『FIFAワールドカップ』日本優勝論と商業化が映した違和感 | 三匹の忠臣蔵

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DAZNの詐欺まがいの契約炎上で幕を上げたワールドカップ。昨日「やっと」というか「もう?」という感じで終わった。
今回のワールドカップは、いろんな意味でバラエティーに飛んだ、話題に事欠かない大会でもあった。
ちなみに僕らの時代のワールドカップというとペレやベッケンバウアー、あとマラドーナ。ドイツのクローゼなんかも覚えてるので、その年代の独り言として、『FIFAワールドカップ26』で見えたもの(前編)を書いてみる。

今回の北米大会もアメリカ、カナダ、メキシコの北米3カ国共同で、次も3カ国での共同開催になるが、共同開催と言えば史上初めてアジアで行われ2002年の日韓共同開催大会がある。

日本と韓国がそれぞれ単独での開催を目指して招致活動を争っていたが、最終的にFIFAの決定により史上初の「共同開催」となった。
この時の川柳で話題になったのが「ワールドカップ 仲良く遊べと玉一つ」。

今大会はアメリカのトランプ大統領の「レッドカード介入」やアルゼンチンのVER疑惑、審判による有利な判定などがあったが、マラドーナの「神の手」ゴールなど「誰かに有利」な判定はこれまでもあったので、それも含めてサッカーとして楽しんできた。

それでも、今回トランプ大統領がやったことは”それをいっちゃぁ〜おしめぇよ!”ってレベルで、一番の被害者はFWフォラリン・バログンだと思ってる。

2002年の日韓共同開催の韓国ベスト4も未だに八百長と言ってる人がいるが、それも含めてサッカーなんだよね。
これはサッカーそのものより、韓国をディスりたい人らの持ちネタになってるだけなような気がする。

そして今大会で際立ったのが、メディアの「メッシメッシ」の大合唱。
煽るだけ煽ったが、そのアルゼンチンの試合も酷かった。
特に決勝では南米特有と言ってしまえばそのとおりだが、それでも醜かったので煽るメディアもどうかと思った。

同じ南米が試合したフランス対パラグアイの試合では、アルゼンチン以上に南米らしい汚さが出ていた。
ディエゴ・ゴメスファールでPKになったんだが。デンベレがボールを持ってペナルティーマークを守ってたりとカオスなことをやっていて、フランスの選手が可哀想なくらいアンフェアな采配で、ジャッジしていた審判やVARはおかしかったと思う。

そして昨日の決勝「スペイン vs アルゼンチン」でもトランプ大統領がやらかした。優勝したスペインのトロフィーリフトに割って入った。こはやカオス。あの人は物事には意味や理由があることを知らない、単なる成り金なんだということを世界に発信したね。

今大会で話題になった商業化はオリンピックもそうで、アメリカがやりだすと何事も金儲けのコンテンツになってしまう。
別に商業化は悪いとは思わんけど、その煽りで観れなくなる人も出てきて、今回のチケット代なんか狂ってるし、放映権も高騰して、すべての人が気軽に観れるイベントから離れていく感じがする。

違和感しかなかった日本の優勝コール

今回で気になったのが「違う景色を」というフレーズと共に、日本も優勝できるという見出しが踊ったこと。
結果から言うとブラジルに負けたけど、惜しくもなんともない当然の結果だと思ってる。

よく言う「海外組だけで2チーム」できるという言葉。
これは単純に損得なしにタダ同然で送り出してるだけで、例えば韓国のように選手を保有するチームが収益判断をして送り出してるのとはわけが違う。

例えばベルギーのシント=トロイデンにはDMMが経営権を取得し、先発の半分以上が日本人がでてたこともあり、もし同じことを日本でやったら日本人はどう思うだろ。
育成と言う名の下、金にものを言わせてクラブを買い、日本人のためのチームにしてしまった。

現地ベルギーのメディアやサポーターからは、「日本人ばかり集めて、我々の地域の伝統的なサッカー文化やアイデンティティを破壊している」「面白くない」と激しい批判を浴びたこともあった。

結局、DMMは8年間赤字を垂れ流しつつ支援し続けた。
ここにいた選手も「海外組だけで2チーム」に入ってて、シント=トロイデンなら日本のJ1もしくはJ2くらいのチームの方がレベルが高い。
しかし海外でプレーするというナラティブになる。

「欧州組」を効率的に出荷する養殖場としてつかい、ここを足がかりに、冨安健洋や遠藤航、鎌田大地、鈴木彩艶といった選手たちが、ステップアップという名のもとに欧州の上位リーグへと出ていった。

では世界のビッグクラブと言われるチームにどれほどの日本人がいるか。
こちらもマジックのような報道で、現実は久保や三笘も中堅クラブにいるだけで、リヴァプールにいた南野や今もいる遠藤も出場数でカウントするのではなく出場時間での評価になってる。
三笘にしてもシーズン10ゴールなのでプレミアでは珍しくもなんともない。

何故このような話をするかというと、今回のW杯で日本はベスト32で敗退したが、ベスト16に入ったチームにはビッグクラブで変えが利かないスタメンとして活躍している選手が1人以上いる。
ベスト4にもなると、試合に出てる選手はすべて知っててプレーも観たことがある。

まさにワールドカップで優勝する最低限の条件はこれで、聞いたこともない、ましてや海外のチームというだけで実質J2、J3といったレベルのチーム所属をカウントするトリックとはわけが違う。

後編では、準決勝・決勝を観て感じた「欧州サッカーの変化」と、「アジア各国が持つサッカー文化」について書いてみたい。