スリルあふれる画面構成と映像美がもったいない『84m²』 | 三匹の忠臣蔵

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日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

マイホームを手に入れた男が正体不明の階上騒音に悩まされるホラー風味のサスペンス。

ノ・ウソン(カン・ハヌル)が全財産をかき集めて手に入れた84平方メートルのアパートで、原因不明の階上騒音に悩まされ、隣人と対立し、コイン投資の失敗も重なり、アパート内の不気味な騒動に巻き込まれる。

基本的な筋書きはこれでいいと思うけど、終盤話が違う方向へいき、ようわからん終わり方をする。

登場人物たちの極端な行動や、ウソンが受け身で状況に流される姿が見ていてストレスを感じる。このストレスに対するカタルシスがあるものとラストを期待したら、「膝カックン」みたいな終わり方をするし。

カン・ハヌルの精神に異常をきたしたような演技が光るコインのシーンは素晴らしい。声を出して笑ってしまった。
スリルあふれる画面構成と映像美、これを盛り上げるサウンドはいい。
だからなおさら「え?」となり、もったいない。