。世界一を争うであろう強豪国に対する勝利へのこだわり方、戦い方がこれまで以上に見てる側に伝わってくるプレーまれる一戦に

 キューバとは昨年の壮行試合では2試合対戦し、どちらも投手の力投があって2連勝。しかしその時とはメンバーが大幅に入れ替わっており、シーズン中ともあって投打にコンディションが違う。WBCへ向けての打倒日本への思いも強い相手にどういった戦いを見せられるか。ここまでの2戦を通して強い印象が残らないでいるだけに、投打への不安を払拭するような試合内容にこだわたかった

 結果的に日本は3-6でキューバに敗戦。負けてもいい試合に負けたわけで、これから先につながってくれればいい試合と割り切れば納得のいく結果だと言える。しかし打線の試行錯誤が続くうえに日本の投手陣がキューバ打線に押し負けた印象があり、これからのキューバに対自信をつけさせてしまったのではなかろうか

 田中の奪三振ショーは見ごたえがあったし、不調だった稲葉に安打が出るなど投打に復調の兆しはあったものの、不安感を拭いきるまでには至らず。打線は内川が抜け、井端を3番に入れるなどまだまだ組み替えが止まらない。3点の得点も相手投手の四球自滅からはじまったものであり、意図として打線のつながりを見たものではなかった。

 この結果日本は2次ラウンド初戦で台湾との対戦に。正直オランダと対戦するよりは戦いやすさも感じる相手ではあるが、1次ラウンドからみた勢いは一番と言えるだけに、どういった戦いを見せるか注目である。

【試合結果】
日本 3-6 キューバ
勝:ペレス 敗:大隣

 大隣は直球、変化球ともに冴えて2回を無安打に抑えたが、3回無死から甘く入った変化球をとらえられホームランを浴びた。初安打が本塁打という強打がウリのキューバらしい攻めで先制を許した。なお7番のトマスが放った一打であり、下位打線も脅威であることを見せ付けた。

 ブラジル戦の先発登板以来の登板となった田中が4回から「追試」ともいえる投球に。ここで結果を残せば、のちの先発起用も見据えるものとなったが、いきなり中前安打を許すと、4番セペダには右中間を抜けるタイムリーツーベース。いきなり失点を許す立ち上がりは大量失点をも予感させるものだったが、そこを修正するのは日本のエース。低めに変化球を集めて空振りを奪い、投げた2イニングのアウトはすべて三振で切ってとる意地を見せた。出鼻をくじかれて失点はしたものの、今後を期待させた結果と言えそうだ。ただし先発起用になるかは微妙なところ。

 6回からは澤村が登板。中国戦では圧倒的な投球も、速球に強いキューバ打線には通用せず、二塁打とタイムリーヒットを浴びて失点。改めて打線のレベルの違いを見せ付けられた。

 7回森福は本職の中継ぎらしい投球で1イニングを抑えた。接戦を想定した場面ではこういった存在が流れを変えてくれそうだ。

 8回。WBC本戦初登板となる今村が登板。直球の勢いはよかったがやや制球に苦しんだ印象。四球とヒットでランナー2人を置いて6番のデスパイネに高めに浮いた直球をとらえられ、これがとどめとなる本塁打に。今村にキューバ戦の登板は荷が重すぎたのだろうか。しかしこの時点で6-0。もはや意気消沈するのも無理はない流れになってしまった。勝負を考えた場合はこれは致命的な失点となった。

 
打線の見どころはどこにあっただろうか。キューバ投手陣の前にランナーを出しながら拙攻に次ぐ拙攻。バント失敗あり、決定打不足あり。打順をいじって試行錯誤している意図はわかるのだが、見てる側からすればストレスのたまる攻撃をしているに尽きる。

 9回、6点差から四球3つで満塁に。相手の自滅、もらったチャンスを生かして長野、鳥谷、井端がそれぞれランナーを返して3点差に。しかし反撃もここまで。後続が倒れてゲームセットとなった。

 しかし再三チャンスを作ってきただけに、こういった決定打が出るのが完全に遅すぎである小刻みな継投をしてきたキューバ投手陣も制球難を露呈しただけに、ランナーが出たときの攻め方をもっと考えてもいいのではと感じた。つけいる隙を攻めたのが最終回では・・・。


