無神論者が神を信じるようになる物語。
幼い頃から宇宙と交信しているエリー・アロウェイ(ジョディ・フォスター)は、唯一の理解者である父親(デヴィッド・モース)を亡くしてしまうが、その後も諦めずに研究者の道を歩むことになる。
科学者となったエリーはケント・クラーク(ウィリアム・フィクナー)らとともに研究を続けていたが、デイヴィッド・ドラムリン(トム・スケリット)は彼女の研究を「カネの無駄、中身のないオカルトだ」と嘲笑して予算を打ち切る。
しかし、大富豪ハデン(ジョン・ハート)からの資金援助を得たエリーらは、ついに「こと座」のベガから地球外生命体のものと思われる電波信号を受信する。
この発見を聞きつけたドラムリンは、信号が本物だと分かった瞬間に、下心ミエミエで手柄の横取りに躍起になる。
この信号には、謎の宇宙移動装置の設計図らしきものが隠されていたことから、国家規模の巨大プロジェクトが始動する。
エリーは自らが宇宙へ旅立つ飛行士の候補生として名乗りを上げるが、そこには科学と宗教、国家の思惑が絡み合い、ドラムリンが飛行士に選ばれる。
気持ちを切り替え宇宙船の発射に立ち会うが、目の前で宇宙船が爆破してしまう。
ところが、宇宙船がもう一隻存在していて、エリーが宇宙に旅立つことになる。
まだ宇宙と交信できる前に偶然知り合ったパーマー・ジョス(マシュー・マコノヒー)だが、これは偶然ではないように思う。
そしてエリーはパーマーと恋に落ちるが、彼はキリスト教系の高名な哲学者であり、政府の顧問。
エリーとは男と女の下心か、あるいは純粋な好意かは分からないがお互いに惹かれていく。
にも関わらず公聴会では「目に見える科学的証拠」を重んじるエリーに対して「神への信仰」をかざしてエリーは宇宙飛行士になれない。
後で言い訳はしてたけど、この設定がちょっと意味がわからん。
「科学vs神」という哲学的なことなんだろうけど、たまたま知り合った男が政府の顧問という設定からして、浮いてたように思う。
当初ドラムリンは、エリーのことを嘲笑して予算を打ち切ったのに、信号が本物だと分かると手のひら返しで、上前をはねていく憎たらしい設定だが、本番直前で「不公平に感じるだろう...」とエリーに語りかけるシーン。
ここもなんか哲学っぽいことを言っていたが、これが救いでもあり、なんとなく遺言にも聞こえた。
そしてもう1人、エリーに立ちはだかる最大の壁マイケル・キッツ(ジェームズ・ウッズ)。
大統領補佐官であり、のちに国家安全保障会議のトップとしてエリーを糾弾するヒール。
宇宙からのメッセージを国家の安全を脅かすテロの仕組みだと決めつけ、エリーを追い詰める。
しかしこの人が一番人間らしいと言うか現実感があり、最後まで憎たらしかったのが良かった。
1997年作なので頑張ってるCGと実写の組み合わせが良かったし、「18時間」の旅も良かった。
個人的には耳が不自由で、ひたむきにエリーと向き合い助けていたクラークとちょっとあっても良かったし、『18時間分のビデオテープのノイズ』という逆カタルシスも良かった。
ジョディ・フォスターは言うに及ばず。
