スタントマン讃歌『フォールガイ』 | 三匹の忠臣蔵

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お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

映画好きにはたまらない、日ごろ「これはどうやって撮っているんだろう?」と思う場面を見せてくれる痛快アクション × ロマンティックコメディ。
映画の制作現場にいるような楽しさがあり、どこかで観たようなシーンも多く、映画を裏側から見せてくれる。

トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)の代役スタントで大けがを負い、1年8か月のブランクの後、最愛の恋人ジョディ・モレノ(エミリー・ブラント)の監督デビュー作品ということで現場に舞い戻ったコルト・シーバース(ライアン・ゴズリング)。

ところがジョディは、コルトがスタントとして参加していることを知らなかった。
この作品のオファーを出したプロデューサーのゲイル・マイヤー(ハンナ・ワディンガム)は、主演のトムが行方不明で映画が完成できないので、探し出してつれ戻すように言う。

コルトはゲイルの「ジョディと寄りを戻せるかもしれない」という一言で提案に乗り、トムを探し始めるが、そこには大きな陰謀が待ち受けていた。

 


 

 

この映画の感想に多くの言葉はいらないが、「スタントマンはいなくなっても誰も気づかない」という言葉はまさにその通りで、この作品はスターの裏にいる「見えない人」の物語でもある。
日の当たらないスタントマンに光を当てた本作は、映画好きでないと撮れない作品だと思う。

急に現場に舞い戻ったコルトを、制作スタッフ全員の前で何度も火だるまにし、「気がすっとした」と言うジョディ。
しかしコルトは彼女の気を引こうと、命がけのスタントを引き受けていた。
このシーンは笑えたが、実際に撮影しているスタントマンは大変だったろう。
そう考えると、はじめは笑っていたが回を追うごとに苦笑いになっていく。

とにかく娯楽映画の真骨頂で、途中から『蒲田行進曲』のラストを予想したが、さすがにスケールが違いすぎた。

エンディングで、さすがにこれはVFXだろうと思っていたシーンも実写だったと知り、結局は見せ方なんだろうと改めて感心したが、これはスタント出身監督のこだわりなんだろうな。
監督のデヴィッド・リーチは、スタントマン、スタントコーディネーターらしいからね。

とにかく面白い、いい作品だと思う。

 

 

 

フォールガイ:ライアン・ゴズリング主演のアクションコメディ