認知症の早期発見、治療は自分でできる | 三匹の忠臣蔵

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日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

今朝の『羽鳥慎一モーニングショー』で「認知症 早期発見で効果的治療へ」「最新研究&新薬の現状」というパネルをやっていた。
内容がちょっと盛ってる感じで「認知症には日本食がいい」には笑ってしまった。
日本食が良いのではなく、食べ慣れてるからだろ。
最近のワイドショーはそこかしこに「日本スゴイ」を盛り込んでくるので注意が必要。

 

 


この番組を見ていて、記憶を呼び戻す方法について考えた。

それが、音と画、そして書くこと。

認知症という言葉がなかった時代。高校生の頃から日経の「私の履歴書」を読んでいて、名前は忘れたけど、ドイツ在住の男性音楽家(確かピアニスト)がこう書いていた。
「音は記憶を一緒に閉じ込める」、音楽は記憶を蘇らせる装置だと。今でもその言葉を覚えている。

人間は脳内で何語で考えるかで、その人は何人かが決まる。だから言語は大事、とも言っていたのが強烈な印象として残ってる。

今も昔も「懐メロ番組」を見てると、当時の記憶も蘇る。
そう考えると、あながち間違ってない。

同じ「私の履歴書」で篠山紀信だったと思うけど、こっちは写真が記憶を蘇らせると言っていた。
これもそうで、昔の写真を見てると“あの日”に帰れるもんね。
特に白黒の家族写真は父母が若く、兄姉も幼いので、ふと自分の同じ年齢の頃と比較してしまう。
歳をとるほど、そうした特別な感慨をもって見ることになる。

「老人ボケ」と言ってた時代で「そらそうやな」と納得したのを今も覚えてる。

あれから数年後、楽天が出始めた頃に人吉の中小企業大学校の講座で、加藤という講師が「ブログを書け」と言っていた。書いて振り返り修正しろ、と。

一度書いた記事でも振り返り、その間に気づいたことを書き込むことで、記憶がよりはっきりと定着する。
過去を知り分析することで、将来の策を講じることができる、ということ。

まだSEOという言葉もなかった時代のSEO対策の話で、こっちも書いた記事は何年経っても覚えてるし。

それから十数年後にFacebookと出会い、毎日上がってくる「過去の思い出」を見る度にあの頃の気付きとともに、これって認知症予防アイテムやんと思ったもの。
懐メロも、自分が撮った写真も、書いた記事も忘れた記憶を連れてくる。記憶を修復してくれるのが面白くて、FBをせっせと書き続けた。

この話を裏付けるように「NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク」を楽しく見れ改めて実感した。

記憶のメカニズムを紹介していて、記憶の形成や保存、そして失った記憶の修復について、脳の記憶に関するメカニズムを解き明かす内容だった。

感想としては、記憶は断片化されると失うが、この断片化された記憶を結びつけ修復するのに音楽や写真、そして記憶を綴ったブログが効果的ではないかと。

 

 


老化も記憶力も日々の暮らしの中で自分なりにできることはあり、やることが残りの人生の楽しみでもあると思う。
「音」「写真」「書くこと」という日常の“記憶装置”を自分でメンテナンスすることが、認知症予防の最前線ということ。