韓国エンタメ十八番である南北朝鮮の緊張をメシの種にする政商と、それに立ち向かう政治サスペンス。
元国連大使の外交官ソ・ムンジュ(チョン・ジヒョン)の夫であり、次期大統領候補だったチャン・ジュニク(パク・ヘジュン)は、平和統一を祈願するミサの最中に何者かに射殺されるが、犯人は脱北者のペク・サンホ(カン・ドンウォン)に押さえられ、その場で自害する。
ジュニクは妻のムンジュに莫大な遺産を残していたことから、その遺産を巡って親族で争いが起きる。
義理の弟のチャン・ジュンサン(オ・ジョンセ)は、「兄のュニクが北のスパイだった」といい、自分が大統領選に出るので協力して欲しいと迫る。
当初はムンジュの出馬に反対していた義母イム・オクソン(イ・ミスク)は、条件次第では協力するといい、結局ムンジュに大統領選への出馬を促す。
ムンジュはオクソンの協力のもと出馬宣言をし、遊説中に何者かに命を狙われ、サンホがボディーガードになるが、彼は何者かから「ムンジュの懐に入れ」という司令を受けていた。
現職大統領(キム・ヘスク)は、ムンジュの有能さを認めつつも、自らの政治的立場の間で距離を保ち、国家情報院長(ユ・ジェミョン)は裏でムンジュらをスパイに仕立てようとしていた。
そんな時に、ジュニクの子どもだと名乗る、謎の女カン・ハンナ(ウォン・ジアン)が現れ、世論を巻き込んでムンジュを追い詰めていく。
その裏で、北朝鮮で巨大潜水艦が建造されたという情報を口実に、アメリカが北への先制攻撃を計画している。
その背後で、「ステラ・ヤング」という名を持つ謎の女が暗躍している事実に行き当たる。
ムンジュとサンホは、南北の破滅的な戦争を阻止し、夫の死の真相を暴くために、ステラ・ヤングの正体を追い始める。
おなじみの南北問題なんだけど、ここに「戦争屋アメリカの野望」を絡めたのは新鮮だった。
ホワイトハウスで偽情報をもとに戦争へ誘導しようとするのは、最近の国際情勢を見ても、十分に現実味を感じる設定だと思うので。
今回は補佐官が「存在するかどうかも分からない潜水艦」を口実に攻撃を主張するので、モデルがイラク戦争時の「大量破壊兵器問題」なのは観ていて連想できた。
よくそこに切り込んで作ったと感心した。
アクションがとても凝っていて迫力があるし、VFXも映画並みに力が入ってる。
ムンジュとサンホの絡みのシーンは「ハイハイ!」と思ったけど、これも伏線になってて、プロットも凝ってる。
ただラストの「アルマゲドンのブルース・ウィリス」はもはやお約束なので文句を言うつもりはないけど、ちと長かった。
それでも「ステラ・ヤング」が、最後までどっちかな?と思わせる脚本は良いと思う。
チョン・ジヒョンとカン・ドンウォンはそれぞれいつものキャラなんだけど、2人揃うと暗い感じがしたかな。
これは好みの問題だと思うけど。
