ドキュメンタリーというよろ従軍プロパガンダ映画「停戦の日」 | 三匹の忠臣蔵

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何のことはない、朝鮮戦争でのアメリカ軍歩兵部隊のプロパガンダ映画なんだが、当時の朝鮮の人々の暮らしが見られるのはいいのではないかな。
これはアメリカ軍だけでなく朝鮮にとっても、映像だけを見るなら記録映画として価値があると思う。
当時の暮らしをこれほど鮮明に写した記録はないんじゃないか。
褒めるとしたらそこだけ、この一点だけで、映画としてはさほどでもない。

板門店に向かうヘリから見える崩れ落ちた橋、あれは韓国に行った時に臨津閣から見たことがある。
確か「自由の橋」といい、捕虜になった韓国軍兵士がこの橋を渡る時に「自由バンザイ!」と叫んだことから名付けられた。

進駐軍として日本に入ってきた時もアメリカ軍は記録として映像を残している。今考えると歴史的価値になることをやってたと思う。まぁ、戦争のというのはのけてね。

当たり前だが映画で見るような、きらびやかな軍服ではない。
ストーリー的には終戦のはずが攻撃が続く、言ってみればリアル「映画:高地戦」かな。
最後は空爆で終わったけど、板門店を舞台にするんなら最後に休戦協定の調印式も入れたらよかったのではないか、違うんかな。

ちなみに休戦協定は韓国は調印していない。
戦争継続を主張し休戦に反対した李承晩が欠席したからで、逆に北朝鮮は金日成が出席して、国連軍と言っても実質はアメリカ軍だが、アメリカと対等の立場で調印してる。

 

 

 

この時の見届け人が中国で、日本のメディアでは中国のことを後ろ盾と言うが、そんな次元の話ではない。
そして北朝鮮からすると、大国アメリカと対等に向き合ったことがプライドでもある。

 

 


休戦合意を巡る協議で、交渉の最高責任者は北朝鮮副首相兼人民軍総参謀長南日大将と、国連軍は米国のチャールズ・ターナー・ジョイ中将であったが、冒頭の車から兵士が降りてきたシーンは南日大将なのかな。よう分からないが。