 こうしてみると日本に必要なのは先制点ではないかと感じる。先に点をとって相手に流れをやらないことが絶対に試合を有利にさせる。本塁打などによる一撃が望めないのなら、チャンスメイクするにも、作ったチャンスにかける一打にも相手の裏をかくものでないといけないと思う。正攻法が絶対に間違いとは言わないが、ある意味で意外性を活かしてほしいのだ。

 2次ラウンドはあさってから始まる。もはや時間の余地は残されていない。投打に課題を残す日本にとって、東京ではどういった戦いができるのか。上を向いて戦ってほしい。
 
 中国に投手力の差を見せ付け2連勝。これで2次ラウンドへの進出はほぼ間違いないものとした。

 格下と見られるブラジル、中国に対し、つことは実力的に見ても「当たり前」だ。3連覇を目指すはもっとレベルの高い相手と争わなければいけない。2連勝は確かに順当ともいえる結果ではあるが、日本の戦いはどこか、後味の悪い内容が続いた。

 スコアは5-3に5-2。今の日本を見るにこの2戦は結果的に「勝っていた」という印象が強い。前日のブラジルの打線はたしかに見事だった。キューバ相手にも2点を奪うなど前評判以上のものをたしかに見せ付けている。しかし中国に対してなぜ0点で抑えきれなかったのか。

【試合結果】

日本 5- 中国
勝:前田健 敗:ラ・カ

 日本にとっては重苦しい展開となったブラジル戦から一夜。第2戦中国戦を迎え、先発も予想通り前田健太が上がりました。不安もあった前回の強化試合でのマウンドから、格下相手とはいえどういった投球を見せるかに注目が集まりました。

 その前田健は中国打線に対し立ち上がりから余裕のある投球。文句のつけようのない球のキレコントロールで打者を手玉にとった。終わってみれば5イニングを投げて球数56球、1四球6奪三振。打たれた安打は二塁打一本と先発の役割を十二分に果たす見事な内容。不安視されたものをすべて払拭するマウンドで、2次ラウンドでの先発起用に向け、不安は期待へと変わった

 前田の投球に関してもそうだが、正直中国打線に点をとられるという危機感はまったく感じられなかった。ストレートにさえタイミングを合わせられない打者が多く、見ていてこれは完封間違いなしと感じた。

 6回からの2番手には先発起用とのうわさもあった内海がマウンドへ。こちらも制球力抜群の投球で付け入る隙を与えず。7回2アウトから3番手として涌井を投入するなど今後に向けて試行錯誤できる投手起用をする余裕さえ見せた。それほどもはや楽勝ムードが漂っていた。

 8回の澤村の投球は圧巻だった。150キロを越える直球などで3者三振。頼れる存在であることを改めて感じる投球を見せた。

 しかしそんな楽勝ムードに水をさす
異変がおこる。9回に投手山口が中国打線に初めて連打を許すと、捕逸と振り逃げでホームをつかれて失点。さらにゴロの間にもう1点を加えられた。結果的にこの回のアウトはすべて三振で見せた山口ではあったが、バッテリーミスで失点を重ねるという不安材料を残し、後味の悪い勝利を迎えてしまった。

 今回は投手陣の素晴らしさが目立ったため投手目線の試合の感想にはなったが、問題はやはり打線にあると考えられる。

 相手投手の四球などを足がかりに糸井の3点適時打などで5点を奪ったものの、なんとブラジル戦を下回る6安打に終わり、中国投手陣を打ち崩したとは到底言えない内容に。タイムリーを放った内川や中田など好調な打者はいるのだがどこかちくはぐな攻撃が目立っている。少ないチャンスをものにする・・・聞こえはいいのだがこの先いつもこういった展開になるとは限らないはずだ。

 戦い方は間違ってはいないが世界の舞台ではきっちりと実力差を見せ付けておかなければならない場面が必要なのではないのだろうか。


 この2戦は勝利はしたものの首脳陣にしても選手にしても決して満足のいく勝ち方ではないはずだ。次のキューバ戦は1次ラウンドのトップを決める争いになるだろう。内容にもこだわって気持ちのいい勝ち方が望まれる。



