金髪で胸が大きいだけと思われていた女性が、周囲の偏見をひっくり返していく、爽快なサクセス・ストーリー。
大学ではファッションを専攻し、チアリーダーのリーダーも務めるエル・ウッズ(リース・ウィザースプーン)。
彼女は恋人のワーナー・ハンティントン(マシュー・デイヴィス)が求婚してくれると思いきや、その場でフラれてしまう。
ワーナーは5代続けて上院議員を輩出した名門の家柄で、エルに「ブロンド髪の女性は頭が空っぽだ」と、将来政治家を目指す自分の妻にはふさわしくないと笑顔で言い放つ。
自分は単なる遊び相手だったと気づいたエルは、ワーナーの心を取り戻そうと、彼と同じハーバード・ロースクールへの進学を決意する。
猛勉強の末に見事合格するものの、その派手な風貌からロースクールでも周囲から浮き、誤解されてしまう。
しかし、必死に机に向かう中で教授のキャラハン(ヴィクター・ガーバー)の目に留まり、彼のオフィスで実習生として選ばれ、ある殺人事件の裁判に関与することになる。
担当するのは、夫が自宅で射殺体で見つかったことで被告になった、フィットネス界のカリスマ・ブルック・ウィンダム(アリ・ラーター)の弁護。
エルは、孤立する自分に優しく接し、法律家としての才能を見抜いてくれた先輩弁護士エメット・リッチモンド(ルーク・ウィルソン)の応援を得て、裁判に挑む。
やってることも風貌も高校生に全然見えんのが凄い。
その上で言わせてもらうと、たんに元カレを見返してスカッとする映画ではない。
エルのことを「外見だけ」と言っていたワーナー自身も、最後にはエルのことを認め、彼なりの変化を見せる。
さらに、エルの元カレの新しい婚約者ヴィヴィアン・ケンジントン(セルマ・ブレア)も、最初はエルを徹底的に目の敵にしていたけれど、物語を通じて関係が変化していく。
この二人の心境の変化が、物語の平和な伏線になってる。
エルは、最初は恋敵だったヴィヴィアンや、地元の不器用なネイリストの友人など、自身のポジティブな魅力でどんどん周囲の女性たちと絆を結んでいく。
本作は、男の奪い合いというドロドロ系の足の引っ張り合いとも無縁で、観ていてとにかく元気をもらえる人間関係が描かれてる。
ブルックの裁判では、ハーバードの教授やエリートたちも気づかなかった事件の盲点を、エルが美容やファッションの知識で見抜く。
このポップな伏線回収が、とにかく爽快だった。
エル自身が元カレを取り戻すために始まった挑戦が、最後は「自分らしく生きること」の物語へ変わっていく。
ラストでは、キャラハン教授を巡る最後のひとひねりも効いていて、サクッと観るには向いてると思う。
