サムスン電子の会長が亡くなったってニュースに「パクリ」「泥棒」とか言って、いつものネトウヨさん元気やけどビジネスや技術って模倣から始まる、これは芸能もそう。
僕の今いる業界もそう、特にパクりやすい。(笑)
日本もアメリカの下請けからはじまり作る技術を覚え、真似ることからはじまった。
鉄工所やってたころナショナルとサンヨー、シャープの下請けをやってた。
ナショナルはお金があるからアメリカまで行って買ってきてバラして作った。
お金がないシャープはナショナルの製品をバラして真似た。
サンヨーは頼み込んで教えてもらって作ってたけど、肝心なとこは教えてもらえんのでゴミばっかり作ってた。
これが製品単価の高い順番になり同じような商品になり消えてった順番になった理由。
序で言うと、
家族でやってた鉄工所。
ナショナルでは4次下請けから6次下請け、シャープでは3次下請けか4次下請けが主な定位置でサンヨーはシャープと同じ位置くらい。
トラックに完成品積んでチョクで納品行くこともよくあった。
ナショナルは出入りが厳重で事前に許可書を申請しないと入れない。しかも製造ライン止めたら1時間あたり1千万のペナルティーと言われてた(ホントかどうかはわからない)ので大型トラックも1時間前には縦列駐車で待機。
シャープとサンヨーは通行書があったりなかったりで誰でも入れた。
ナショナルとシャープは引取専門の大型のリフトがあって、あおり切って定位置にいると順に引き取ってくれ、数をチェックしてくれて荷降ろしのルールと責任が明確やった。
サンヨーは納品に行くと「そのへんに下ろしといて」で自分でリフトから下ろして事務所に納品書にサインを貰いに行く。当然、数のチェックもなし。
ナショナルは納品個数のロットが決まってて端数は納品しない。
一方、シャープとサンヨーは端数納品が当たり前で作った分だけ納品する。
これは実際に聞いた話で、ナショナルはロットを決めてロット数しか作らない、予定数が終るとラインを止める。
シャープとサンヨーは納品された分だけライン回して作って、足らん部品が出たら似たような部品もってきてロット数合わす。なんで荷降ろした倉庫にはやたらと部品が落ちていた。
シャープがヒットしたきっかけは両開きの冷蔵庫と電子レンジ。どちらもうちで作ってたので売れだして数年は休み無しで仕事してた。
特に電子レンジの裏板は合成金属やったんで溶接が難しい。
不良が出ると倉庫に検品に行って不良品を持って帰ってきて直して再納品する。
なぜ外れるかの理由がわからず困ることも多かった。
この頃から日本のものづくりが衰退していく。
理由は簡単、企業機密を理由に質問できなくなったから。
町工場はいろんな仕事してるから、経験からいろんな知恵や技術を持っている。
特に材料系になると卓上では分からん現場の知恵がいる。
それまではメーカー技術者が直接町工場にきて「おやっさん、コレ作りたいねんけどできまっか?」みたいことが普通にあって、何日も通って試作品が出来上がった時は近所の赤提灯で祝杯あげるのも珍しくなかった。
それが企業機密を理由に、何に使うのか、どんな使い方するかを聞いても教えてくれなくなった。
結果、壊れやすい製品が出回るようになったと今でも思ってる。