長いことかかる記事を書こうとすると、飽きっぽいので、WBCくらいは真面目に解説していこうと思います。

厳しいことも書くかもしれませんが、温かい目でご覧ください。

さあオーストラリアとの親善試合に苦しみながらも2勝、阪神、巨人との強化試合を経てついにWBC本番の舞台をむかえました。

この試合を通して
打線の調子は波がく、決定的な軸が見つからず。投手陣も結果を残した投手が多い反面、田中、前田健の先発候補が失点するという不安材料も多く見つかったと言えます。なんといっても調整の難しい時期であるということも影響しているのでしょう。加えてキャプテン阿部の膝の調子が心配されるなど、厳しい船出を余儀なくされました。

しかし言ってもA組は日本、キューバ、ブラジル、中国。どう見ても日本とキューバの実力が抜きん出てるのは間違いない。さすがに第1ラウンドは苦戦はしないだろうとの見方が圧倒的だったと思います

さらにブラジル、中国ともに日本球団との強化試合で2敗を喫しており、内容からいっても特に中国の投打のレベルの差は明らかだったと感じました

 
しかし蓋を開けてみるとブラジルに対し5-3の辛勝。8回に3点を奪う打線の奮起を見せてペースをつかんだものの、見るからに打線の不安は解消されず。格下と思われる相手に実力差を見せ付けるどころか後半までリードを奪われる戦いで、3連覇にむけてのスタートはいといわざるを得ないものになりました。

【試合結果

日本 5-3 ブラジル
:摂津 負:ナカオシ S:牧田


 ブラジルの先発フェルナンデスはほぼ8割方直球で投球を組み立てており、ボールに慣れていないのか制球力もイマイチ。早いうちに崩さなければならない相手だったが四球でランナーが出るもあと一本が出ずに2回まで無得点。正直
WBCには投球制限もあり、3~5イニングが交代のメドともいえる一人の投手を攻略するのに打者一巡もかかっていては遅すぎるのだ

 3回は坂本のこの試合初安打からチャンスを広げて糸井の適時打で同点に。安打→バント→適時打という最高の攻撃の形にはまり、なおも一死一三塁となってここから何点とれるかというところだったが、後続が凡退して畳み掛けることができず。正直ここで勝ち越したかった。

 結果的にはフェルナンデスから1点を奪って同点には持ち込んだものの初戦という硬さもあってか歯がゆい攻めになった。3イニングの9つのアウトのうち6つがフライアウトとなり、ポンポンと打ち上げてしまうケースが目立った。打ち上げてしまうことほど期待できないものはない。
 

 4回は犠牲フライで勝ち越すものの3つともフライアウト。5回から7回まで3者凡退とリードを許しながら覇気のない攻撃が続いた。

 8回に内川の安打から4番糸井がバントで送ると、代打井端が起用に応えてタイムリーで同点。さらにランナーをためて満塁となり代打阿部球場は最高潮の展開となった。そこでキャプテンらしく甘い球を一球でしとめ、好プレーでゴロにはなったものの加点。松田適時打で続きリードを広げた。しかしこの攻めをなぜ3回にできなかったか。プレッシャーを与え切れなかったのだろうか。

 
 終わってみれば安打数はブラジルを下回る7本。土壇場で打線がつながったのは好材料だが、やはり粗さが残る。苦しい試合展開になったのはもとより、投手陣に頼りきりになっている感じさえする。1点リードしてれば大丈夫という安心感はない。

 次の中国戦ではさらに打ってくれなければ困るといったところか。たしかにブラジル投手陣も力投したことはたしかだが、つけいる隙は十分にあったはずだけに、これから上に行くにつれ打線の課題は結果になって表れてきてしまうはずだ。


 田中はやはり立ち上がりに不安があるのか、迷いのないスイングで挑むブラジル打線に初回からエラー絡みで先制点を献上。回は無難に抑えるも安打を浴び、回で降板。先発の軸としての役割としてはどこか疑問符のつく投球となってしまった。

 続く杉内も2イニング目に失点。摂津もピンチの場面で好調の打者を敬遠せずに痛打を許してリードされるなど、ブラジル打線の手ごわさもそうだが、采配の甘さが問われそうな結果になった。

 しかし4番手の能見、抑えの牧田は上々な出来。ストレート、変化球とも抜群の仕上がりだった。

 勝利はつかんだものの投打に課題となる部分が見つかった試合だった。そしてブラジルを見て、とても魅力のあるチームだと感じる部分が多かったと言える。初戦としてはとても考えさせられる、今後の日本の戦いに生きる一戦になったのではないだろうか。

