人の尊厳、命の重さ、生きることへの問いかけを描いた【私の愛、私のそばに】 | 三匹の忠臣蔵

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日々是好日。
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映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

ハ・ジウォンがまだ可愛い頃の作品で、ルーゲーリック病(ALS)と闘う夫婦の愛と希望を描いた物語。
同室の患者たちやその家族との交流を通して、ALSがもたらす苦悩や残酷な現実、そして奇跡を祈る人々の姿が描かれているヒューマンドラマ。

 

 


ALSに冒されたペク・チョンウ(キム・ミョンミン)は、唯一の肉親である母親を亡くした日、幼なじみで葬儀屋で働くイ・ジス(ハ・ジウォン)と再会し結婚する。
新居が病院となり、ジスの献身的な支えを受けながら闘病生活を送るチョンウだが、病が進行するにつれ死を実感し、ジスの将来を考え自暴自棄になる。
しかしジスは、そんなチョンウを見捨てるどころか、さらに愛が深まる。

ジスの職業が葬儀屋という設定が「今そこにある危機」になっていて、やっぱり最後は奇跡のハッピーエンドを期待してしまう。

パク・チンピョ監督作品を調べてみたら、前作が「あいつの声」で、その前が「ユア・マイ・サンシャイン」。共感を誘う患者家族の苦悩や心情の描き方は似ている感じがした。
キム・ミョンミンの最初と最後の体型の違いには驚いた。
どんな役作りをしたのか、骨皮筋右衛門になってたし。

タイトルは1991年に発売されたキム・ヒョンシクの名曲「私の愛 私のそばに」(作詞・作曲:オ・テホ)から採られた。
この曲はエンドロールで歌われているので歌詞を置いておきます。

 

 

 


「私の愛 私のそばに」

私のすべての愛が 去っていく日に
あなたのその笑顔の陰で ともにいるのに
未熟な欲望に あれほどの未練に
あなたがいるわけじゃないでしょう きっとそうじゃないでしょう

時は遠ざかり 家路をたどるのに(※1)
約束したあなただけは 戻って来る気配もなく
無理に笑顔を作り 帰る道のりは
なぜこんなにも見知らぬ 遠いだけなのか

あの細い枝の間から 一人の私を感じるとき
こんなに痛む あなたの記憶が 私を呼ぶのだろうか

私の愛よ あなた 私のそばにいて
この世でたった一人 ただあなただけが
つらい日に あなたまで去ってしまうなら
よろめく私を 抱きしめる場所はどこに

あの細い枝の間から 一人の私を感じるとき
こんなに痛む あなたの記憶が 私を呼ぶのだろうか

私の愛よ あなた 私のそばにいて
この世でたった一人 ただあなただけが
つらい日に あなたまで去ってしまうなら
よろめく私を 抱きしめる場所はどこに

よろめく私を 抱きしめる場所はどこに
よろめく私を 抱きしめる場所はどこに


※1:作詞家オ・テホによれば、原案の歌詞は「멀어 집으로(遠ざかり 家路を)」ではなく「멀어짐으로(遠ざかっていくことで)」だったが、誤って録音されたバージョンが定着したと説明。

本来は「時が遠ざかっていくことで」が
 ↓
「時は遠ざかり 家路をたどるのに」になってしまった、とのこと。