韓国戦争直後の「戦争よりも地獄のような現実」を生きる二人の少年の姿を描いた映画。
北方謙三の小説「傷痕」(老犬シリーズ三部作の一つ)を原作として、舞台を朝鮮戦争直後のソウルに移して描かれた作品。
拳と義理だけが自分を支えてくれると信じる少年ジョンドゥ(イ・ワン)と、お金だけが世の中に対抗できる力だと信じるテホ(ソン・チャンウィ)。
大人たちとの縄張り争いをしながらたくましく立ち向かい懸命に生きるが、結果がミエミエなので、期待と落胆が半々で見た。
半信半疑ではないが、見ていて落ち着かない。
少女と織りなす初々しい恋愛や、同世代の子供たちとの純粋な一面も丁寧に描いてて映画としては悪くない。
映像美も良かったし役者の演技も悪くない、ただ、やっぱりラストへのハードルが高く、落胆しかない。
なんかもったいない作品。