小津安二郎監督の大ファンと公言するキアロスタミ監督が、前作に登場した「地震の数日後に結婚した若い夫婦」のエピソードをもとにしたフィクション。
のはず。
映画は主役選びから始まるが、個人的にはレイラ・ナギプールさんが良かった。
地元民を俳優として起用した撮影は、何回も撮ってはNG、撮ってはNGの連続。
それでも、急ぐでも焦るでもなく、すぐに休憩となるのんびりとした撮影現場。
地元を舞台にした映画の夫役をやることになった青年ホセインと少女タヘレが夫婦役なんだが、ホセインが台詞というよりガチに見えて、それが素朴過ぎて笑ってしまう。
「結婚は幸せになるためにする、身の回りをさせるためにするのではない」って。
これ、絶対に本心やろ! とツッコみたくなる。
徐々にホセインがストーカーのようにしつこく求婚する。
もはや映画の撮影どころではない。
受けるタヘレも困ってて、気の毒になってくる。
とにかく映画の台本上の話なのか、実際の話なのかこんがらがってしまう。ラストはどうなったのか、オリーブの林をぬけて美しい景色とともに終わる。


