第23回オリンピック冬季競技大会が韓国で閉幕しました。江原道 (南) (강원도:カンウォンド)の平昌(평창:ピョンチャン)を中心とする地域を会場とした平昌オリンピックとしての開催でした。
江原道がカッコ南で表記されるのは軍事境界線(北緯38度線)を挟んで同じ地名が北朝鮮にもあるからです。
江原道(江陵+原州)は朝鮮八道(朝鮮全土)のうちの8つの道の一つで、さらに道は北道と南道とし、江原北道、江原南道となります。
平昌は元は高句麗の領域で「郁烏縣」と称され、その後の新羅による三国統一を経て新羅の領域となり「白烏縣」に改称され、高麗時代になって平昌という地名になりました。
ちなみにイ・ヨウォン(이요원、李枖原)主演の歴史ドラマ「善徳女王(선덕여왕:ソンドクニョワン)」はこの地を舞台にしたドラマです。
ご多分にもれずネガティブ報道
マスコミや出版に関わる人がいまだに勘違いしてると思うんですが、嫌韓・嫌中で視聴率が稼げると思い込んでますね。開会前からワイドショーはともかくニュース番組でもコケにするような見出しや内容で放送が見られました。
とある経済ニュースが「工事の遅れとボッタクリ」という見出しで、オリンピックの工事状況や平昌のホテルの料金の情報を伝えるんですが、ボッタクリではなく需要を予測して価格設定を見直してるだけの話を、アナウンサーも”ボッタクリ”を何度も言ってました。
需要が見込めるなら料金を高く設定するのは当たり前の話で、観光地へいくと何でも高いのは日本も同じはず。
オリンピック開会式の翌日にGoogleで画像検索をすると「失敗!」「唖然!」果ては「参加国がすべてボイコット」に「前代未聞の開会式中止」という文字を入れて、加工されたサムネイルが検索結果を埋めてました。
フォントや色使いも似たり寄ったりで、組織的な印象を受けました。こんな情報だけ好む人がいてだんだんと煮詰まっていく感を”ひしひし”と感じます。(笑)
ただね、いつまでこんなコトして喜んでるのか、情けない話です。情けないというのはこんな情報を好む人は少なく、マスコミが思ってるほど嫌韓・嫌中は数字にならないと思うんです。
1週間もすれば検索結果はかわります、彼らが考えるほど日本社会は馬鹿じゃないので、早く気づいてほしいものです。
相撲の報道と同じようにテレビで垂れ流す情報とシャバが求める情報は違うので。
ネタに事欠かなかった珍しい大会
ロシアとしての参加禁止、金 与正(김여정:キム・ヨジョン)の韓国電撃訪問と、開会前からオリンピックとは関係のない話題でワイドショーはもちきりでした。
金一族が38線(サンパルソン)を超えるのは初めて、金正恩になって北朝鮮は大きく変わった印象を受けます。子供の頃からウリハッキョに通った身としてはどちら(西側・東側)のニュースも見てきました。
金正恩はコメンテーターと称する人が言うような「頭がおかしい」とか「何考えてるかわからない」ではなく、ちゃんと計算してるように思います。
同じ人間がテレビ局各局を回って同じ話をし、無責任にイメージを作っていくような事はやめ、ちゃんと報道してほしいものです。北朝鮮が崩壊するにせよ南北が統一するにせよ、隣国なんでどう向き合っていくか、作られたイメージが阻害要因にならないように願います。
あれだけ長い間、中国経済が崩壊すると言ってた経済学者やコメンテーター、バブルが弾けたのは日本の方だったので。
5Gオリンピック
通信業界では平昌オリンピックを「5Gオリンピック」と呼んでいました。
5Gとは第5世代移動通信システムのことで、現在進行中の次世代無線通信システムです。
世界はもちろん日本でもドコモやソフトバンク、KDDIなどが開発にしのぎを削っています。
5Gの通信が可能になれば有線LANの方が遅くなります。逆に5G普及し通信速度が早くなると世の中仕組みが変わるかもしれません。
この5Gを使った演出が開会式での1218台同時のドローン飛行です。
ただ、実際の開会式では通信不良のためにドローン編隊は飛び立てず、世界に報じられた開会式の映像はリハーサル映像を合成したものだったそうです。
東京五輪のことを考えると悪口ばかり言って喜ぶんじゃなく、このあたりもしっかり伝えたほうが次に繋がったと思うんですが。
3Gから4Gに変わったときと同じよう新しい技術が生まれても、それを何に使えばいいのかすぐにはわからない。だからみんなで創造力を働かせて考えることができたかも。
日本にとって平昌オリンピックはそんな機会になるイベントでもあったと思います。
やっぱりオリンピックは面白い
そんな平昌オリンピック報道もスピードスケート女子500メートルでの、小平奈緒選手の金メダルで一変します。その後は羽生結弦選手の金、さらにスノーボードで最高潮に。
冬季オリンピックのたびにハマっていくのがカーリングです。
女子の日本対韓国の1戦は手に汗握るいい試合でした。
予選で負けてた韓国が最後には勝つんですが、この1戦で吹っ切れた日本は3位決定戦で勝ち銅メダル。
一方、韓国は気力を使い果たしたのか決勝では精彩を欠き、スウェーデンにあっけなく負けて銀メダルになります。
もっとも残念だったのがアイスホッケーの現役NHLの不参加。
アイスホッケーでは北米とヨーロッパの各国にNHLで活躍するスーパースターがいます。
そのため、「ドリームチーム vs ドリームチーム」みたいなレベルの高い試合が数多く見られるからです。次からはまた復活してほしいですね。
