子どもらしさを思い出す『型破りな教室』 | 三匹の忠臣蔵

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日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

メキシコのマタモロスを舞台に、落ちこぼれとされる小学校に赴任した教師と6年生23人の1年を綴った成長物語。
こんな作品が最も心に響く。

世界を変えられると信じて教師になったフアレスは、「もしパソコンがあれば子どもたちは勝手に学ぶ」と語る。
校長とビールを飲みながら熱心に語るフアレス、ふたりとも恩師の名前を覚えている。

子どもは子どもらしく、だが学校は100年前と何も変わっていない。
ベルを鳴らし、命令し、国という機械を動かす歯車にするのが教育。
そして、ルールから外れた子は切り捨てられる。
しかし、子どもたちはそのような教育が時代遅れだと知っている。

このあたりは、見ていて、思春期の頃の自分の姿を思い出す人もいるのではないか。
フアレスを裏で支える校長の姿はほのぼのしていて温かい。
そして、子どもたちの目はキラキラして希望に満ちている。
やはり子どもには可能性があり、愛らしい。

今でも中学校の先生の名前と顔は覚えてるからね。

 

 

メキシコ映画「型破りな教室」 ポスター