原題: 레이디 두아(レディ・ドゥア)。
ある女性の人生はどこから間違ったのかを追う、サスペンス・ミステリー。
三月百貨店の側溝で、顔が潰れた女性の遺体が発見されるが、身分証も携帯電話もない。それどころか指紋の照合もできず、身元を特定することができない。
身元不明の女性は頭蓋骨が陥没しているが、死因は凍死。
手がかりはバッグと左足のくるぶしにあるタトゥーのみ。
ソウル警察庁強力犯罪係チーム長パク・ムギョン(イ・ジュニョク)が捜査を始めるが、なぜか執拗に事件を追い続ける。
遺留品のバッグから化粧品会社ノクスの代表チョン・ヨジン(パク・ボギョン)が身元確認を行い、遺体は「ブドゥア」のアジア支社長サラ・キム(シン・ヘソン)と判明する。
しかし、防犯カメラに映っていたヨジンは遺体に唾を吐いており、ムギョンは不信感を抱く。
ヨジンはサラ・キムに150億ウォンもの投資をしていたが回収されておらず危機に陥るが、サラが死亡すると「最大の受益者」となる存在でもある。
サラ・キムはヨジンの成金ゆえの劣等感につけ込み投資をさせていた。
ヨジンはサラ・キムに投資金の返還を求めたが応じなかったため輩を雇って襲撃させる。
しかし逆にサラ・キムの術中にはまり輩は逮捕され、ヨジンも横領で逮捕される。
しかし被害者とされる女性はサラ・キムではなく販売員ウ・ヒョウンだった。
この時、被害者のウ・ヒョウンとムギョンは警察署で顔を合わせている。
サラ・キムはアメリカ国籍とされていたが、外事課からは該当者なしの返事が返ってくる。
サラ・キムという人物は存在しない。
そして捜査線上にモン・ガヒという女性が浮かび上がる。
彼女は三月百貨店に販売員として勤めていたが、万引きの穴埋めで多額の借金を抱える。
百貨店の店員セールでブランド品を購入し、ネットで売りさばき百貨店には返済するが、転売ヤー規制で借金を返済できず5年前に自殺していた。
しかし遺体の確認はされていないため、死んだ証拠も生きている証拠もない。
そしてムギョンはモン・ガヒと付き合っていたカン・ジフォン(キム・ジェウォン)を探し出すが、彼は付き合っていたのはキム・ウンジェだという。
ウンジェは既婚者で貸金業者の代表ホン・ソンシン(チョン・ジニョン)と偽装結婚していた。
条件は腎臓移植を受けるためで、彼はキム・ウンジェという名前の名付け親でもある。
ソンシンはガヒが破滅した闇金の代表でもあり、正体がバレるが腎臓移植の約束は果たし、ソンシンの元を去るが、ウ・ヒョウンには手術後がなかった。
サラ・キムはムギョンの元を訪れ自首するが証拠はない。
そして第4の女キム・ミンジェ(イ・イダム)の存在が明らかになり、取調室で全容が明らかになる。
毎回シーンタイトルが出てきて、そのタイトルに絞ったないようなので内容はわかりやすいが、時系列が前後することを後で気づくので「ぼさ〜」っとしてたら置いていかれる。
冒頭、ヤン・ダヘ(ユン・ガイ)が発見した顔がわからない遺体の名前がウ・ヒョウン → モン・ガヒ → キム・ミンジェ → サラ・キムと変遷していく。
そして遺体確認の手がかりとなった「左足首のタトゥー」が確認できたのはガヒとキムだけ。
この4人の女性は同一人物なのか違うのか。
そしてこの変遷がこのドラマの見どころになっている。
ドラマの転換点は以下の4つ。
- サラ・キムと身元確認したヨジンが、生前に襲わせた女性はウ・ヒョウンだった。
- サラ・キムはヤン・ダヘ(ユン・ガイ)をスカウトし、三月百貨店へ出店するため会長チェ・チェウ(ペ・ジョンオク)に近づく。
- 三月百貨店の近くには多くの防犯カメラがあるが、手がかりとなる映像はない。それどころか百貨店と遺体発見現場は地下道で繋がっている。
- ムギョンがチェ・チェウに協力を求めるが断られる。
ブランド名「ブドゥア」の意味
いくら頑張っても這い上がれない彼女は、死んだのではなく生まれ変わろうとした。
報われない人生でブランド品に頼った末に奈落の底に落ち、そこで悟ったのが「現実が変わらないのなら自分を変えるしかない」という結論だった。
こうしてモン・ガヒはサラ・キムになり、ガヒの象徴であったディオールが「ブドゥア」になった。
お金持ちになりたかったというのが間違いで、お金持ちはなるのではなく、お金持ちとして生まれるものだ。
だから貧乏に生まれたことが間違いだったとガヒは言う。
湖に身を投げた彼女が這い上がり、ブランド「ドゥア」の頭文字に「부(ブ)」を付け「ブドゥア」に書き換えるシーンがある。
ここから彼女の書き換えの人生が始まる。
부には富とも読めるが不とも読める。
不ならこれまでの人生を否定する意味になるので、それが彼女のこの後の人生の原動力になる。
打ち替えた後にスマホを湖に捨てていることから、これが生まれ代わりの象徴ではないかな。
そしてこれが、彼女が作ったブランド名「ブドゥア」になり、このブランドを軸にドラマは展開する。
本物の名品になりたいと願う、サラ・キムは優越感に価値をつけることで新しい人生を歩もうとした。
基本は偽物の人生を歩むサラ・キムの正体を刑事が追っていくミステリーサスペンスなんだが、偽りの自分を完璧に演じきった彼女の人生こそが「ブランド(ブドゥア)」だった。
「ブドゥア」というブランド自体が、ガヒが自分を再構築した証ということ。
シン・ヘソンとイ・ジュニョクは名作『秘密の森』でも共演しており、さらに深い演技を見せていた。
2024ブドゥアパーティーのシーンはとてもゴージャスでセンスが良く、まるでハリウッド映画を観ているようやったかな。