ハイペースで書いていっていますが、更新時間帯は気まぐれです><

西武(2012 
 
昨年は5位低迷する時期もあったが後半一気に盛り返して3年連続Aクラスとなる2位一時は首位に立つ猛烈な追い上げを見せたが、最後は力尽きた。今季は主砲中島の移籍の穴が大きく見えるが、就任6年目となる渡辺監督の采配が注目される

▽投手陣
 
 
涌井先発復帰で再度エースの意地を見せられるか、中継ぎの不安定感は今季も大きな課題

 
5年連続で開幕投手をつとめた涌井が不調で出遅れると、抑えに配置転換、女性問題で揺れる時期もあったが、30セーブと巻き返してチームの上位進出に貢献した。まかされた役割をしっかりと果たしてこそエースの意地。今季は先発として再起を誓う。

 昨季13勝を挙げた牧田は投手陣の中では唯一フルシーズンの活躍を見せ、防御率も2.43と安定感も抜群。WBCの候補にも選ばれ、今季はさらに充実したシーズンにしたいところ。

 
岸は昨年11勝を挙げるも打線のかみ合わせも悪く12敗を喫した。今季は涌井、牧田と先発三本柱でチームの勝利を積み上げたいところである。

 先発陣の中で気をはくのが今季40歳となる石井ー、41歳となる西口。通算で石井143勝、西口182勝とチームが誇る実績の大ベテランが今季も投手陣を支え、次世代に負けない活躍を見せ

 
西武の不安要素はやはり先発よりも中継ぎの不安定感が拭いきれない部分だろう。59試合投げた岡本の4.11をはじめ、56試合の松永が3.54、41試合の十亀が2.72と防御率はいずれもいまいちで、絶対的な存在がいないというのが実情である 


 シコースキーの再入団、広島からサファテを獲得する補強はあったが、果たして改善するのだろうか。

 

 

▽打撃陣
 チームの中心打者中島がメジャーへ移籍、大きな穴を埋めるのは・・・? 




 メジャー移籍となった中島は昨年も.311、13本、71打点を稼ぐ活躍を見せた。この穴を埋めるのは容易ではなさそう。得点力ダウンは避けられないか

 昨季に関しては主砲である中村なかなか調子が上がらなかった結果的には本塁打王となったものの打率.23127本塁打、79打点一昨年から数字は大きく下げたものとなってしまった。今季は万全な状態で本塁打を量産してほしい。

 打線のなかで異彩を放つ活躍だったのは昨季入団のヘルマン。持ち味の快足でリーグ2位となる41盗塁をマークするなどチームの機動力に大きく貢献した。併殺の多さなど課題も残る打者だが、今季の活躍も楽しみな存在だ。

 快足打者としてはチームには片岡、浅村がいる。片岡は再びフルシーズンの活躍を、浅村はさらなる飛躍を目指すシーズンになる。

 名前通り巧みな打撃の栗山や、好守の秋山などがチームをささえる。打線は比較的若手が多いのが西武の強み。起用法次第で波に乗れる爆発力を秘めていそうだ。
 
続いてパリーグです。コメントで意見とかもらえると嬉しいです^^♪

日本ハム(2012 
 昨年は混戦のパリーグから一歩抜け出す戦いで首位争いを制し、見事3年ぶりの優勝を果たした。ダルビッシュのメジャー移籍、栗山新監督の手腕など、シーズン前はチームを心配される要素もあったが、投打の総合力の高さで他チームを上回った印象である。 


▽投手陣
 
 ダルの穴を見事埋めた
吉川大躍進はチームの試金石に、交渉の末に獲得のルーキー大谷は今季は様子見?

 
超のつく信頼感のあったダルビッシュの穴は、通算6勝だった吉川の覚醒によって埋められた。自己最高の14勝をはじめ、防御率も1.71とタイトルを獲得する見事な内容。日本シリーズでは活躍できなかったものの、今季もエースとしての活躍が求められる。

 4年連続で2ケタ勝利を挙げた安定感ある投球の武田勝もチームには欠かせない存在。10勝を挙げ、日本シリーズでも好投したウルフ超スローボールが話題の多田野先発陣を引っ張る。

