今こそ観るべし『アルゼンチン1985〜歴史を変えた裁判〜』 | 三匹の忠臣蔵

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1983年まで続いた軍事政権が、国内の反体制派を片っ端から捕らえ、拷問してきた罪を、民政化になって裁判で問う実話を描いたドラマ。
韓国映画でよく見てきた題材だが、こちらは街頭での闘争ではなく、法廷を舞台にしたドラマ。

1976年の軍事クーデターによってアルゼンチンに独裁政権が樹立され、反体制派であるかどうかに関わらず、人々は拘束され、拷問を受け、死亡、あるいは行方不明となった。
それらの事実が、法廷で淡々と証言されていく。

セリフだけで拷問の実態を描写する法廷シーンは、何故か新鮮に映る。
韓国映画の直接的な拷問描写に慣れていたせいか、こうした表現方法もあるんやと感心させられた。

まだ軍の強い影響力が残る国で、自身や家族への脅迫を受け、身の危険を感じながらも、「信念」を持って法による裁きを目指す検事と仲間たち、そして彼らを支える人々の姿は、静かだが力強さを感じる。

ちょっと飛躍してるかもしれないが、何か最近のアメリカが物騒で、実質トランプの軍事政権にも見えるわけで、西も東もなく、自由も民主主義も薄っぺらくて危ういと感じられる。
そう思うと、この映画は“今”観る意味があるのではないかな。

 

 

アルゼンチン1985~歴史を変えた裁判~ポスター