ジャ・ジャンクー監督作品『青い稲妻』 | 三匹の忠臣蔵

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急速な時代の変化に取り残されていく若者の焦燥感を描いた物語。
こういう作品を観ると、若者の悩みはどこの国でも同じなんやなと思う。


特に仕事もなく、プータローのような生活を送るシャオジィ(ウー・チョン)は、漠然と役者にでもなろうと思いながらも、これといって行動を起こすわけではない。

アルコール飲料のキャンペーンガールとして地方都市のステージに立つチャオチャオ(チャオ・タオ)は、地元の顔役チャオサン(リー・チュウビン)と交際を続けているが、現状には満足していない。

一方、ビンビン(チャオ・ウェイウェイ)はチャオチャオに一目惚れする。

しかし、チャオチャオが惹かれていくのはシャオジィで、シャオジィもまた彼女に惹かれていく。

ここから、恋とも友情とも言えない奇妙な群像劇が展開していく。

 

 


 

 

中国がこんな映画を作ったというのがすごく新鮮で、若者の悩みって万国共通やと思う。

これといったストーリーがあるわけでもなく、中身のない日常が淡々と繰り広げられる。 

はじめは何を見せられてるのか、まったく分からない。

しかし、この中身のなさがこの作品の魅力というか、他に言葉が見つからないところが本作のいいところなんだろうか、私にも分からない。
それなのに、なぜか観続けてしまった。
でもラストを観て、ようやく自分の中で整理がついた気がする。


シャオジィが銀行強盗をするんだが、警備員に「マッチくらい持っとけ!」と言われるが、深い考えなんかないんよね。
だから空回りするんだが、それでも一向に構わない。
今振り返ると、若いってそういう事かもしれない。

これ、時代の変化だけではなく、例えば社会に出て数年後に会った同級生と自分との違いとか、誰にでも経験があると思う。

何か自分だけが置いてけぼりにされ、行き場のない孤独や苛立ちを抱えながらも、どうしていいのか分からない。

だから結局は「なんとなく」で時間だけが過ぎる。

中国・日本・韓国・フランスの合作らしいが、それを映像として描く監督さんはすごいな。

 

 

 

 

ジャ・ジャンクー監督作品『青い稲妻』