1970年代末から1980年代にかけて、一世を風靡した戸塚ヨットスクールを好意的に取り上げた作品。
当時は、社会問題となっていた不登校、引きこもり、家庭内暴力を、ヨット訓練のスパルタ教育で解決するとメディアでもてはやされたが、訓練生の死亡や暴力が問題となり、急転直下、非難を一斉に浴びることになった。
この作品では前半の美談の部分だけを取り上げているので、「本当に治せるのか、そもそも親が子育てを放棄してるのではないか?もはや宗教のよう?」と懐疑的に見ると悪くはないと思う。
確かに家庭内暴力などの問題は親にも責任があるわけで、その後ろめたさから戸塚ヨットスクールが美談として扱われていた。
しかし、事故をきっかけに、子を預けた親たちが実名や顔出しで非難に回る。
このスタンスも賛否両論があり、「どっちもどっち」といった感じだったと思う。
それが、校長の戸塚さんをはじめコーチ陣らが有罪となり、戸塚さんが陰謀論者となってオウム真理教や現在の統一教会とか、後年はキワモノで終わったかな。