 メジャー移籍宣言をした大谷を強行指名し、交渉の末獲得に至った交渉力は光ったと言える。しかし過大評価とも言える注目を浴びる逸材も監督の構想としては今季の即戦力としては見ていない様子。投打の二刀流を目指す「プロの体」を目指していく。

 大谷の入団で刺激を受けるのは若手投手陣だろう。そのなかでも今季の先発ローテへ有力視される斎藤祐の活躍は望まれるところである。日本シリーズでも満足いくような投球は見せれず、ふがいない成績が続くが、このままでは注目度の薄れる一方だ

 若手では中村勝の活躍も見どころ。昨年の2勝よりか勝ち星は伸ばしておきたい。

 中継ぎでは西、増井がセットアッパーとして頼れる存在に成長し、そこに森内、石井裕と続く陣容。守護神には武田久が控える。 
 こうしてみると投手力に不安はなさそうだが、今年は注目が尽きないであろう大谷をいつ、どこで起用するかが鍵か

 

 

▽打撃陣
 得点力は田中賢の移籍でやや低下か?しかし4番を担う中田をはじめ魅力のある打線は今季も健在


 
日本ハムの強みはそつのない打者が多くそろうことだろうか。メジャー移籍の田中賢が抜けるのはチームとして痛手だが、走攻守に活躍を見せた糸井や陽が上位打線を引っ張りベテランとしてチームの中心となる稲葉がクリーンナップを担えば、得点力に関しては問題ない。

 4番に座る中田は今季もさらなる活躍が求められる。勝負を決める一発は魅力だが、打率は少なくとも.250はほしいところ。確実性をさらに上げて打線の脅威となりたい

 規定打席を突破したなかでは最低打率となってしまった小谷野の復調にも期待したいところ。打率.222に終わったホフパワーの2年目の働きも注目だ。 

 飛びぬけたチームのいないパリーグでは今季も混戦となることも予想される。注目される新戦力をうまく使いこなし、若手の成長期待されるチーム連覇を目指す。
 
セリーグ6チーム見てきましたね。

・横浜DeNA(2012 
 
下位低迷がもはや「定位置」と言っていいDeNA。名称が変わり、中畑監督の起用で明るいチーム改革を目指して挑んだ昨年も失速につぐ失速で最下位これで5年連続最下位となったが、明るい兆しは見えるのか。補強にも力を入れ、チームのさらなる活性化が求められるシーズンだ。

▽投手陣

窮地のチームを救うのはベテランの底力か、若手の躍進か。すぐさま結果を求めたい今シーズンだからこその強奪補強


 
 昨年先発投手陣では唯一2点台の防御率をマークしたベテランの三浦が奮闘している。チームトップの9勝を挙げるなどチームを牽引する立場として今季も期待が大きい。しかしそんなハマの番長も今年で40歳。投手陣の再建へ、若手を盛りたてる存在になってほしい。

 昨年開幕投手を務めた高崎はローテーションを守って7勝を挙げた実績は評価できる2ケタ勝利はノルマにし今季こそエースといえる信頼感を勝ち取ってチームの躍進を牽引したいところ。

エース候補と思われた国吉は安定せず4勝12敗と大誤算。まだまだ成長の余地があるといえばそれまでだが、結果を求められるチームに猶予はない。登板する以上は結果にこだわった投球を見せて欲しい。

 先発候補としては中日から移籍のソトが確実視。若手注目株の加賀美、王、ベテラン左腕の藤井が有力だろう。とにもかくにも、先発陣が踏ん張らないことには試合はつくれない。

 絶対的な守護神の山口がいるだけに、そこにつなぐ中継ぎも重要な役割だ。中日からソーサを獲得し、8回に当てる勝利の方程式の構想だろうか。それを林、加賀、大原、藤江などがつなぐことになる。ここには若手の台頭にも注目したい。
 

 

▽打撃陣
 
 ブランコは得点力アップの大補強、ラミレス、筒香と組むクリーンナップは強力に、中村紀は意地を見せられるか


 
昨年加入したラミレスは調子の波は激しいながらも打率3割、19本、76打点と数字を残すあたりはやはり好打者の証。安打数は日本通算1993本となっており、今季は外国人選手としての2000本安打達成の快挙が確実視されるなど、頼れる存在になりそうだ。

