2019年、韓国の大法院による賠償判決をきっかけに、日本が対韓輸出規制を発動してから2年が経過し、最近、朝日がまた炎上してる。
当時はほぼすべてのニュースやワイドショーで韓国に大ダメージってのが主流で大笑いしてた。
唯一、小谷真生子さんがキャスターやってた日経プラス10だけが違うこと言ってた。
「日本が一方的に売上を失う。韓国は遅くとも2年以内に内製化に成功する、日本企業も開発に協力することになる。」理由は簡単、買ってもらわなあかんから。
しかも3品目だけでないし。
普通に考えて、まともなスマホも作れない買って貰う立場の国が「売りません!」となると「あっそ。」となるわけで、買う方からすれば他で買うか自分で作るだけ。
かわいそうなのは買ってもらう立場の国内企業。
彼らは日本の国内法を回避し規制に対応するために現地へ進出することになるが、これをウヨさんは反日企業といい非難してる。
それでも顧客が近くにいるのが開発力の最大の源泉になるので出ていく。
育ったのが鉄工所だったので分かるけど、製造業で材料というと一番底辺の階層で、いくら特殊と言っても材料は他で作れる。
そして一番大事なことは、”買ってくれる需要があるから開発する”といこと。
当たり前の話だが、需要のないものを作ることはない。
だから開発元が「こんなの作るけど作れるか?」と言われて作り出す。
日頃から出入りし、顧客の要望を拾い上げ商品にしていく。
言ってみれば二人三脚のような関係でもある。
実際に経験があるが、シャープの設計者が来て「この素材で作りたいけど溶接はできるか?」と言い、次は材料屋の職人も一緒に来て、こちらとしては材料屋に溶接屋としての意見を言う。
これは学校をでたメーカーの設計者であっても、実際の素材作りから製造工程は、所詮卓上の話でしかない。
ここに下町工場のノウハウを取り入れていく、我々はいろんなメーカーのいろんな製品を作るけど、その過程でノウハウを蓄積することになる。
だから設計者からするとノウハウの宝庫でもあり、この過程で作りたいものから違う材料がいいと判断すると材料は変わるし、溶接の仕方も変わってくる。
元々、韓国は大量生産するノウハウは日本より上、品質が確保されると国内はもちろん輸出する。
その時に日本の競争相手になる。
これを日経新聞も1年後にようやく同じ内容の記事を出した。
これまで韓国政府も企業に内製化を促してたけど、経済性の理由で従わず輸入してたわけで、いい契機になったということ。
実際に内製し商品化に成功してる。
ちょっと考えればわかるけど、日韓が国際分業でビジネスしてるのに、どっちかがどっちかに規制や制裁なんかやると、その分業体制を潰してしまう事になり、新たな分業を構築することになる。
そこに入れてくれたらいいけど、入れなかったら目も当てられんってこと。