どん底の現実の中で、少女が自力で一歩踏み出す成長物語。
レビューのはずが、書くべきことが一つしかなかったので短くなった。
ベイリー(ニキヤ・アダムズ)は離婚した父バグ(バリー・コーガン)とともに暮らしてるが、暮らしは悲惨そのもの。
ある日、おかしな身なりのバード(フランツ・ロゴフスキ)と出会う。
彼が両親を探していると知ったベイリーは、その捜索を手伝い始める。
同時に、離婚した母ペイトン(ジャスミン・ジョブソン)のもとで暮らす妹たちを引き取ることまで考え始める。
とにかくベイリーがとんでもない大人たちに囲まれてて、さらにボーイフレンドや友達もイカれてる。
ペイトンを訪ねて「ママは?」と聞くと、幼い妹たちは「新しい男といる」と答える。
こんな環境で子どもがまともに育つのかと思うほどで、観ていて辛くなる。
だからこそベイリーは、「自分がしっかりして幼い妹たちを守らなければならない」という覚悟を持ち、成長していく。
そういうプロットになってるのはよく分かる。
父親のバグも、良く言えば自由奔放で弾けた人物だが、決して悪人としては描かれてない。
だからこそ、この作品が描く社会のリアルさが際立ってる。
バードは名前の通り「鳥」だが、彼こそがベイリーにとって、ここから羽ばたくための翼のような存在やってんやろうな。
感想としては、悪くはないしラストもいいけど、ベイリーを取り巻く大人たちを筆頭に、社会がゴミすぎて、観ていて辛かった。
だから「周りの大人、ちゃんとせえや!」「この子らを何とかしたれや!」という近所のおっちゃん目線になってもて、ベイリーの成長物語を観ていたはずが、ベイリーの児童相談所案件を2時間見せられたような気分になった。