 ブランコの加入はチームに刺激を与えるとともに、得点力アップへの貴重な補強となった。ラミレスと組むクリーンナップは破壊力満点な打線となりそうな予感。ただしこうなると中村紀の居場所が・・・。それなりの配置転換はありそうだが、代打に回ってもここぞというときの勝負強さで意地を見せて欲しい。

 外国人選手に目をひくばかりではない。トップバッターとして大きく躍進した荒波は今季も相手投手をかき回すような活躍を見せて欲しい。クリーンナップが強力になるばかりでなく、内村、石川、梶谷といった足のある上位打線の出塁も大きな鍵と言えそうだ。

 自身初の規定打席突破となった筒香もまだまだ成長途上。今季は打率.250、20本塁打を目標に、未来の主軸としての活躍を見せたいところ。

 気になるところでは多村の復帰で打線がどうなるか。全盛期の活躍となれば超重量打線が形成できる。
見てる人が増えてなによりです^^♪

阪神(2012 
 
2005年の優勝以来、常に上位争いに食い込んできた阪神。しかし昨年は投打の歯車がまったくかみ合わず、5位に終わるふがいないシーズンに。金本、城島の実績あるベテランが抜け、オフには西岡、福留とメジャー帰りの選手を次々と獲得する大補強。チームは変われるか。


▽投手陣

先発陣の力は巨人、中日にも負けず劣らず絶対的守護神藤川がメジャー移籍で代役は・・・? 


 
 5位に終わった阪神だがチーム防御率は一昨年の2.83から昨年は2.65と向上している。投手力だけ見れば上位にあっても遜色ないものがある。

 先発陣の中心は最多奪三振を獲得したエース能見しかしチームを支えるエースが10勝では寂しい。続く
スタンリッジ、メッセンジャーの外国人投手も試合を作りながら敗戦投手となっているパターンが多く、人でなんと33敗を喫している。防御率を見る限り、試合を壊しているようなケースは少ないはずだが・・・。

 14敗を喫した岩田は防御率悪化しているため誤算だったといえるが、こうしてみると昨年の阪神の戦いは試合をつくる先発陣に負けのつくような試合展開になってしまっていることが事実とも言える。

 阪神の大きな穴といえるのは守護神藤川のメジャー移籍。その代役をつとめるのはだれか。中継ぎとして存在感を示している榎田、筒井、渡辺、福原と名前が挙がるが、果たして誰を起用するのだろうか。守護神固定は急務である。
 

 

▽打撃陣
 
 マートンの失速新井貴の離脱、不運も重なった打線だがメジャー移籍の2人を加え再び輝きを取り戻せるか  


 
一昨年はマートン、鳥谷、平野、ブラゼルを擁し、統一球導入で全体チーム打率が伸び悩むなかでもリーグトップの打率を維持していた阪神。しかし昨年は「打てる阪神打線」は影をひそめ広島の打率とほぼ変わらぬ数字となってしまった主力全体の調子が落ち、打率が低迷したことで打線のつながりも欠いた印象である。

 平野がFA宣言しオリックスへ移籍。おそらく西岡がこの穴を埋めるのだろう。まだまだ若い西岡には、ぜひとも日本球界での再起をしてほしいところだ。足と打撃を存分に生かしたい。

 福留の加入も打線の活性剤になってほしいが、以前のような打撃を見せられるかは未知数。

 鳥谷の残留はチームとして引っ張っていける存在として欠かせないのではないだろうか。移籍組で構成された打線ではファンも喜べないだろう。その点では、大和、伊藤
隼などがチームを盛り上げていける存在になってもらいたいところ。

 補強もあったが課題も多い。果たして今季はどうなるか。
投手陣のコメントが多くなってしまっていますが、なにとぞご了承を。

広島(2012 
 
一昨年は3位争いにも遠く及ばず5位。昨年は投手陣が頑張りを示すも交流戦で失速、終盤も苦しい戦いでヤクルトに突き放されて初のCS進出を逃した。今季は初のCS進出を目指す戦いに挑む。

▽投手陣

不動のエース前田健が今季も軸、野村、大竹と続く自慢の先発三本で勝ち星を稼


 
 広島のチーム防御率は一昨年の3.22から昨年は2.72と飛躍的に向上。エース前田健を筆頭に、ともに防御率1点台をマークした野村の加入がチームに大きな力をもたらしたことは間違いない。

