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三匹の忠臣蔵

日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

やっと手にした成功が贋作作家だった青年が、自分からドツボにハマっていく物語。
実話を元に描いてるらしいが、どこまで何が実話かはわからない。
そう言えば、日本でもヴォルフガング・ベルトラッキ氏の贋作事件があり、公立美術館が多額の税金を投じて購入した絵画が偽物と判明した事件があったよね。

トニは観光客相手に似顔絵を書いて細々と暮らしていたが、女性画商のドナータと出会ったことで、思わぬ自分の才能に目覚め、贋作を描くようになる。
ドナータにとってトニは、世間知らずの贋作師に過ぎず、最初は“調教師”のつもりだったが、やがて二人は恋愛関係へと発展していく。

トニは実力以上にもてはやされたいという承認欲求から、裏社会の深みに自ら足を踏み入れ、肩までどっぷり浸かってしまう。
そこに、親友である司祭のヴィットとファビオーネとの関係、さらにテロ集団である「赤い旅団」まで絡んできて、事態は抜き差しならない方向へと転がっていく。

贋作師の映画なので、腕に自惚れた主人公の転落の物語かと思ったら、バチカンやテロ集団が出てきて大事になっていく展開には、ちょっと醒めてしまった。

話が大きくするのはいいけど、焦点がぼやけ、たたみ方が荒い感じかな。
トニが自我を失い、転落していく過程までは非常に良かっただけに、題材の良さを活かしきれなかったし、ラストも残念。

 

 

ビッグ・フェイク:贋作師の転落とテロ集団の影