 前田健は昨季もチームの中心となって奮闘。打線の援護のない苦しい試合も多くあったがノーヒットノーランの快挙を含めて14勝を挙げた成績はさすが試合を作るエースとしてふさわしい存在だった。投球内容だけみれば20勝してもおかしくない。

 同じく新人王となった野村も9勝にとどまるような投球内容ではなかった。試合を作るも、打線の援護に恵まれず11敗を喫した。しかしシーズンを通して投げぬいた実績は高く評価していいだろう。今季こそは大きく貯金を稼いでチームを上位に導きたい。

 先発陣では大竹の存在も大きい。昨年は自己最高となる11勝、さらに防御率2.36をマーク。復活の期待に見事応える活躍でカムバック賞を受賞した。以前に見られたような負け癖が減ったことで、信頼の置ける投手に成長したといえる。今季はチームの三本柱として投手陣を引っ張る役割を担う

 一昨年はチームの勝ち頭となったバリントンだが、昨年は打線の援護なく14敗、投球自体も安定せず防御率も3点台となってしまった。3年目の今季はどのような投球をするか注目である。

 先発陣では福井、篠田、斎藤と若手が続くが、波に乗れる投球ができるかが鍵。中継ぎでは今村、江草、ミコライオ、中日から移籍した久本などが中心となる。若手として躍進した今村にはストッパーとしての期待も高い。

 永川、青木高といった復活を期す存在も楽しみなシーズンである。

 

▽打撃陣
 
  栗原の復活が打線復活の鍵、堂林は守備力向上で投手陣に援護を


 
広島
打線は栗原の不在により小粒になり、得点力が著しく低下してしまった要因となってしまった。今季は体調万全シーズンを通して活躍して欲しい存在である。

 昨季シーズン途中で加入したエルドレッドは打率.262、11本塁打をマークし、今季も打線の中軸として期待される。

 堂林をフルシーズン通して起用し、成長を示せたことは大きい。荒さの残る打撃と課題である守備を克服し、チームの得点力に貢献したい


 広島はなんといっても若いチームであることが強み。丸、菊池、岩本と期待の大きい若手が盛り上げたいところ。

 
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ヤクルト(2012 
 
一昨年は優勝まであと1歩のところで中日に逆転優勝を許し、昨年は巨人、中日の勢いに飲まれて3位となった。広島との3位争いを制したところに強みを感じたシーズンだったが、投打の歯車が噛み合っていない試合も多かったと言える。今季は再び優勝争いに加わりたいところだ。

▽投手陣

 先発館山軸に駒は揃うも安定感不足、継投のタイミングに焦点が集まるか


 
ヤクルトの躍進の足かせになったものはやはり投手陣の安定感にある。チーム防御率3.35はリーグ5位。先発、中継ぎともに修正が求められる結果となったと言える

 先発では12勝を挙げたエース館山が孤軍奮闘。防御率ではチーム唯一の2点台をマークし、シーズン通して安定感を見せた。館山を軸とし、ロマン、石川、赤川、村中続くローテーションだが好不調の波が激しく、大きな配置転換も考えられそうだ。実際CSでの中日戦では赤川を中継ぎとして起用した例もある。

 先発陣には由規の復活も期待される。2010年に12勝を挙げた右腕だが昨年はシーズンを棒に振った。今季にかける思いも強いだろう。ヤクルトを優勝戦線へ押し上げるには不可欠な存在といっていいかもしれない。

 ドラフトではこういった状況を懸念して即戦力と言える投手を選んだ。1位の石山には期待を寄せたいところだろう。

 中継ぎには松岡、押本、日高、九古、バーネット揃うが防御率的にはセーブ王となったバーネットが絶対的な存在。9回までの継投をどうつないでいくかが試合の分かれ目となりそうだ。


▽打撃陣
 
  悪夢の10連敗から打線は復調、ミレッジ、バレンティンとも長期契約を実現し強力打線のヤクルトへ


 打線はなんといってもミレッジ、バレンティンといった外国人打者が数字を残し、長期契約を結ぶほどチームには欠かせない存在となった。今季もシーズンを通してこの二人を擁した強力打線を形成したいところ。
 
 楽天から古巣に復帰した岩村、攻守に信頼感のある宮本、川端、田中浩などが打線を引っ張る。

 個人的に期待したいのは松井淳。パワフルなバッティングは印象的で、畠山につぐ長距離砲に成長してもらいたいところだ。